経済的困難を抱える高校生に企業のリユースPCを届ける”Pass the Baton”プロジェクト 寄贈PCが1000台を突破

2024.03.13 10:00
認定NPO法人CLACK
認定NPO法人CLACK(以下CLACK)が、経済的に困難な状況にある高校生に対し、企業から寄贈された使用済みPCを完全無料のプログラミング教育とともに届けるプロジェクト「Pass the Baton(パスザバトン)」において、寄贈PCの台数が1000台を突破いたしました。
様々な企業から寄贈されたPCは、Pass the Batonパートナー企業である株式会社パシフィックネット(以下パシフィックネット)によりデータ消去および再セットアップを行った後に、経済的困難を抱える高校生に届けられています。2021年度の本プロジェクト開始以来、多くの企業のご協力を得て、この取り組みを進めてまいりました。
CLACK 理事長 平井(左)、パシフィックネット 代表取締役社長 上田氏(右)

これまでに、株式会社グッドパッチ、BHPジャパン、サイボウズ株式会社、古河エレコム株式会社、ジョーンズ ラング ラサール株式会社、セガサミーホールディングス株式会社、株式会社村田製作所など、計24社から寄贈をいただきました。(敬称略)
寄贈されたPCは、CLACKが運営する無料プログラミング・キャリア支援教室「Tech Runway」にて、経済的困難を抱える高校生に支給されます。


Tech Runwayとは
生活困窮、ひとり親、不登校、いじめを受けた経験、外国ルーツ、発達障害といった経済的理由や様々な環境要因で困難を抱える高校生を対象に、完全無料のプログラミング学習支援・キャリア支援を提供する教室です。
PCの無償提供だけでなく、受講する教室への交通費も支給、授業料と教材費も無料とし、お金が理由で学びを諦めることのない体制としています。

プログラミングを学ぶことで、IT人材不足による社会的ニーズの中、職業選択の幅が広がり、就労につながりやすくなります。
また、知識・技術面だけでなく、プログラミング学習では「分からないことを自ら調べる力」「自分で解決できないことを他者に聞く力」などを育みつつ、自らの力でWebサイトやゲームを完成させることが成功体験となり、自己肯定感の向上にもつながります。ITスキルとともに内面的な力も育み、経済的・精神的に自立することを目的としています。

また、プログラミング学習支援と並行して、IT企業のオフィスを訪問する職場見学や、さまざまな領域で活躍する講師を招いてのワークショップを毎月開催しています。キャリアの組み立て方や、奨学金や生活費といったお金に関する知識を共有し、高校生がキャリア設計について学ぶ機会を提供します。

大阪市、堺市、東京都五反田、愛媛県松山市の4拠点で運営しており、これまでに351名の生徒が参加しました。

今後の展開
Tech Runwayには毎年約150人が参加しており、今後はより多くの困難を抱える高校生に支援を届けるため、他地域での展開も予定しています。支援対象者の増加に伴い必要となるPC台数も増加していくことから、Pass the Batonの取り組みを拡大したいと考えています。

また、Pass the Batonに賛同していただいた企業はCSRやSDGs等に積極的なアプローチをされていることもあり、PC寄贈をきっかけに社内勉強会の実施やインターンシップの受け入れ等の別の関わり方を生み出し、好循環が生まれています。こうしたNPO×企業の取り組みの強化も図ってまいります。

CLACK理事長・平井大輝より
これまで多くの企業様よりPCをご寄贈いただいたこと、あらためて御礼申し上げます。プロジェクト開始から僅か2年半で1000台という節目を迎えたこと、驚きや感謝とともに、バトンを託していただいた側として身が引き締まる思いです。

1台1台が子どもの人生を変えるきっかけとなることを思うと、1000台というのは単なる台数の数字ではなく、1000人の子どもに関わるという重要な意味のある数字だと思っています。

CLACKで関わる高校生は経済的事情からPCを保有できないことも多く、そうした高校生にとって、本プロジェクトを通じて自分のPCを手にできることは非常に大きなチャンスとなります。
いただいたPCを用いてCLACKでプログラミングを学び、自分の将来を切り拓いていく機会になることを願っています。

パシフィックネット代表取締役社長・上田 雄太氏より
この度、寄贈PCが1000台を突破したことを受けまして、本プロジェクトに賛同してくださった多くの企業様に、心から感謝申し上げます。1000台という数字は一つの通過点に過ぎませんが、今後もプロジェクトの目的に向かって、一歩一歩進んでいきたいと考えています。

本プロジェクトを通じて、貧困の連鎖を断ち切り、自立を支援する取り組みが社会に広がっていくことを大変嬉しく思います。
経済的困難に直面している子どもたちがこの制度を通してチャンスを掴み、新たな未来を切り開いていくことを切に願っています。

CLACKのその他の取り組み
CLACKは2023年11月より、「家でも学校でもない子どもの居場所」として、地域の中高生を対象としたデジタル居場所「よどがわベース」を開所しました。
よどがわベースとは
「よどがわベース」は、CLACKが運営する、地域の中高生が自由に過ごせるスペースです。日本財団より助成を受け、大阪市淀川区役所との協働で実施しています。
3Dプリンター、レーザーカッター、ゲーミングPC、eスポーツ等の設備をはじめ、動画編集、Webデザイン、プログラミング、3Dモデリング等を自由に学べる環境を整えています。
漫画・ボードゲーム等も用意されており、デジタルに限らず、中高生が自由に過ごせる空間を提供しています。また、ふとしたときに身近な大人に悩みを吐き出せる空間であることも大きな特徴です。
団体概要・会社概要
認定NPO法人CLACK
株式会社パシフィックネット

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