海と人をつなぐ新たな一冊「OCEAN BLINDNESSー 海洋環境デザインの未来」発刊のお知らせ

2024.05.30 13:03
みなとラボ
「海洋環境デザイン」をテーマにした一冊が登場!国際会議でも注目を集める「Ocean Blindness」に向き合うための手がかりを提案。
「海と人とを学びでつなぐ」をテーマに、次世代の教育をデザインし提供する一般社団法人
(みなとラボ・代表:田口康大)は、2024年6月1日より書籍『OCEAN BLINDNESSー海洋環境デザインの未来』を販売します。

みなとラボでは、海と人との望ましい共生を形づくることを「海洋環境デザイン」と定義。人間と自然・海洋環境との望ましい関係を築くことを目指す「海洋環境デザインプロジェクト」を
とともに進めてきました。本書はその内容を一冊にまとめた書籍です。
(参照:第二回国際海洋環境デザイン会議「OCEAN BLINDNESSー私たちは海を知らない」のレポートはこちらでご確認いただけます


「Ocean Blindness」とは?
世界的に解決が目指されている海洋問題が生み出される原因に「Ocean Blindness(オーシャン ブラインドネス)」があります。Ocean Blindnessとは、海と自分たちの暮らしとのつながりへの想像力が失われている状態を指し示す言葉です。それは、海への無関心、無視、無知とつながっています。裏を返せば、海の持つ可能性についても私たちはまだ知っていないということです。海に関わる国際的なアクションにおいても、Ocean Blindnessの状況を深く理解することが求められています。
(参照:Ocean Blindnessについてはみなとラボのwebサイトで詳しく紹介しています


本書では、Ocean Blindnessに向き合い、海との共生を形づくるための海洋環境デザインの事例を掲載しています。深澤直人、本多沙映、we+、ドットアーキテクツ、コンタクト・ゴンゾ、倉本 仁、津田 直といったデザイナーやアーティストらがおこなったワークショップのレポートや、世界各地の海洋環境に貢献する建築やプロダクトの取り組みを紹介しています。

本書は、デザインを学ぶ人だけでなく、海洋環境に関心を持ち、持続可能な未来を築こうとするすべての方におすすめしたい一冊です。全ページが日英対訳にて、世界中の読者に向けて発信しています。
書籍には付録として海について知っておきたい基本情報をまとめたミニポスターが同封。

書籍より一部抜粋
深澤直人/プロダクトデザイナー「海を描くには一本の線でいい。」

本多沙映/デザイナー「この道具には、海女の生活の知恵が詰まっています。海と対峙するからこそ浮かび上がる、鮮烈な生命への祝福に満ちている。」

三ケ尻敬悟/contact Gonzo「(The Stormを)100人とか200人とかでやりたいですね。単純に規模をでかくしたらどうなるかにも興味がある。人数が増えて、混じれば混じるほどカオスになるんじゃないかな。海の状態ってカオスですよね。」

家成俊勝/dot architects「僕は『海とは究極のコモン』だと思っています。現代においてはあらゆる地球上の土地が「誰かの土地」として区分されているけれど、僕にはそもそもみんなの土地やろ?っていう思いがある。」

大和裕幸/JAMSTEC理事長「今の若い人たちには、もとに戻そうにもその「もと」の記憶がない。……海と人を近づけるためには、何が必要でしょうか。私は海の根源的なものが、計測できたりするといいように思います。」

海野光行/日本財団常務理事「海については、いまだに知らないことがあり、科学者や専門家でも知らないことが多い。海の可能性も知らない、ということです。まだ見ぬ海には可能性が眠っています。」

多様なコンテンツの一部をご紹介
深澤直人ワークショップ「私の思い描く海」深澤直人が行ったワークショップは、自分の中にある海を見つけることで、デザインに必要な態度を獲得する試み。3ヶ月間に渡り行われたワークショップの内容と、参加者10名のデザイナーによる作品を掲載している。
ドットアーキテクツ×コンタクト・ゴンゾ「究極のコモンーThe Stormで海になる」メンバー全員が「ザバーーーン」などと声にだしながら、波の満ち引きのように前後に動くという、肉体と声で波を表現するパフォーマンス「The Storm」について、ドットアーキテクツの家成俊勝とコンタクト・ゴンゾの三ケ尻敬悟に話を聞いた。
COMPANYワークショップ「海の精霊になる」ヘルシンキを拠点にするデザインデュオ、COMPANYは、海の中の世界を想像することで、その神秘を体感するワークショップをデザイン。2023年秋に六本木のAXISギャラリーで開催されたワークショップをレポート。
倉本 仁ワークショップ「海から立ち上がる形」倉本 仁率いるデザイン学ぶ学生と若手クリエイターが奄美大島の南端、加計呂麻島で行ったキャンプ形のワークショップ。ダイレクトに海を感じることで何が立ち表れたのか。参加クリエイター6名による「海から立ち上がる形」を掲載。
海と向きあい、海とつながる世界の海洋環境デザインの現在地深刻化する海洋環境問題に「デザイン」は何ができるのか。世界で取り組みが進む多様なプロジェクトや、海洋プラスチックを再生素材として生かしたプロダクト、海の美しさを表現したデザインなどを紹介。



書籍概要
『OCEAN BLINDNESSー海洋環境デザインの未来』
サイズ:A4変形(W210mm×H286mm) 144ページ
日英対訳付き
本体:4,400円(税込)
発行:みなとラボ出版(2024年5月)
助成:日本財団
ISBN978-4-9913001-2-7 C0070

販売先
STORES 
Amazon 

(京都・河原町丸太町)
その他書店にて販路拡大中。

目次
0.竹之内祐幸「この川は海へと続く川」
1.深澤直人ワークショップ「私の思い描く海」
2.本多沙映ワークショップ「本多沙映による海女の道具リサーチプロジェクト」
3.we+ワークショップ「海洋資源の可能性を探る」
4.ドットアーキテクツ×コンタクト・ゴンゾワークショップ「究極のコモンーThe Stormで海になる」
5.COMPANYワークショップ「海の精霊になる」
6.倉本 仁ワークショップ「海から立ち上がる形」
7.津田 直ワークショップ「自然が描いた線の上に立つことからはじめる」
8.海と向きあい、海とつながる世界の海洋環境デザインの現在地
 ・スーパーサイクラーズ インタビュー
 ・gomi インタビュー
 ・国連海洋科学の10年とは
9.特別対談 深澤直人×大和裕幸(JAMSTEC理事長)「海と科学、そしてデザインの接点を探る」
10.海とデザインを語り合うプラットフォーム
 ・「国際海洋環境デザイン会議」について
 ・「なぜ私たちは海を知るべきなのか」海野光行(日本財団常務理事)
続々とレビューが届いています!
この本に飛び込むことは、新しい未知のプールに飛び込むようなものだ。芸術家、科学者、そして徹底的な調査によって導かれた探求は、想像力の旅を提供する。それと同時に、私たちが直面している文字どおり私たちの足元に打ち寄せている未知の宇宙を守り、調和して生きるという切実な状況への地ならしを提供してくれる。この『OCEAN BLINDNESS』は、何かを創作する人にとって、私たちすべての原点となる場所を今一度見直すための必読書である。- Lucas B.B./
目次「はじめに」では、デザインと海洋環境の関係について、みなとラボがどのように関心を持ちアプローチしているのか、とても参考になりました。この書籍では、エコロジーの問題に取り組むための物語の重要性が強調されています。また、多様な活動(ワークショップ、デザイナーとのコラボレーション、インタビュー、オブジェの収集など)が示されています。みなとラボが取り組もうとすることを理解するのに役立ちました。-
/ デザイナー

「海」という一見漠としたテーマを、
デザインというフィルターを通すことで、
問題点を顕在化したり、豊かさに気づけたことに、
改めて「デザイン」の“機能”を再認識しました。-
/グラフィックデザイナー

海を知ることは、未来を考えること。
そこにある自然と自分の生活がいかにつながっているのか、
発見に満ちた刺激的な一冊でした。- 江口宏志 /
/ 蒸留家

海と私たちが共生していく未来を想うことができる貴重な一冊に感じました。様々な角度から海に向き合った密度の濃いプロジェクトを見ていくと私たちの生きていくためのヒントが海には散りばめられていると感じます。その一部として海女文化について触れていただいたこと本当に嬉しく思います。- 佐藤千裕 / 元海女

昨年、みなとラボが主催し開催された会議およびエキシビション「OCEAN BLINDNESS ー私たちは海を知らないー」に参加した私にとっては、改めて展示を振り返りつつ読み応えのある一冊でした。 今までみなとラボを知らない方にとっては、海に向き合う入門書としても楽しい1冊になるでしょう。- 小池美紀 /
当たり前に気づく事が難しい現代社会において、私たちの生活のベースには、海や自然の恩恵が必要不可欠であるという当然の事実に改めて気付かされます。これからのものづくりのあり方に、新しい変化が起こっているように、一人の生活者として、正しい選択をし続けるため、この一冊を常に手の届くところに置いておきたい。- 石野田輝旭/
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3710Lab(みなとラボ)について 
法人取得日:2016年10月27日
設立日:2015年4月1日
代表理事:田口 康大/兼任 東京大学大学院教育学研究科附属海洋教育センター特任講師
2015年、海洋教育の実践的なプログラムを開発・実施・提供するプラットフォーム として設立。海洋や教育、デザインなどの専門家と協働し、海洋教育とデザインを融合した実践的なプログラムを実施。環境問題や社会課題、地域のコミュニティ課題に向きあっている。
助成:日本財団について
ボートレースの売上金からの交付金を財源として、国境や分野を超えて様々な角度から社会課題解決をサポートしていく、日本最大の社会貢献財団。
市民、企業、NPO、政府、国際機関などさまざまな立場の人々と連携し、年間約1,000団体に対する助成事業や日本財団自ら推進する支援事業(自主事業)を実施することで、国内外の社会課題の解決に挑戦する。海洋・船舶に関する問題の解決、福祉や教育の向上、大規模災害の影響を受けた地域への復興支援や災害対策支援、人道支援や人材育成を通じた国際貢献など多岐の分野にわたり活動を行う。

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