今、最注目の作家陣が集結！　SNSを巡る人間ドラマを描くアンソロジー『嘘があふれた世界で』（新潮文庫nex）が本日2月28日発売

株式会社新潮社
ベストセラー『世界でいちばん透きとおった物語』の杉井光、本屋大賞候補作『六人の嘘つきな大学生』の浅倉秋成、『＃真相をお話しします』の結城真一郎など、最注目の作家7名が描くのはSNSがあふれた世界を生きる“私たち”。彼らのその後が読める。本書のための書きおろし『世界でいちばん透きとおった物語』スピンオフ「君がため春の野に」を収録。

■SNSのある時代
本作は小説新潮2023年3月号の特集「SNSのある時代」に掲載された浅倉秋成さん、石田夏穂さん、大前粟生さん、佐原ひかりさん、新名智さんの作品に加え、結城真一郎さんの『＃真相をお話しします』から一編を抜粋。そして杉井光さんの『世界でいちばん透きとおった物語』書きおろしスピンオフを収録したオリジナル短編集です。
■今、最注目の作家陣が集結
ベストセラー作家や本屋大賞ノミネート作家をはじめ、今小説界で最も注目をされている次世代の豪華作家陣が、様々なSNSで巻き起こるドラマを描きます。浅倉秋成　×　VTuber
大前粟生　×　ショート動画
新名智　×　霊媒師アプリ
結城真一郎　×　マッチングアプリ
佐原ひかり　×　YouTuber
石田夏穂　×　Teams
杉井光　×　アカウント

今や当たり前となったSNS。多種多様なツールが増え、便利になった一方で、悲惨な事件が起こることも。毎日のように起きる炎上や事件。そんなSNSがある時代に生まれた7人の作家が描く７つの物語とは。多くの方にとって馴染み深いテーマですので、読書の入り口としてもおススメです。


■目次＆内容紹介
浅倉秋成「かわうそをかぶる」
人気音楽クリエイターが殺された。犯行動機は『VTuberを守るため』。

大前粟生「まぶしさと悪意」
動画がバズり、カリスマになった赤羽海荷は、突然動画投稿をやめた。

新名智「霊感インテグレーション」
「幽霊からプッシュ通知が届く」通称“呪いのアプリ”の調査に乗り出すのだが……。

結城真一郎「ヤリモク」
マッチングアプリで年齢を偽り、“娘に似た”女性に出会う男の秘密。

佐原ひかり「あなたに見合う神さまを」
権藤さんの机には、ダンス系ユーチューバーのグッズを奉っている祭壇がある。

石田夏穂「タイムシートを吹かせ」
毎月パワハラ上司のアカウントにログインをして、残業代をかさましする私。

杉井光「君がため春の野に」
未だに動く亡き夫のアカウント。その謎に隠された秘密と嘘。
■書誌情報
書名　嘘があふれた世界で（新潮文庫nex刊）
著者　浅倉秋成・石田夏穂・大前粟生・佐原ひかり・杉井光・新名智・結城真一郎
発売日　2024年2月28日、電子書籍も同日配信開始
定価・電子書籍の希望小売価格　737円（税込）
ISBN　978-4-10-180282-4
■著者略歴
浅倉秋成
1989（平成元）年生れ。小説家。関東在住。講談社 BOX 新人賞 Powers を『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。著書に『六人の嘘つきな大学生』など。

大前粟生
1992（平成4）年、兵庫県生れ。2016年、「彼女をバスタブにいれて燃やす」がGRANTA JAPAN with 早稲田文学公募プロジェクト最優秀作に選出され小説家デビュー。著書に『チワワ・シンドローム』など。

新名智
1992（平成4）年、長野県生れ。2021（令和3）年『虚魚』で横溝正史ミステリ &ホラー大賞〈大賞〉を受賞し、デビュー。著書に『きみはサイコロを振らない』など。

結城真一郎　1991（平成3）年、神奈川県生れ。東京大学法学部卒業。2018年、『名もなき星の哀歌』で新潮ミステリー大賞を受賞してデビュー。著書に『＃真相をお話しします』など。

佐原ひかり
1992（平成4）年、兵庫県生れ。2017年、「ままならないきみに」でコバルト短編小説新人賞を受賞。’19（令和元）年、『ブラザーズ・ブラジャー』で氷室冴子青春文学賞大賞を受賞。著書に『ペーパー・リリイ』『人間みたいに生きている』など。

石田夏穂
1991（平成3）年、埼玉県生れ。2021（令和3）年「我が友、スミス」ですばる文学賞佳作、同作で芥川龍之介賞候補。’23年「我が手の太陽」で野間文芸新人賞候補、芥川龍之介賞候補となる。

杉井光
1978（昭和53）年、東京都生れ。電撃小説大賞の銀賞を受賞し、2006（平成18）年電撃文庫『火目の巫女』でデビュー。その後電撃文庫「神様のメモ帳」シリーズがコミカライズ、アニメ化。著書に「楽園ノイズ」シリーズ、『世界でいちばん透きとおった物語』など。