大人にゃ出せないアイディア力! 中高生が自由な発想で競った「モビリティデザインコンテスト」に脱帽!!

2024.04.17 17:30
この記事をまとめると
■2024年3月25日に第12回モビリティデザインコンテストの表彰式が行われた
■モビリティデザインコンテストでは中高生が近未来のモビリティデザインとはどんなものかその発想を競った
■「もの作り」系デザイン全般の人気に翳りが見られるなか、若年層の興味を喚起するイベントは貴重な機会といえる
モビリティデザインコンテストの表彰式を開催
  3月25日、第12回モビリティデザインコンテストの表彰式がアルカディア市ヶ谷(千代田区)で開催されました。中高生が自由に発想する近未来のモビリティとは一体どんな発想なのか? さっそく当日の模様をリポートしたいと思います。
世界をリードするデザイナーの誕生を期待する
  モビリティデザインコンテストは、公益社団法人自動車技術会のデザイン部門委員会が企画するデザイナー人材育成プログラムのひとつ。感受性の高い中高生を対象に、創造の楽しさやモビリティデザインの魅力を発信し、世界をリードするデザイナーの誕生を目的としています。
  従前はカーデザインコンテストとしていましたが、近年の移動体の多様化に伴い、前回より名称を変更。12回目を迎えた今回のテーマは「10年後の暮らしを楽しくする乗り物」です。ここ数年は300件以上の応募がありますが、今回も378件(高校生290件、中学生88件)と盛況でした。
  賞の内訳は、トータルでもっとも優れた作品である「モビリティデザイン大賞」、創造性に優れ審査員の総意による「審査員特別賞」、イメージや機能がもっとも優れて絵に表現された「モビリティデザイン賞」、工学的な工夫に優れた「ダビンチ賞」と、佳作20点前後で構成されます。
大賞は自動運転による近未来のごみ収集車
  さて、同委員会による厳正な審査の結果、今回の「モビリティデザイン大賞」は山口レオン剛史さん(佛教教育学園東山中学校3年)の『Trans Collector』が見事に受賞となりました(その他の受賞者は文末参照)。
  同作品は近未来のごみ収集EVの提案で、AIによりゴミの集積状況を把握しつつ最短ルートを自動運転する優れモノ。透明な荷箱には、ゴミ自体を周囲に見せることで「ゴミの低減」を喚起させる意図があります。
「もともとは、家族がごみを出すときに、早い時間だったり雨が降っていて大変そうなのを見て、どうにかしたいと思ったのがキッカケです。いまの収集車が後部からごみを積むのに対し、このクルマは前から積むことと、透明な荷箱としたことがデザイン上の工夫ですね。スケッチのボディカラーは形状が分かりやすいようにグレーとしましたが、実車を作る場合はもっとさまざまな色にしてもいいと思います(山口さん)」
  じつは、山口さんは前回もダビンチ賞を受賞した実力派。将来はまだまだ模索中ですが、もちろんカーデザインには大いに興味があるそうです。
現役デザイナーによる作品のブラッシュアップが人気
もの作りへの興味を喚起する機会を拡げる
  当日の目玉は、授与式後に行われるスケッチ講習会。受賞者はメーカーの現役デザイナーとともに、自身の作品をブラッシュアップする機会が与えられます。前回までは手描きのみでしたが、今回からはデジタル画も含めた内容にバージョンアップしました。
  では最後に、本イベントがデザインの現場に対してどのような意味を持つのか、デザイン部門委員会委員長の田口雄基さん(スズキ株式会社 商品企画本部四輪デザイン部 デザイン企画グループ係長)に話を聞いてみました。
「いま社会で何が求められているのか、デザイナーは常にリサーチを行っているのですが、それはどうしてもクルマという媒体を通したものになってしまう。しかし、こうしたイベントで提案される発想は、私たちの想定を遙かに上まわる意外性や驚きがあるし、そもそも価値基準が従来とまったく異なっているんですね。それを感じられる機会は非常に重要です。今後、中高生の皆さんに期待するのは、学校の授業のような模範的解答ではなく、あたかも家族にフッと漏らす本音のような提案ですね」。
  いま、若者のクルマ離れが語られていますが、じつはカーデザインに限らず、いわゆる「もの作り」系デザイン全般の人気に翳りが見られます。そんななか、若年層の興味を喚起するこうしたイベントはじつに貴重な機会といえるでしょう。できれば、モビリティショーとの連携など、より幅広いアピールがあってもいいかもしれません。
 【第12回モビリティデザインコンテスト受賞者(敬省略・佳作除く)】
■モビリティデザイン大賞:山口レオン剛史
■モビリティデザイン賞:(中学生)小路裕紀(高校生)鵜殿正基
■ダビンチ賞:寒河江美晴
■審査員特別賞:(高校生)峯岸季市 藤木真優

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