合法デコトラのネタを物色! デコトラ乗りが東京オートサロンに注目するワケ

2024.01.20 17:30
この記事をまとめると
■毎年1月にチューニングカー・カスタムカーのイベント「東京オートサロン」が開催される
■デコトラ愛好家からも「東京オートサロン」が注目されることとなったきっかけを解説
■「東京オートサロン」はデコトラ乗りにトレンドと多くの改造のヒントを提供してくれる
合法カスタムの範囲が広がってカスタムカーブームが到来
  2024年1月12日(金)~14日(日)の3日間、千葉・幕張メッセにおいて「東京オートサロン2024」が開催された。総動員数は23万73名。コロナ禍直前(2020年)の33万6060名には及ばないものの、2022年(12万6869名) 2023年(17万9434)を大きく上まわった。同じクルマの祭典である「東京モーターショー(2023年からはジャパンモビリティショー)」との大きな違いは、おもにチューニングカー・カスタムカーを中心に据えたイベントであることだ。
  オートサロンでは、外見的に個性のあるクルマが多く見られる。その大きな発展のきっかけとなったのは、道路運送車両法・保安基準に関する規制緩和(1995年)である。これを受けて、一定の範囲内でのエアロパーツ/スポーツマフラー/足まわりパーツの取り付けや交換が車検対応となりカスタムカーブームが到来した。
  多くのクルマ好きドライバーが競って、これらのパーツを愛車に装着するようになったのだ。それまでの「アングラ要素の強かったクルマの改造から、おしゃれを楽しむドレスアップへ」という趣味に進化したのである。これは、カスタムやチューニングの中心が、マニアのこだわりであった「性能の向上」から、誰もが楽しめる「見た目のカッコよさ」に移ったということに他ならない。
  この頃に起きた大きな変化は、もうひとつある。それは自動車メーカーが、オートサロンに出展を開始したことだ。それまで自動車メーカーは、マニアックな改造車をあまり支持していなかった。しかし、日産自動車が1995年に「スカイラインGT-R」の3代目にあたるBNR32型を、さらに1999年には4代目であるBCNR33型の新車発表をオートサロンで行った。
  これがきっかけとなり、2000年ごろから国内カーメーカー各社のブースが、同イベントで広い展示スペースを持つようになったのだ。こういった流れを受けて、クルマのカスタムやチューニングは、合法化と裾野の広がりを見せたのである。
ディーゼル規制がデコトラ乗りの目をオートサロンに向けさせた
  同時期(1999年)に、トラックの世界でも大きな事態が起きている。それは、東京都によるディーゼル排出ガス規制だ。このとき、デコトラは第2次ブームの余韻で全国にクラブが増え、同好の士がさまざまな改造を競い合っていた。ところが、この規制で古いトラックの買い替えが進み、デコトラ愛好家は長年の作品である愛車を手放さざるを得なくなったのである。
  そこで生まれた苦肉の策が、仕事車(仕事に使用する合法改造車)とイベント車(従来のデコトラ=趣味の車両)の住み分けである。
  仕事車は合法的な改造が中心となるため、これまでのデコトラとは少し勝手が違う。そこで、新たな情報ソースを進化した東京オートサロンに求めるデコトラ愛好家が増え始めたのだ。「合法」「ドレスアップ」は、仕事車が求める改造コンセプトと一致している。もともとデコトラの改造は、性能的なチューンナップよりも見た目を重視する傾向にある。相性も良かったということであろう。
  当時のオートサロンは会場を幕張メッセに移し、展示スペースがほぼ現在の規模に拡大をしていた(当初は晴海開催だったが、1997年には有明に、1999年から幕張で開催)。もちろん、チューンナップパーツも多数展示されていたが、カーペイント/ラッピング/コーティング施行などといった、ドレスアップにこだわるブースも目立っていた。また、機能性向上パーツとしてディスチャージランプ/付加機能タイプワイパー/補助ミラーなど、のちに新車から標準化されるような画期的なグッズが現れたのもこの頃だ。
  このようにして、トレンドと多くの改造のヒントを提供してくれるオートサロンは、クルマ好きだけではなくデコトラ愛好家にも、支持されるようになってきたのである。

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