三冠達成の快挙！西加奈子『くもをさがす』が、第75回読売文学賞 随筆・紀行賞 を受賞！

河出書房新社
2024年2月1日の読売新聞朝刊で発表、かつては白洲正子、武田百合子、司馬遼太郎らが受賞。

　本日2月1日、第75回読売文学賞（主催：読売新聞社）が発表され、株式会社河出書房新社（東京都渋谷区／代表取締役 小野寺優）から刊行している西加奈子『くもをさがす』が、随筆・紀行賞を受賞いたしましたのでお知らせいたします。2023年11月に受賞した＜書店員が選ぶノンフィクション大賞 オールタイムベスト 2023＞、同12月＜「ダ・ヴィンチ」BOOK OF THE YEAR 2023 １位（エッセイ・ノンフィクション・その他部門）＞とあわせて三冠達成の快挙となります。なお、読売文学賞 随筆・紀行賞は弊社の刊行物からは初の受賞となります。

　『くもをさがす』は2023年4月に発売、著者初のノンフィクション作品として29万部を超えるベストセラーとなっています。コロナ禍のカナダでの約8ヶ月にわたる乳がん治療、その中で綴られた家族や友人との日々、「本を読むこと」「書くこと」「生きること」への真摯な思いに、多くの読者から共感と感動の声があがり続けています。歴史ある読売文学賞も受賞した本作にぜひご注目くださいますようお願いいたします。

『くもをさがす』特設サイト

■読売文学賞について
読売文学賞は戦後の文芸復興の一助とするため、1949年度（昭和24年度）に創設。「小説」、「戯曲・シナリオ」、「評論・伝記」、「詩歌俳句」、「研究・翻訳」、「随筆・紀行」の全６部門において、過去1年間の最も優れた作品が選ばれる国内唯一の総合文学賞です。
【第75回読売文学賞選考委員（敬称略・50音順）】
岩松了（劇作家、演出家、俳優）、荻野アンナ（作家、仏文学者）、川上弘美（作家）、川村湊（文芸評論家）、栗木京子（歌人）、管啓次郎（詩人）、高橋睦郎（詩人）、沼野充義（文芸評論家、スラブ文学者）、松浦寿輝（詩人、作家、批評家）、若島正（英米文学者）

「第７５回読売文学賞　受賞６氏と作品」（読売新聞オンライン　2024年2月1日 5:00）

■著者情報

西 加奈子（にし かなこ）
1977年、イラン・テヘラン生れ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。2004年に『あおい』でデビュー。2007年『通天閣』で織田作之助賞を受賞。2013年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞受賞。2015年に『サラバ』で直木賞を受賞。ほか著書に『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『ふる』『i』『夜が明ける』など。カナダでがんに罹患した際のことを記した『くもをさがす』を2023年4月に刊行、29万部のベストセラーに。治療中に執筆していた短編をまとめた『わたしに会いたい』（集英社）を2023年11月に刊行。

■書誌情報

書名：くもをさがす
著者：西加奈子
ISBN：978-4-309-03101-9
発売日：2023年4月19日
税込定価：1,540円（本体1,400円）
題字・イラスト：著者
装丁：鈴木成一
『くもをさがす』特設サイト

『くもをさがす』公式twitter

『くもをさがす』公式instagram

■関連情報
西加奈子初のノンフィクション『くもをさがす』、4月19日発売決定！（2023年3月8日）

西加奈子初のノンフィクション『くもをさがす』が各ランキングで１位獲得、続々重版決定！（2023年4月25日）

西加奈子『くもをさがす』が「書店員が選ぶノンフィクション大賞 オールタイムベスト 2023」大賞受賞！（2023年10月26日）

西加奈子氏、闘病つづった手記「くもをさがす」授賞式で感謝「生きていることを祝福してもらっている気持ち」（2023年11月17日）