ユヴァル・ノア・ハラリ、6年ぶりの大型書き下ろし最新作『Nexus』刊行発表! 日本語版出版権を河出書房新社が取得。

2024.02.02 10:00
河出書房新社
テーマは、石器時代からAI時代までの「情報」の人類史! ハラリの新たな挑戦!

ユヴァル・ノア・ハラリ氏は2024年1月23日、自身の公式X(旧Twitter)アカウントから2024年9月に最新作『Nexus : A Brief History of Information Networks from the Stone Age to AI』(邦題未定)を英語版等で刊行することを発表しました。また、本作品の日本語版出版権を株式会社河出書房新社(本社:東京都渋谷区 代表取締役:小野寺優)が取得しました。
世界を代表する“知の巨人”として、その著作や発言が世界から注目されている歴史学者・哲学者、ユヴァル・ノア・ハラリ氏。ハラリ氏はこれまでその核をなす3つの大著『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』を刊行。これらはいずれも世界的な大ベストセラーとなっており、他の著作を含め、世界65の言語で4500万部発行されています。そしてこの度、3つの大著に次ぐ最新作『Nexus』(邦題未定)の英語版(原書)が2024年9月10日に刊行される予定です。
日本語版出版権はこれまでと同様、株式会社河出書房新社が取得、現在刊行に向けて準備を進めております。日本語版刊行情報については、以降随時発表してまいります。どうぞご期待ください。


石器時代からAI時代までの「情報」の人類史!
激動の時代に立ち向かうための、ハラリの新たなる挑戦!
『サピエンス全史』でハラリ氏は、人類は「虚構」(物語)を共有して大規模な人数で協力し合うことによって、他の動物にはない強大な力を手に入れてきたことを示しました。
そして、最新刊『Nexus』では、「情報」を軸にして、ふたたび人類史を大胆に読み解くことに挑みます。
古来より人類は情報ネットワークをどのようにつくりあげてきたのか? その一方で、情報ネットワークはどのように人類の社会を変えてきたのか? 3つの大著の刊行後に急浮上した「生成AI」や「偽情報」について問題を提起し、いま人類が直面する喫緊の重要課題に対して私たちがどのような選択をすべきかについて提言する書籍です。
本日時点で既に、アメリカ、英国をはじめ、ドイツ、中国、韓国、オランダ、カナダ、フランス、スペイン、ポルトガルほか、20カ国以上での刊行が発表されています。


■ハラリ氏による『Nexus』についてのコメント
私たちは人類史上もっとも重大な情報革命のさなかを生きています。
しかし、それ以前に起きたことを理解しなければ、そのことは理解できません。
歴史とは、結局のところ過去を学ぶことではありません──変化を学ぶことなのです。
歴史は、何が同じであり続けて、何が変化をして、いかに物事が変化しているかを教えてくれます。
とはいえ、歴史とは決定論的なものではありませんし、『Nexus』は過去を理解すれば未来を予測できると主張するものではありません。
私の目的は、じゅうぶんな知識にもとづく選択をすれば、私たちは最悪の結果を避けることがまだ可能なのだと示すことにあるのです。
未来は変えられないというのなら、それを議論するのに時間を費やす必要はないのですから。

(弊社訳)

■英語版紹介文
『Nexus』は人類史という望遠レンズを通して、情報の流れがいかに私たちを、そしてこの世界を形作ってきたかを考察する。
石器時代から、聖書正典の成立、近世の魔女狩り、スターリニズム、ナチズム、そして今日のポピュリズムの復活までを取り上げ、ユヴァル・ノア・ハラリは情報と真実(トゥルース)、官僚制と神話、知と権力の複雑な関係についての思索を私たちに促す。
ハラリは、どのようにして歴史上のさまざまな社会や政治システムが情報を用いて、良くも悪くも目的を達成してきたかを探求する。
そして人間外の知能に自らの存在を脅かされつつあるなか、私たちが急ぎ迫られている選択について語るのだ。

(Penguin Random House社特設サイトより。
 弊社訳)



■著者紹介
ユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari)
イスラエルの歴史学者、哲学者。1976年生まれ。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して2002年に博士号を取得。現在、エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えるかたわら、2020年のダボス会議での基調講演をはじめ、『ニューヨーク・タイムズ』紙、『フィナンシャル・タイムズ』紙への寄稿など、世界中に向けて発信し続けている。著書『サピエンス全史』、『ホモ・デウス』、『21 Lessons』は世界的なベストセラーになっている。

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