廃ペットボトルを再資源化したサスティナブル傘「U-DAY RE:PET」、SDGsに取り組み環境と人に優しいレイングッズを提案する株式会社ビコーズの挑戦ストーリー

2024.04.24 10:00
株式会社ビコーズ(本社:東京都)は「だれかを想い共有する」をコンセプトに環境や人に優しいレイングッズブランド「U-DAY」を展開してSDGsに貢献しています。
代表の渡辺一徳は30年間に渡る傘を中心としたレイングッズの企画、製造という天候に深く関わる仕事をしてきた中で、昨今の気候変動による酷暑や台風被害といった問題に心を痛めた経験が環境問題を考えるきっかけになり、2020年2月にU-DAYを立ち上げました。
一部のビニール傘などは急な雨天時に一時しのぎで買い求められ、未だにその多くが使い捨てられています。サスティナブルな社会を目指す上で身近で天候に深く関わる傘という商品を通して、1本の傘への愛着心を育み長く大切に使う意識を高めて、一人一人が環境問題を考えるきっかけに繋げていく事を目指しています。
3本のペットボトルから1本の傘にしたサスティナブル傘、RE:PET
本ストーリーでは、サスティナブル傘「RE:PET」が誕生するまでの裏側についてお話いたします。
公式H.P
【未回収ペットボトル量から知った環境問題とSDGsへの意識】
日本国内の未回収ペットボトルの重量が年間約12万トンと知り驚愕しました。
12万トンのペットボトルを本数にすると約26億本にもなり、未回収ペットボトルの量は私の想像を軽く超えていました。
その大量のペットボトルはどこへ行くのかと調べを進めて行くと、風雨に晒され河川を伝い最終的には海へ流れ込み、日差しや波によりマイクロプラスチックごみとなってしまい、回収不能となります。マイクロプラスチックは海洋環境に影響を及ぼすばかりか魚などの海洋生物の体内にも蓄積し、私たちの身体にも入り込む危険性がある事を知り、先ずは社内の冷蔵庫からペットボトル飲料水を無くしてウォーターサーバーを設置しました。
【廃ペットボトルの再資源化でサスティナブル傘に挑戦、母なる海を救うプロジェクトへ】
環境問題を考えていくうちに、海は気候変動の原因である二酸化炭素を吸収し、自然循環の元となっている事、自然環境の生態系は絶妙なバランスで成り立っている事を認識する事が出来ました。そんなかけがえのない海は、海洋生態系に影響を与えるペットボトルなどのプラスチックごみで汚染され、世界中で深刻な問題になっています。日本では年間約227億本もの清涼飲料水用ペットボトルが消費されており、その内約26億本が未回収で、河川を伝いやがて海に流れ込みマイクロプラスチックとなり、海洋環境に大きな影響を及ぼす危険性があります。
「U-DAY」はSDGsの理念に共感し、世界中から集めた廃ペットボトルを再資源化して、サスティナブル傘として再び社会に送り出す取り組みにチャレンジしました。
【環境先進国フランスを訪問、困難に直面していた中で決まった覚悟】
サスティナブル傘、SDGs傘などの環境に優しいレイングッズと言っても、リサイクル原料でものづくりを進めるには覚悟が必要でした。
リサイクル原料の調達先、生産安定性、コスト高、と言い出したらキリがないほどこれまでの常識とは異なる事ばかりで、環境に配慮した傘は取引先に理解してもらえるのだろうか、市場は受け入れてくれるのだろうか、綺麗で納得できる傘は作れるのだろうか、と半信半疑な考えで開発を進めていました。
そんな中で訪れた環境先進国フランスでの展示会は、見るものほとんどが美しいサスティナブル商品で溢れていて驚きました。そんな出展者の一人は私に「サスティナブルで綺麗な商品を作るのはもはや当たり前だ」と言う。ちょうど困難に直面していた私は「その一方でパリ市内はタバコの吸い殻やゴミが目立ちサスティナブルとはほど遠いのでは」と質問してみたところ、「それがどうした、他の人がSDGsな取り組みをしないからと言って、自分がやらない理由はどこにもない、やらないよりやった方が良いに決まっている」と淡々と言い、私はその言葉にハッとしました。
そうだ、SDGsに貢献してサスティナブルな商品を開発することには価値がある!これからの地球環境の事を考えたらやらなよりやった方が良いに決まっている!と覚悟が決まった瞬間でした。
【粘り続けて商談成立、世界的技術力を持つ企業と提携へ】
廃ペットボトルを回収して洗浄、選別を行い粉砕した後にペレットとして、1本の糸にする設備。その糸を織り上げ有害な化学物質を含まないOEKO-TEX STNDARD100の認証の基で染色、その上で当社の傘に適した生地に仕上げる技術を持つ企業は世界中探しても一つでした。その企業との商談では、アメリカの誰もが知る巨大スポーツ用品メーカーと巨大アウトドア用品メーカーからの仕事で既にキャパシティがいっぱいだと言われたものの、フランスでの経験から「私たちが取り組むことには大きな価値があり、天候に関係が深い傘だからこそ意義も大きい」と粘り、なんとか商談を成立することが出来ました。生地には防水撥水に加えて、UVカット加工を施し、軽くて丈夫な晴雨兼用傘にすることにしました。
【サスティナブルな傘「U-DAYのRE:PET UMBRELLA」が誕生、傘にまつわる温かな経験をブランドイメージに】
傘を差し伸べられ同じリズムで歩く時の温かな気持ち、傘を持ち、駅で仕事から帰る父を待ち、改札口の人込みから父を見つけた幼いころの記憶、そんな傘にまつわる温かな経験やストーリーをブランドイメージにしました。ユニセックスデザインで使いやすく機能的である事はもちろん、サスティナブルな傘であるからには、長く大切に使えることが重要であり、誰とでもシェア出来てどんな天気でも活躍できる傘に仕上げました。
2021年2月の発売当初から、これまで取引が無かった企業との商談が増え、新しい販路開拓に繋がりました。翌2022年からはプリントものなどバリエーションを拡大し、2023年には男性向け折り畳み傘に加えてキッズ用傘とレインポンチョ、2024年からはレインコートをリリースして売り上げは右肩上がりです。
社内ではSDGsに関する意識も重要と考え、環境問題にまつわるレポートを隔週で全社員に配信してサスティナブルな社会に貢献できるように努め、ゴミ拾いイベントにも参加して、回収したペットボトルを洗浄して再資源化する取り組みも行いました。
【想いを繋げて、サスティナブル傘のさらなる進化へ】
「地球は子供たちからの借り物である」と言われています。
子供が大切にしているものを貸してもらい、壊して返す大人には誰もがなりたくないはずです。そんな想いを胸に、次は全体がリサイクル素材や天然素材で出来た傘の開発を目指しています。U-DAYの傘を広げ一歩を踏み出す時は、たとえそれがありふれた日常だとしても、全てが輝きだしますようにと願いを込めて。子供たちから借りている美しい地球を決して壊さず、子供たちに返し、想いを繋いでいこうと考えています。
公式HP  
公式EC 
株式会社ビコーズ
所在地:東京都世田谷区祖師谷3-12-12
TEL:03-5490-7186
設立:1994年3月
代表者:渡辺一徳
レイングッズの企画、製造、卸売、小売


【お問合せ先】
株式会社ビコーズ 広報担当:村上
〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-12-12
TEL:03-5490-7186 FAX:03-5490-0571
メールアドレス:m.murakami@because-jp.com

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