【新刊】保育士・井桁容子『のびやかな育ちを支える~0・1・2歳児保育の現場から~』一人ひとりを受け止めるまなざしが、生きる力を育てる

2024.06.13 11:14
NPOブックスタート
子どもたちが、ありのままの自分に自信を持って生きるために、大人ができることとは
NPOブックスタートは、「子ども・社会を考える」プロジェクトの一環として、2017年9月に開催した保育士 井桁容子氏の講演録を刊行しました。※刊行にあたり、注記のデータ等は新しいものに更新しています。
「子どもは、ありったけの力で楽しんで生きようとする存在です。」一人一人が持っている、個性的で豊かな好奇心。子どもたちが「やってみたい」「知りたい」と思ったことに意欲的に取り組み、得意な分野に自信をつけながら成長するために、わたしたちは何ができるでしょうか。42年間、0~3歳児保育の実践と研究に携わってきた著者が、保育園での具体的な事例を通して、子どもののびやかな育ちを応援する方法を伝えます。鍵となるのは「共感」と「表現愛」。すべての大人に届けたい、大切な視点です。




◆著者プロフィール
井桁 容子(いげた ようこ)
乳幼児教育実践研究家・保育士。東京家政大学ナースリールームで42年間、0~3歳児の保育の実践と研究に携わる。東京家政大学非常勤講師として保育士養成にも従事。2018年4月よりフリーとなり、保育現場から抽出した子どもの本質・質の高い保育の在り方について、全国で講演会やワークショップ、コンサルティングを行う。『0・1・2歳児のココロを読みとく保育のまなざし』(チャイルド本社)『子どもって、みごとな人間だ!―保育が変わる子どもの見方』(共著 フレーベル館)など著書多数。非営利団体コドモノミカタ代表理事。
◆もくじ
・「のびやかさ」とは
・温かく、受容的に、応答的に関わる
・乳幼児期に培われる「非認知能力」
・「正解」ではなく「最適解」を求め続ける力を 
・成果主義の社会が置いてきてしまったもの

・表現愛─子どもの表現に心を傾けて、よく観る
・ひとつの方向から見ただけではわからないこと
・自分の思いをなかなか表現できない学生たち
・感情が育つのには臨界年齢がある
・能力の個人差をいかす─ガードナーの多重知能理論
・絵本にまつわるのびやかさ
・「一人一人」を主体として見る
・子どもは、「やってみる」ことから学ぶ
・人の「持ち味」は、うっかりしているときに出る

・「アタッチメント」の保障
・のびやかな想像力は、安心・安定を保障される中で育まれる
・「イヤイヤ」には理由がある
・「援助的」な関わりと「指示的」な関わり
・子どもたちの「内言語」を豊かに
・自分の弱さを受け止め、思いを表現できるように
・基本的信頼感を育てる
・これからは「共感」と「表現愛」
・子どもと一緒に、大人ものびやかに
◆お寄せいただいた感想
保育士・庄司みゆきさん(まちの保育園吉祥寺元園長)
実際の保育園での事例を通して、子どもたちの葛藤や生きるたくましさ、楽しさを見つけるエネルギーなど、しなやかな育ちを伝えていて、内容が濃く、楽しんで読ませていただきました。各事例には写真も添えられていたので、とてもイメージが沸きやすかったです。保育士はもちろん、子育て中の保護者の皆さんにも、ぜひ読んでもらいたいと思います。

司書・吉村悦子さん(東京都葛飾区立図書館)
「のびやかな育ち」を応援するためには、子ども側にいる大人がのびやかでいること。それは図書館職員としても、とても大事なことだと思いました。多くの事例から、子どもが「何をしようとしているか心を傾ける」には、どう見守り、どう声を掛けたらよいかを学ぶことができ、特に「絵本を本棚からばらばらと出す子」の行動の理由は「なるほど~!」と印象的でした。図書館の乳幼児サービスにも応用できるお話なので、現場で生かしていきたいです。
◆編者
NPOブックスタート(特定非営利活動法人ブックスタート)
独立・中立的スタンスから日本の「ブックスタート(R)」を推進する民間の非営利組織。活動が生まれたイギリスの取り組みを日本に紹介し、活動を将来的に継続して推進するため2001年4月に発足。2002年1月に東京都から認証を受けNPO法人となる。自治体のブックスタート事業立ち上げや実施の充実を支援する各種事業(研修、相談対応、各地の情報収集と発信など)を全国規模で行う。
子どもたちが健やかに成長する社会の実現のため、「子ども・社会を考える」プロジェクトや、絵本のひとときの楽しさを伝える「いっしょにえほん」プロジェクトなど、ブックスタート事業から派生した取り組みも行う。また、Global Network for Early Years Bookgifting(幼い子どもたちに本を贈る活動の世界的なネットワーク)に参画し、世界に向けて日本の取り組みを発信している。
◆ブックスタートとは 
0歳児健診などの機会に、絵本をひらく楽しい「体験」と「絵本」を「すべて」の赤ちゃんにプレゼントする活動。赤ちゃんにとって絵本は、読むもの(read books)ではなく、読み手と共に楽しむもの(share books)という趣旨のもと、行政と市民が協働する自治体の事業として全国で行われている。

◆書誌情報
署名:「のびやかな育ちを支える~0・1・2歳児保育の現場から~」
著者:井桁容子
発売日:2024年5月5日
定価:770円(本体700円+税10%)
判型:A5判
ページ数:54ページ
ISBN:978-4-902077-18-6

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