3色の細かな点の重ね合わせで無数の色合いを表現する「段ボール美粧印刷」への挑戦

2024.01.24 10:28
「段ボールの価値は輸送」の当たり前を疑ったからこそ生まれたサービス 


ワコン株式会社では、2019年秋から段ボール箱への印刷により商品価値を訴求することで売上アップやブランディングに貢献する印刷サービス『段ボール美粧サービス』を提供しています。従来、段ボール箱は商品を安全に輸送することのみを目的として、価格・サイズ・性能といった点のみ重視されてきました。長年物流に関わる当社としては、段ボール箱の価値は輸送シーンのみならず、他でも価値を生み出せるのではないかと考え、お客様が伝えたい商品価値を段ボール箱に表現することで販売シーンでも活用できるよう、また、段ボール箱を受け取った方がそのデザインを見て嬉しいと感じていただけるよう、本サービスを提供しています。




開発背景「“輸送箱”から“商品価値を訴求する箱”への昇華で売上増やブランディングに貢献したい」


近年、販売店舗では、陳列の作業コスト削減を主な目的として、段ボールなどの箱をそのまま陳列に活用するケースが増えています。売り場には多くの商品が並んでおり、同じような価格・機能の商品も多いため、商品そのものが素晴らしくても、その魅力が伝わらなくては購入されません。そうした環境においては、段ボール箱のデザインを通して商品の価値を訴求することも重要な販促手段の一つとなってきます。段ボール箱への印刷技術を高め、お客様の商品価値をより一層消費者に伝えるお手伝いをしたいという思いで、新たな印刷技術の習得に挑戦しました。




『段ボール美粧サービス』で挑戦した写真印刷技術


一般的な段ボール印刷では凸版印刷という技術を活用しており、3色の版を重ね押しすることでデザインを表現していきます。本サービスでは写真印刷技術を採用しており、細かい3色の点を重ね合わせることで無数の色合いを表現。段ボールの原紙に直接プリントしてさまざまな色を細かく表現することで、美しいグラフィックを表現しています。
現在の印刷レベルにたどり着くまでの2年弱で試した100通り超の組み合わせ


現在の印刷技術にたどり着くまでには多くの苦労がありました。現在のレベルに達するには、①協力会社の技術による繊細な印版、②印刷時に集中的に圧がかかっても反りが出にくい紙質の段ボール、③印刷時に段ボールが凹まないベストな印刷圧の機械、④美しい転写具合になる適度な硬度の転写ロール、⑤インクの濃度といった多くの要素が関わっており、ベストな印刷環境を整えるためには、100通り超の組み合わせを試す必要がありました。


3名からなるプロジェクトチームを結成してそれぞれの組み合わせや機械の設定などを一つずつチェック。トライ&エラーでうまくいかない点について一つ一つ検証しながら2年弱の期間をかけて、今の印刷環境にたどり着きました。


当時、プロジェクトのリーダーに抜擢された若手スタッフは、印刷とは全く関係のない部署から移動してきたばかりで、機械のことや印刷のこと、何もわかっていない中でプロジェクトを遂行していきました。


試行錯誤を繰り返していくうちに、現場では言葉にこそしないが出来る気がしない、もういいじゃないかといった雰囲気がありました。ただ、諦めムードのなかでも、諦めようと言葉にするものはいませんでした。


時間をかけても考えられる部分を一つずつ潰し、半歩ずつでも進めていこうという気持ち、「絶対に成功させよう」というチームメンバーの機械オペレーターとしてのプライドが彼らを支えていました。


刷っては捨て、刷っては捨ての繰り返しの中、小さな成功を積み重ねながら、2年の歳月をかけて、美粧印刷の技術を確かなものにしていきました。
地域密着で事業を行ってきた経験を活かして農家や小規模事業者でも取り組みやすい設定に


当社は和歌山県紀の川市で創業し、長年地域の農家や事業者様の輸送を支えてきました。さまざまなサービスを展開していく中で、ロットと単価がハードルとなって新たな取り組みができないという課題をお持ちの方も多いため、本サービスは農家や小規模事業者様でも気軽にご活用いただけるよう、小ロット(300枚~)・低単価でサービスを提供しています。また、デザイン案を創るのが難しいお客様向けに、デザイン会社と連携してデザイン案のご提案も行っており、取り組みやすいサービス設計にしています。


本サービスを開始して以降、 複数の農家様から発注があり、「売上が倍になった」「認知度を上げることができた」「ブランディングにつながった」といったお声をいただいています。今後、農家だけでなく、その他toC事業社様にもご活用いただけるよう認知を拡大してまいります。


当社は現在、梱包資材の製造・販売にとどまらず、物流業界の2024年問題の解消に向けさまざまな事業を展開しています。今後も物流のあらゆる課題にチャレンジすべく、お客様の声に耳を傾け、「ワコンだから」「ワコンがいい」とお客様にご指名いただけるよう研究・商品開発などを行ってまいります。




◆ワコン株式会社について


ワコン株式会社は地域密着のダンボールメーカーとして昭和62年(1987年)に創業。その後、梱包資材の製造・販売から物流ソリューションに事業領域を拡大しました。2008年からは成田国際空港と関西国際空港に拠点を置き、輸出梱包事業を開始したほか、現在は保冷コンテナの開発をはじめとする温度帯管理事業も展開しています。これまでの物流に新たな視点で取り組む物流・包装機器メーカーとして、「BASE(ダンボールなど)事業」「COOL(保冷箱など)事業」「パックプロ(輸出梱包サービス)事業」の3つの事業領域を展開し、日本の物流に変革をもたらしたいと考えています。




社名:ワコン株式会社
代表者:代表取締役 西田耕平
所在地:和歌山県紀の川市中井阪361
創業:昭和62年
設立:昭和47年4月
資本金:10,000,000円
従業員数:正社員 128名
事業内容:段ボールなどの物流資材の製造・販売
URL:

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