グローバルにチャレンジ。 Seamoon Protocol、海外VCからの資金調達の裏側に迫る【後編】

2024.02.15 10:00
DMMグループのweb3事業に特化したDM2C Studioは2023年12月20日に、自社のweb3事業のグローバル展開を見据え3.4億円の資金調達実施を発表。同時に「Seamoon Protocol」のホワイトペーパーを公開しました。海外トップティアのVC(ベンチャーキャピタル)からの大規模な資金調達に成功したことが話題となり、web3の新境地を切り開く準備が着々と進んでいます。
DMMグループが日本市場で築き上げてきた強みを活かし、web3領域でどんな革命を起こすのか。
後編では取締役の佐々木康雄に、資金調達がどのようにして実現に至ったのか、そして提携パートナーとの関係が今後どのように発展していくのか、そして CEO 加嵜長門にSeamoon Protocolのネクストステップについて聞きました。
Seamoon Protocolの魅力についてお話している前編は、
からご覧ください。
<DM2C Studio CEO 加嵜 長門>
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科修士課程修了後、2014年にDMM.comに入社。ビッグデータ活用基盤の構築に携わり、分散処理技術やブロックチェーン技術の研究開発、事業提案などを担当。2022年からweb3事業の技術責任者を務め、2023年からweb3事業の事業責任者を務める。


<DM2C Studio 取締役 佐々木 康雄>
大手証券会社での営業、医療系ITベンチャーでのPM、スマホゲーム運営会社での事業買収PMなどを経て、2021年にDMMグループのEXNOAに入社。2022年からweb3事業のトークンストラテジー責任者を務め、2023年からは経営企画責任者も兼任している。
DMMがweb3事業で海外に打って出る。海外VCから資金調達した背景と裏側
ー 次は資金調達関連のお話をお伺いしたいと思います。
今回、DM2C Studioとして初めての資金調達となりますが、特に2023年前半は暗号資産にとって厳しい市場状況だったかと思います。国内ではなく、海外のトップティアVC(ベンチャーキャピタル)から資金調達を行ったのは、「グローバル市場へ意欲的にチャレンジしていくぞ」というメッセージと受け取れますが、実際はどうでしたか?
佐々木:そうですね。そもそもDMMは合同会社ということもあって上場しておらず、DMMグループ全体として実際にこれまで資金調達を行った前例はほとんどなく、その点でもチャレンジングでした。


今回の調達は、まさに事業のグローバル展開を見据え、それを強力にサポートしてくれる戦略的なパートナーを探すために行いました。DMM自体がドメスティックな事業展開を主軸にしてきたため、国内の有力プレイヤーとは繋がりがあるものの、海外では事業の繋がりがあまりないのが実情です。そこで、困難な道ではありますが成功すれば大きな成果が期待できると考えて、あえて最初からスコープをグローバル規模にした海外調達への挑戦を選びました。
資金ニーズを満たすというよりは、今回の資金調達は仲間づくり・パートナーづくりという側面の方が強くなっています。


ー では、なぜこのタイミングで資金調達を行ったのですか?
佐々木:プロダクトリリース前のこのタイミングで、事業に対する助言や実際のアクションを一緒に取ってくれる戦略的パートナーと連携することで、事業の成功確度を高められると考えたからです。


海外展開のナレッジや成功体験が少ないDMMにとって、今回web3事業で海外に打って出ると決めたからには、グローバルビジネスのノウハウや知見を保持している仲間が必要でした。


ー 今回の資金調達先には、エンタメ領域大手VCのGalaxy Interactiveさんを筆頭に名だたる投資家がいらっしゃいますが、これらのパートナーを選んだ理由をお聞かせください。


佐々木:web3領域のVCは、最新のトレンドや知見を持ち合わせる強力なプレイヤーです。この理由は株式や債券より発行自由度が高いトークンを通して多くのスタートアップが資金調達でき、その調達先がVCになるためだと考えています。知見のキャッチアップや事業に対するアドバイスの部分に関しては、VCに大きく寄与いただけることを期待しています。


また、大手のゲーム会社など直接的な事業シナジーを狙えるパートナーにも入っていただいています。一緒にゲームに関するプロモーションを行うなど、相互にユーザーを送客する形での協力も視野に入れています。
ー 調達資金の用途について、より詳しく教えていただけますか?


佐々木: 先程もあった通り事業の資金ニーズを満たした、というよりは強力なtoBのパートナーが複数できたという意義が非常に大きいと思っています。今後は、この資金をプロモーションやユーザーコミュニティ形成を促す施策に重点的に投じていきます。事業会社にとどまらず、ユーザーの皆様の中にSeamoon Protocolを応援してくれるような個人レベルでの「パートナー」をさらに増やしていきたいです。


ー 資金調達で特に苦労した点やエピソードはありますか?


佐々木: はい、実際に多くの苦労がありました。特に海外のVCにアプローチした際、DMMというブランドが海外ではほぼ認知されていないということに直面しました。そもそも大規模な会社であることさえ疑われたり、グローバルのトップレベルを狙ったがゆえに非常にシビアな場面に立たされることもありました。


ブランド力で全く勝負できなかったからこそ自分たちがどういう企業で、どうして成功できると信じているのかを、短時間で明確に伝えなければ勝負できないことを痛感する日々でした。


ー資金調達先から特に期待されていると感じる点はありますか?


佐々木: 特に海外パートナーからは、我々が日本市場で大きな影響力を持つ企業のweb3プロジェクトであることに、大きな期待を抱いて頂いていると感じています。


日本の市場は、ゲームビジネスでは大きな市場規模を誇るにもかかわらず、GameFi領域では未開拓地域と見なされています。
国策としての規制緩和やゲームビジネスの観点から、現在とても注目されています。


このような外部環境が存在する中で、我々がDMM Gamesという日本最大級のPCオンラインプラットフォームを保有し、大きなプレゼンスを発揮していることが相まって、関心を集めていると推測します。


ー 投資家の大手VCやゲーム事業会社とのパートナーシップは、今後どのように継続していく予定ですか?


佐々木: すでにパートナーからは多くのアドバイスをいただいており、ゲーム開発やプロモーション、または情報発信の方法に関するものまで、期待以上のサポートをしていただいています。今後もweb3業界ならではのプロモーション方法など、多くの知見を得ながら事業を強化していけるのではないかと考えています。また、出資者の中には実際のプロモーション施策にも協力してくださる方々が多く、リアルイベントの共催やAMA(Ask-Me-Anythingの略。ユーザー参加型のトークセッションのこと)のようなオンラインイベントなどの計画も共同で進めています。
期待されるSeamoon Protocolのネクストステップとは
ー Seamoon Protocolのロードマップについて教えてください。


加嵜: 事業者向けには、プラットフォーム機能やインテリジェンス機能の提供を予定しています。ユーザー向けには、今年はゲームを中心にいろんなサービスを提供しようと思っていますので、個別のプロダクトを楽しみにしていただければと思います。それを盛り上げるためのトークン関連の施策やコミュニティの施策も打ち出していく予定です。普段ゲームをしない投資家の方や、コンテンツのファンの方にも楽しんでもらえるような内容が提供できると思っています。




また、第二版のホワイトペーパーを春頃に公開予定です!まだ詳しく記載できていないプラットフォーム機能やインテリジェンス機能を充実させることを計画しています。具体的には、web3に参入する既存事業社に有用な機能として、サポートの仕組みや、セキュリティやデータの活用に関する詳細な情報を提供する予定です。




ー 最後に、読者の方へメッセージがあれば教えてください。


加嵜: 当プロトコルは10年という長期的なプランで運営していきます。短期的なコラボから5年、10年という長期的なフェーズを見据えた協業まで多様なコラボレーションが可能だと考えています。興味を持っていただけた方は、ぜひ一度お話をさせて下さい!


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web3技術を用いた新しいエンタメ体験を提供し、「誰もが主人公になれる世界」を目指すSeamoon Protocol。トークンエコノミクスの持続可能性や、DMMのブランドといった強みを生かし、web3に触れてこなかったユーザーをも巻き込めるサービスを展開することが期待されています。日本市場で大きな影響力を持つ企業として、日本では未開拓に近いGameFi領域を牽引し、グローバルに挑戦するSeamoon Protocolから目が離せません。


Seamoon Protocolに関するお問合せ・ご質問は、当社公式Xアカウント(@Seamoon_JP)よりお寄せ下さい。
また、コラボレーションをご希望の企業様も募集しています。
今後も多くの発表を控えていますので、最新情報もお見逃しなく以下のリンク先をフォローしてくださいね。


<関連リンク集>
・プレスリリース:
・ホワイトペーパー:
・「Seamoon Protocol」ウェブサイト:
・「Seamoon Protocol」公式X:

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