燕三条から職人の新たなる挑戦!伝統技術の実演と共に、オリジナル商品を販売したい!

2024.03.31 01:57
新潟県燕市のミノル製作所です。私たちは主に伝統技術へら絞り加工の工場を運営しています。へら絞りの職人が減少する近年、次世代の若手職人の未来を明るく、へら絞りをもっとオープンなものにすることを目指しています。これまでにない職人の実演付き商品を販売するため、新店舗を立ち上げます!自己紹介
はじめまして。新潟県燕市で金属加工業を営んでおりますミノル製作所の代表をしております本多です。
数あるプロジェクトの中から本ページをご覧いただき、ありがとうございます。
代表の本多です
わたしたちの会社は主にへら絞り加工を得意としています。
へら絞りとは、旋盤にとりつけた円形の金属板を回転させながら “へら” と呼ばれる金属棒を押し当て変形させ、型と同じ形状の回転体に仕上げる伝統技術です。ろくろ陶芸の金属加工版と思っていただいたらわかりやすいかもしれません。
へら絞りは職人が手の感覚を活かす加工のため細かな調整も可能で、試作品製作や初期投資を抑えたい小ロットの生産に向いています。フライパンや鍋などの家庭用品から、0系新幹線やロケット、航空機の部品、寺院の建築装飾である擬宝珠(ぎぼうし)まで幅広くへら絞りの技術が使われています。


地場のモノづくりへの危機感
私の家は父の代からへら絞りを始めました。燕三条のモノづくりは分業制が基本ですので、地域一丸となってモノづくりに取り組んできました。
しかし、一昔前まで燕市内に30軒近くのへら絞り工場があったにもかかわらず、機械化の波に押されて10軒ほどにまで減少しました。また、最近のへら絞り職人は、70代の熟練の職人が多く、次世代を担える若い層がほとんどいない状況です。今後は事業承継問題で廃業を決断する工場が増え、さらにへら絞り職人が減少することが予想されました。
私自身は、父の仕事を継ぎ、へら絞り職人として30年以上の経験を積んできました。しかし私たちの次の世代に代わった時、今までのような地域一丸となったモノづくりが難しく、またへら絞りの技術が失われてしまうのでは、と強い不安を抱くようになりました。
弊社の工場
私の息子は小学生のとき、“将来自分もお父さんの仕事をやりたい”と言ってくれたのですが、子どもがあと十数年成長する間に年配の職人がいなくなり、自分しかこの仕事をしていなかったら、子どもに技術を引き継ぐ環境が無くなってしまう。そうなる前に、この技術を何とか継承していかないといけないと思いました。未来の職人に夢を託したい
私はこの地域で職人を育成するため、2016年に会社を設立しました。幸運なことに県外を含む数名の若者が入社してくれました。全くへら絞りの経験のない20代や30代の彼らに対し、技術の指導を行ってきました。
工場で働く若手職人たち
しかし、へら絞りは手作業による加工のため、繊細な技、カンと経験が必要となります。それはただひたすら練習して覚えてもらうしかありません。会社設立後の最初2年間は新規の依頼を受けず、私が以前から受けていた仕事をこなしつつ、若手の指導に注力していました。起業前に用意した運転資金は育成の先行投資として活用し、練習のための材料費にも惜しみなく使いました。経営者としては商品にならないものにお金をかけるのは良くないとは思いましたが、彼らには早く職人になって欲しかったので、遠慮なく練習してもらいました。何度も何度も失敗して、彼らには職人技を身につけてもらいました。こうして育成に注力したことで職人の彼らは日々技術を向上させ、今では商品として製造できるレベルまで成長することができました。
今後独立を目指す職人には、経営のノウハウも伝授していく予定です。新しいチャレンジが職人を成長させる
昨年は新たな取り組みとして、へら絞りを一般の方々にも知っていただく機会を作りたいと考え、オープンファクトリーを開始しました。このオープンファクトリーは、職人たちの意識を変えたと感じています。以前は職人は受託した仕事を淡々とこなす状況で、お客様から直に声を聞く機会があまりありませんでした。しかし、お客様の声は職人たちの励みとなり、モノづくりに対するモチベーションとなっていたようです。これからはBtoCの商品展開など新たな挑戦も続けながら職人一人ひとりにお客様がつき、共に成長していけるような会社を目指していきたいと考えるようになりました。
オープンファクトリーの様子このプロジェクト立ち上げの背景と思い
私はへら絞りの技術について、まだまだ知る人が少ないと感じています。展示会やオープンファクトリーに来場されるお客様の中でも、へら絞りのことをご存じの方の方はあまりいらっしゃいません。へら絞りの実演を初めて見て、その存在を知ってくださるお客様がほとんどです。しかし未だ知られていないということは、それだけまだまだ隠れたチャンスがあるのではと感じました。へら絞りの技術を次世代に確実に残していくためにも、その魅力や可能性をもっと多くの人に伝えたいと考え、この度店舗をオープンすることにしました。
2024年3月中旬の建設中の店舗 外観はほぼ完成
今後は店舗を拠点として、へら絞りの情報を発信しながら、様々なチャレンジを通してへら絞りの商品を世に送り出していきたいと思っています。私は私たちだけですばらしい商品を次々と生み出せるとは思っていませんが、私たちがへら絞りで制作した生地に彩をつけてくださり、思いもよらない商品や作品として展開してくださる職人やクリエーターの方はいるかもしれないと期待しています。私たちがそのような方々へ生地をご提供できる機会をいただけたら、大変嬉しく思います。職人の世界はどちらかというとクローズの印象があるかもしれませんが、私はへら絞りをもっとオープンなものにしていきたいと思っています。商品完成までの道のり
今回いくつかの新商品の開発に挑戦しましたが、予想以上に時間がかかりました。これまで私たちは企業が指定する形の決まった工業製品を中心に製作してきたため、手順は確立されたものでした。しかし新商品は今までの技術を結集した上でさらに進化させることを目指し、試行錯誤を繰り返しました。
ただ手作業の技術は直接その技術を熟知する職人から教えをこうて会得するしかなく、私はその技術を教えてくれる職人を探し、当社の職人たちと訪問しました。戻ってから学んだ技術を工場で何度となく練習し、ようやく製品の完成を迎えることができました。職人の実演付き商品を販売したい!
新店舗では、ただ商品を販売するだけでなく、職人が製品を作る過程も皆さまにご覧いただきたいと考えています。職人の手仕事を見ていただくことが、へら絞りの魅力をお伝えする一番よい方法ではと感じているからです。
商品開発の風景
新店舗へお越しいただけるお客様には、ぜひ職人がその場で商品を作る実演付き商品をお選びいただきたいです。当社の職人の技術をすべてご覧いただくことができる、自信をもってお届けする商品です。
お客様に素材の金属を選んでいただくところからスタートし、形や、仕上げ加工まで決めていただきます。その後工場に移動し(工場と新店舗は隣接しております)、制作過程を一から見学いただき、最後にお客様だけのたった一つの特別な商品をお渡しさせていただきます。職人の解説付きですので、見て聞いて楽しんでいただけるかと思います。遠方のお客様にはご足労をおかけすることになりますが、ぜひ工場にゆっくり遊びにいらしていただき、燕三条地域のその他のモノづくり工場も見比べていただけたら嬉しい限りです。リターンについて
様々なリターンをご用意しております。
いずれも職人の技術と想いが詰まった商品となっております。
体験型は当社にお越しいただき、楽しんでいただけるものを考えております。

★商品
タンブラー 12,000円
ロックグラス(職人の実演付き♪)25,000円※
※ロックグラスをお申込みいただいた方にはチケットをお送りさせていただきます。ご利用日時が決まり次第、ミノル製作所までご連絡ください。商品はご利用日時に商品が完成後にお渡し(もしくは郵送)させていただきます。ご利用可能な日時の詳細については、リターンの説明文をご確認ください。
新商品は上記以外にも数点鋭意開発中です。新店舗ではお披露目できる予定ですので、どうかお楽しみに!


★体験型 オープンファクトリー ※現地開催
ミノル製作所工場内で職人の手作業を見学、もしくはご自身でへら絞りを体験できるコースです。4つのコースがありますが、いずれも参加者から大好評をいただいております。

1. ベーシック工場見学コース 2,150円
2. 社長の熱い想いを聞きながら(工場)見学コース 3,250円
3. へら絞り体験お試しコース 4,350円
4. へら絞り体験選択コース 8,750円
へら絞り体験の様子


★体験型 フィールドワーク ※オンラインと現地のハイブリットセミナー
工場での見学の前後の週にそれぞれのテーマに関して学びを深めるためのオンラインワークショップがついている、数日間のフィールドワークとなります。スケジュールが決まっておりますため、リターンの説明文をご一読ください。
今回、社会人の方に好評な2つの企画をご用意しております。燕三条のモノづくりに興味がある方、商品企画に興味がある方おススメです!

  1. 燕三条発!モノづくりを知るフィールドワーク(全3日間) 13,000円
  2. ミノル製作所発!商品企画フィールドワーク(全4日間) 17,000円
※各回3名の定員を満たない場合にはキャンセルさせていただくことがございます。すでにお振込み済みの場合には、次回の開催日をご案内、もしくはご返金させていただきます場合がございますこと、ご了承くださいませ。
上記のほか、応援リターンとしてお礼のお手紙(2,000円)とネームプレート(5,000円)をご用意しております。

スケジュール
1月 店舗工事開始
4月 店舗工事完了
5月 新店舗オープン・プロジェクト完遂後リターンを開始
2024年3月上旬の店舗内 まだまだこれからです。※商品のリターンは体験型リターンからチケットをメールにてお送りさせていただきます。フィールドワークは5月後半以降、工場見学は6月以降を予定しております。
商品をお申込みいただいたお客様には、申し訳ございませんが制作に少しお時間いただきたく、8月以降にお届けさせていただきますことご了承くださいませ。

資金の使い道
ご支援いただいた資金については、店舗の備品購入、梱包材や商品開発費として大切に使わせていただく予定です。

最後に
私たちが描いているビジョンは、将来的に新しい店舗を中心として、様々な方と交流できるコミュニティを築くことです。 店舗にふらっとお越しになった初めてのお客様、いつも応援してくださる方々、当社に興味をもってくださった企業の方々、へら絞りで何か制作コラボしたいとお考えの職人の方々といったへら絞りを中心としたコミュニケーションが生まれ、そこから予想を超えた商品が生まれたら嬉しく思います。 またみなさんとのコミュニケーションを通じて、職人一人ひとりがさらに技術を磨き、お客様と誠実に向き合うことで信頼を獲得していって欲しいと思っています
私たちの経営理念は、”予想をはるかに上回る。”です。
職人が生き生きと働きながら常に挑戦し続け、地域で頼られる存在となる会社をこれからも目指していきます!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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