スイーツアクセサリーのパイオニア。コミュニケーションツールとしてのアクセサリーはこうして生まれた。「笑顔の連鎖」を目指すQ-pot.の21年間。

2024.03.12 15:25
Q-pot.はデザイナー・ワカマツ タダアキが2002年に立ち上げたアクセサリーブランドです。「この楽しい気持ちや笑顔の連鎖が世界中に拡がれば、世界はきっと、平和になる」をコンセプトに、当時ファッション業界に存在していなかった「スイーツ」をモチーフとした新触感のアクセサリーを発表し注目を集めました。身に着けている人も、それを見る人も楽しくなるようなポジティブアクセサリーを創り続けるQ-pot.は、今年でブランド設立21周年。


これまで世界中のアーティスト・企業・アニメ・映画作品と多岐に渡るコラボレーションを実現させてきました。業種はもちろんゲスト層は毎回バラバラ。なぜアクセサリー業界の枠に囚われず、垣根を越えた異業種とのコラボレーションをここまで実現してこられたのか?このストーリーでは、ワカマツが開発したポジティブアクセサリーの誕生秘話や、Q-pot.がアクセサリーのその先に目指す「笑顔の連鎖」についてお届けします。
「ネガティブ」を発想の転換で「ポジティブ」に昇華する。「コミュニケーションツールとしてのアクセサリー」誕生のきっかけ。
ワカマツは10代後半からモデルとしてファッション雑誌や東京コレクションに出演していました。しかし、人とのコミュニケーションが得意な方ではなかったため、高いコミュニケーション力が求められるモデルの仕事に対して、自分の居場所ではないのでは?との違和感を抱き始めました。


撮影現場で製作に携わるカメラマン・スタイリスト・ヘアメイクら裏方と呼ばれるスタッフたちが、「得意」や「好き」を仕事にしながら輝いている姿を見て心を動かされる日々。そんな中、現在の師匠(株式会社グラム/代表取締役・勢馬一正)に出会い、モノづくりの道へ。『ありのままの自分を表現するオリジナルアクセサリーを創ってみては』との師匠の言葉に、デザイナーとしての道を歩み始めます。ワカマツは自分にとってネガティブであった「コミュニケーション」を、アクセサリーとして身に着けることにしたら面白いのではないかと発想を転換し、様々なアイディアを生み出しました。アクセサリーを身に着けることで自然と会話が拡がりコミュニケーションが生まれる「コミュニケーションツールとしてのアクセサリー」が誕生しました。
デザイナー・ワカマツ タダアキ
「ネガティブをポジティブに!」ワカマツの作品創りの原点となった<TOOTH>アクセサリー。
昔からチョコレートが大好き、でも歯医者は嫌い。子供の頃は虫歯になっても歯医者に行きたくないとごねていたワカマツ。歯に対してネガティブなイメージを持っていましたが、ワカマツの人生哲学でもある「ネガティブをポジティブに!」というコンセプトのもと、歯をモチーフにした<トゥース>アクセサリーをデザインします。
ワカマツが描いたTOOTHのデッサンイメージ。


『物事は見方次第で、どうにでも変化する。どんな状況のなかでも、楽しいことは見いだせる』と、ネガティブだった<トゥース>をあえて身に着けることでポジティブに変換させることに成功しました。『悩みが無いことが幸せなのではなくて、悩みがありながらも日常を楽しく過ごすことが大事』というメッセージが込められています。
きれいな歯並びが特徴的な<TOOTH>リングは
一つだけ治療して金歯になっている。
「経年変化」もデザインの一部。ワカマツらしいプレイフルな<CHEESE>アクセサリー
経年変化で硫化すると黒くなっていく、というシルバー素材の性質を用いて誕生したのが<チーズ>。シルバーが黒ずんでいく様子を「チーズが熟成されていくようだ」と捉えたワカマツは、シルバーを使って大好きな<チーズ>作りをスタート。


初めは穴が貫通した状態のチーズを制作したものの失敗に終わります。『穴の開いたチーズはジグゾーパズルみたいで、思っていたよりもチープな印象になったので、どうすればチーズ本来の温もり感を出せるかなと長い時間をかけて試行錯誤していました。』と後に語っています。


研究の末にたどり着いたのは、穴を貫通させるのではなく、あえてくぼみを残したままにするというデザインでした。するとエメンタールチーズに生まれる気泡のような表情へと生まれ変わり<チーズ>らしい作品に。自然本来の気泡を再現するために、くぼみの部分をあえて重ねてみるなど、「リアル」を追求したこだわりのチーズが誕生しました。長く使うほどに熟成され、いい味が出てくる。まさに<チーズ>のような魅力が味わえるアクセサリーとして、現在も愛されるロングセラー商品となっています。
時間をかけて熟成していく<CHEESE>コレクション。
使い込むうちにだんだんとメッキが剥がれ、くぼみの中だけ色が残り
味わい深いチーズへと姿を変える。
Q-pot.を代表するスイーツアクセサリー誕生の裏側。現在まで変わらない、モノづくりの姿勢。
Q-pot.の名刺代わりとも呼べるスイーツモチーフのアクセサリーは、ワカマツの何気ない日常の中で生まれました。『ある日、娘がケーキを食べていた時に、ホイップクリームをほっぺにベタベタとくっつけながら食べてる姿がなんともかわいくて仕方がなかったんです(笑)僕にはまるで、娘が自分で自分をデコレーションしてるように見えて。こんなシーンを再現できるような幸せなアクセサリーが作れたら、僕はもちろん、ほかの人にもハッピーな気持ちになってもらえるかなと思って<ホイップクリーム>を作る事に決めたんです。』と語っています。
ホイップクリームのリングとネックレス


「アクセサリーを身に着けるのではなく、「自分をデコレーションする」という感覚で<ホイップクリーム>をデザイン。<ホイップクリーム>らしさを表現するためにワカマツが選んだのは柔らかな質感が特徴的なシリコン素材(現在はPVC素材を使用)。本来アクセサリー作りには適さない素材で、シリコンを使ったアクセサリーは、世の中に存在していませんでした。


それでも『美味しくなさそうなモノは誰も喜ばないし、誰も手に取らない。』と確信があったワカマツは、味や食感が想像でき実際のスイーツよりも『美味しそう!』と感じてもらえるような素材選びにこだわり、制作を重ねました。
大量生産ができない<ホイップクリーム>の制作現場でのワカマツは、まさにパティシエそのもの。毎晩2,000~3,000個のシリコンを絞り、パーツやチェーンを付け全てハンドメイドで仕上げる日々が続きました。


Q-pot.のアクセサリーは全てがメイドインジャパン。ワカマツのデザインに丁寧に向き合ってくれる日本の職人たちの手により、大切に創られています。『日本が世界に誇るモノづくり文化や職人たちの巧みな技術を、後世の子どもたちに残したい』との、ワカマツのモノづくりへの熱い思いに共感をしてくれる職人たちがいるからこそ、今のQ-pot.が存在しています。


現在も全てのアクセサリーのスタートはワカマツの手から生み出されています。一般的なアクセサリーとは全く異なるワカマツの原型作り。時には蠟を削り、時には紙粘土をこね、時にはクッキーを焼く・・・。枠にとらわれない作品作りは20年以上たった今でも、何一つ変わることはありません。
原型作りに欠かせない、道具の一部。
日本の春・日本のお菓子をテーマにした和菓子のコレクションは
外国人の方からの人気も高く、20代~70代と幅広い年齢層から愛されている。
ブランドの由来と想いに基づき、様々な活動を展開。世界中に「笑顔の連鎖」を拡げていくアクセサリーを目指して。
“Q-pot.”という名前には「何が飛び出すかわからない謎の壷」という意味が込められています。また、“pot”には「水瓶」の意味もあることから、ブランドを設立した当初からワカマツの中には 『アフリカにQ-pot.の井戸を掘りたい』という思いがありました。


そしてブランド設立7年目である2009年に「ユニクロ UT」のTシャツデザインを担うというコラボレーションオファーを受け、ドネーションコラボが遂に実現。日本の一部店舗・フランス・イギリス・中国・香港などのユニクロ店舗で販売し、収益金の一部は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を通じて、エチオピアにおける水プロジェクトへ寄付されました。
寄付金により、10箇所の給水スポットがエリアごとに設置され、1箇所の給水スポットで一度に7名が水を汲むことが出来る様になりました。これまで子どもたちは、水汲みのために7kmも歩かなければならず、勉強や遊ぶ時間を削るしかありませんでしたが、給水スポットの建設により、子どもたちの教育機会の提供にもつなげることができました。


Q-pot.は、1回だけの企画で終わるのではなく、今後も自分たちらしい形で永くドネーションを続けていける持続性のあるブランドにしていきたいという想いから、ブランド発の「とろ~りリボン・プロジェクト」を発足。


『とろ~りというネーミングは‟水”からきています。加えて、人の心も溶かすというような意味もひっそり感じて欲しい』と語るワカマツ。
身に着けている人も、それを見る人も、そして、支援を必要としている人も、誰もが笑顔になれる未来を思い描きながらアクセサリーを創り続けています。

その後も、本プロジェクトに賛同して下さった様々な企業様やアーティストの皆様とドネーションコラボに取り組んできました。キリンさんとの取り組みでは、「午後の紅茶」コラボパッケージの売上の一部を、子ども支援の国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付し、スリランカの幼稚園3校の建設等を支援しました。
2011年 「キリン 午後の紅茶Sweet & Zero」とのコラボレーションパッケージ
左:開所式の様子(メマリ幼稚園)
右:子どもたちが趣向を凝らして踊りを見せてくれました
(ナーワラ・ワッタ幼稚園)
2024年1月より進行中のとろ~りリボン・プロジェクト
「令和6年能登半島地震」支援
Melty Peace Chocolate Band 各550円(税込)


「Melty Peace Chocolate Band」の売り上げは、製造・販売手数料・運送用備品にかかるコスト及び消費税を除く利益の全てを石川県輪島市へ直接寄付されます。
バンドの内側には" Heart with Noto "のメッセージ入り。


「とろ~り リボン・プロジェクト」の一つであるQ-pot.のドネーションランドセルは、1個お買い上げ頂くごとに、30人の子ども達に給食を届ける事が出来ます。日本の子どもたちも、支援先の子どもたちも、みんなが笑顔になるランドセルとして、理念に賛同いただいた多くのゲストの方にご購入いただきました。ランドセルの売上の一部は、 レッドカップキャンペーンを通じて、国連WFPが途上国で展開している「学校給食支援」に役立てられます。
ストロベリー・チョコレート・キャンディ・ビスケットなど
スイートなデザインのQ-pot.ランドセルも
アクセサリー同様、全てメイドインジャパン。
(2024年2月~ご予約受付中)
給食を食べることができて満面の笑みを浮かべる子どもたち。


また、Q-pot.は、難民・避難民を国際的に保護・支援し、難民問題の解決に対して働きかけているUNHCRと、その日本の公式支援窓口である国連UNHCR協会の活動理念に賛同し、長年に渡りドネーション活動に積極的に取り組んできました。


2022年6月20日の「世界難民の日」には、Q-pot.と、KAIJU、Queens Company合同でUNHCR(ユーエヌエイチシーアール:国連難民高等弁務官事務所)並びに国連UNHCR協会のもと、詩の朗読フィルム「リスト:彼らが手にしていたもの(原題:What They Took With Them: a List)」を制作。わずか10分たらずという時間の中で持ち出したものとは?彼らのリストを通じて、ひとり一人のストーリーが見えてきます。


言葉の持つ力や、言葉の奥に込められた難民の思いを汲み取りながら、原作の持つ世界観を壊さぬよう、テンポやリズム、間を大切にしながら、収録された緊迫感のある映像は、観る人の心を突き動かしました。2022年以降も難民映画祭でのオープニング上映他、写真祭での上映や学校の文化祭上映等、難民という問題について理解を深めるコンテンツとして様々な場所で鑑賞され続けています。
「リスト:彼らが手にしていたもの(原題:What They Took With Them: a List)」
原作:ジェニファー・トクスヴィグ(Jenifer Toksvig)
©2022 世界難民の日 パートナーズ
様々なポップカルチャーとのコラボレーションで生まれる新たなコミュニケーションツール。Q-pot.の「笑顔の連鎖」への挑戦は続く
近年、日本が世界に誇る漫画やアニメーション、ゲームコンテンツなど様々なポップカルチャーとコラボレーションの機会に多く恵まれているQ-pot.。


ワカマツ自身も『漫画やアニメーション、ゲーム作品からたくさんの影響を受け、たくさんの勇気を貰いながら生きてきた』と語っています。子供の頃から身近に存在し、いつも勇気や笑顔を与え続けてくれたもの。だからこそ、作品への敬意と尊敬をもってコラボレーションのオファーはできる限り受けると決めています。
「ポケモンセンター × Q-pot.」コラボレーションアクセサリー(2018年)
TVアニメ「鬼滅の刃 × Q-pot.」コラボレーションアクセサリー(2021年)
「ハリー・ポッター × Q-pot.」コラボレーション チョコレートランドセル
(2024年2月~ご予約受付中。アクセサリーも同時発売中。)


ブランドの岐路となる場面で支え助けてくれた企業や人々に対し感謝を抱き、恩返しの気持ちを忘れず、世の中の役に立つブランドにならなければならないという強い思いが、積極的なコラボレーションに繋がっています。
大切なのは「ありのまま」の自分でいられること。
Q-pot.は、性別・人種・国籍・年齢という枠を飛び超え、誰もが平等に「アート」のような感覚で楽しむことができるポップアートのようなアクセサリーを目指しています。レディース・メンズとしてセグメントするのではなく、「ポップアート」として捉えることができれば、そこには「女性らしさ」や「男性らしさ」という概念は必要なくなり、自分自身が「好き」であるかどうか、が最も重要なポイントになります。大切なのは「ありのまま」の自分でいられることだとQ-pot.は考えています。ただ美しく魅せる為だけのアクセサリーではなく、ありのままの姿でいられること、身に着ける一人一人に「自信」や「勇気」を与えてくれるお守りのような存在であって欲しいと願っています。


その企業理念はQ-pot.で働くキャストたちにも通じています。個性も趣味も年代もバラバラのキャストたちが、自分の「好き」を堂々と語れる環境は「ありのまま」を大切にしているからこそ。誰も、人の「好き」を否定しない。むしろ気持ちが理解し合えるからこそ、全力で「推し活」ができる。現場はいつもキャストたちの情熱に満ち溢れています。
「ありのまま」の個性を輝かせるQ-pot.キャストたち。

多種多様性が求められる現代において、Q-pot.は新たな価値をもたらすブランドとしてこれからも挑戦を続けていきます。「この楽しい気持ちや笑顔の連鎖が世界中に拡がれば、世界はきっと、平和になる」と信じて・・・。

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