新進写真家発掘のためのフォトコンテスト「ZOOMS JAPAN 2024」グランプリ、準グランプリが決定!グランプリは山西ももさん、準グランプリは駒瀬由宗さん

2024.02.19 10:00
CP+運営事務局
カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」は、日本の写真家の世界進出を応援する写真コンテスト「ZOOMS JAPAN 2024(ズームス・ジャパン)」の受賞作品として、グランプリに山西ももさんの「光の王国」、準グランプリに駒瀬由宗さんの「NEW NATURE」を選出しました。受賞作品は2月22日から25日までパシフィコ横浜で開催されるCP+2024の会場で展示され、
10月にパリで開催される写真映像機器ショー「Salon de la Photo(サロン・ドゥ・ラ・
フォト)」の会場でも展示されます。さらに、受賞者は同イベント期間中に現地パリに招待され、フランス写真界関係者と交流をはかる予定です。
ZOOMS JAPAN 2024 開催概要

CP+は、フランスのフォトコンテスト「Les Zooms (主催 Salon de la Photo)」 に賛同し、日本の写真家の世界進出を応援するため、2015年からZOOMS JAPANを開催しています。4年ぶりの開催となる今回は、国内外の気鋭の編集者やキュレーターを審査員に迎え、厳正な審査の結果、受賞作品を決定しました。

■プロジェクトディレクター
速水惟広(『T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO』創設者、株式会社シー・エム・エス取締役/director)
■審査員
網野奈央(編集者/torch press代表/雑誌「IMA」編集部)
打林俊(写真史家/写真評論家)
河西香奈(KANA KAWANISHI GALLERY/PHOTOGRAPHYディレクター)
マーク・プルースト(キュレーター)
エミール・パシャ・バレンシア(雑誌「TEMPURA」編集長)
マルティナ・バチガルポ(写真家/ 雑誌「6 MOIS」編集部)
■受賞作品(応募者名 / 作品のテーマ)
<グランプリ>  山西もも / 光の王国
<準グランプリ> 駒瀬由宗 / NEW NATURE

■主催:CP+実行委員会
■協力:Salon de la PHOTO
■後援:文化庁
■ZOOMS JAPAN 2024 URL:
【Les Zoomsについて】

「Les Zooms」は、半世紀の歴史を持つフランスの写真映像機器ショー 「Salon de la Photo」が、新たな才能を発掘するために毎年行っているフォトコンテストです。
「Les Zooms」では、専門家の審査によるエディター賞、一般の投票によるパブリック賞が選ばれます。各受賞作品は「Salon de la Photo」の会場で展示され、フランス写真界の注目を集めています。CP+は「Salon de la Photo」と協同して、「Les Zooms」の受賞作品をCP+会場で展示し、日仏両国の受賞者の交流を図るなど日仏写真文化交流の促進に努めています。
グランプリ・準グランプリ受賞作品

■グランプリ:山西もも / 光の王国
【受賞者プロフィール】
1995年大阪府生まれ。東京藝術大学工芸科鋳金専攻卒業。幼少期に父と行った登山の記憶から、学生時代は山岳部に所属し、日本の山々からアラスカやネパール、パキスタンの山を登る。
そうした旅の経験を金属の彫刻や写真作品で発表している。

【受賞者コメント】
グランプリに選んでいただき、とても嬉しく思います。このような貴重な機会をいただき、ありがとうございました。テクノロジーやAIが発達し、必ずしも人間が物を作らなくても良くなった世の中で、「私はなぜ作品を作るのか」という問いを大切に、これからも制作に励んでいきたいと思います。

【審査員コメント】
本作の作者、山西ももさんがなぜヒマラヤへ赴くようになったのか、その理由はよくわからない。
しかしながら、最初、あるいはごく初期に訪れた際に現地の洞窟住居がカメラ・オブスクラを彷彿とさせるというインスピレーションを得て、再訪する際にそれをイメージ化するために実際にピンホールカメラを持って行ったという制作のモチベーションにまずは敬意を表したい。おそらく、ステートメントを読む限りでは着想から実際の撮影までは最低でも一年近くの時間の隔たりがあったと想像される。その、イマジネーションをイメージにするための期間に思いを馳せると、それは着実な準備期間であり、ヒマラヤ再訪までのもどかしい時間であったことだろう。そうした作者自身の中で堆積する時間が、地層を通じて表象されるヒマラヤの時間の層と相似を成しているという点に、豊かな構想力を感じとることができた。以上をもって、グランプリにふさわしい作品として推薦しました。
写真史家/写真評論家 打林俊
■準グランプリ:駒瀬由宗 / NEW NATURE
【受賞者プロフィール】
1987年 岐阜県生まれ。2015年 写真新世紀にて佳作受賞。
2017年 Sezon art Galleryにて個展“blackbox”を開催。
主なグループ展に 2017年 3days EXHIBITION Sezon art Gallery、
2016年 LUMIX MEETS BEYOND 2020 by Japanese photographers #4 などがある。

【受賞者コメント】
この度は、準グランプリに選出いただきましたことを大変嬉しく思います。受賞作品は人の手が加わった自然をテーマにしています。下水処理場からの温排水が流れ込むこの場所を、果たして自然と呼ぶことが出来るでしょうか。写真という主観と客観の入り混じったメディアを通して皆さんとイメージを共有できることを楽しみにしています。

【審査員コメント】
一見すると光を反転させた多重露光のような水辺の写真に見えますが、抽象性のあるイメージが美しく見える反面、そこに不穏さを感じた部分が気になりました。一方でなぜこれらの魚の写真を反転させるのかにも興味を持ちました。駒瀬さんは外来生物であるハクレンという魚が河原に打ち捨てられていたことがきっかけで、ハクレンの生態を知り、その魚が暮らす環境下で撮影を行っています。下水処理場からの温かい排水の付近で暮らす彼らをあえて夜に撮り、反転させることで可視化させる。その行為は、気に留めることがなければ知ることもない、普段は見えない魚たちの存在を浮かび上がらせます。さらにそこに波紋の写真を重ねることでイメージは美化されるのですが、逆説的に排水の中で生きるという決して良いとは言えない環境に目を向かせます。モチーフは魚ではありますが、それらは人間社会にも重ね合わせることができ、そういう環境下でも我関せず生きている現代社会における私たちの姿ともとれるように感じました。一方で、人間の都合で持ち込まれ、不要とされる外来種の存在についても問いかけています。ハクレンという魚を単に写し取るのではなく、複雑な工程を重ねることで、ハクレンという生き物がさまざまなことを写真によって語りかけてくるのです。
編集者/torch press代表/雑誌「IMA」編集部 網野奈央

駒瀬由宗さんの作品〈NEW NATURE〉を準グランプリに推薦させていただいた。人間の営みの裏側にある生態系を写真で可視化している点が興味深く、生々しい魅力を秘めている作品。ハクレンという魚を追いながら、排水に生きる生物の観察を通して人間も生態系の一部に過ぎない観点がとても良い。人間本意でみる世界とは異なる独特の鑑賞体験は、得も言われぬ気配を漂わせ、言語化しがたい質感がとても印象に残った。
KANA KAWANISHI GALLERY/PHOTOGRAPHYディレクター 河西香奈
CP+2024 開催概要

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