ライバルのハイラックスより100万円以上高い! それでも三菱トライトンに見える勝算

2024.01.09 11:40
この記事をまとめると
■最近では悪路走行にもスポットを当てたSUVが人気になっている
■三菱から2月にピックアップトラックのトライトンが販売される
■ライバルはトヨタ・ハイラックスだが、トライトンは100万円程度高い価格設定となっている
話題のトライトンが販売目前!
  いまはSUVの人気が世界的に高く、各メーカーともに新型車を活発に開発している。マツダは、以前はSUVをほとんど手がけなかったが、いまは国内で販売しているマツダ車(OEMを除く)の半数以上を占める。
  ただし、他社も含めてSUVの多くは、乗用車とプラットフォームを共通化するシティ派だ。舗装路での走りを中心に開発されている。その反動もあり、最近はデコボコの激しい滑りやすい路面を走行可能な悪路向けのSUVが注目されている。
  悪路向けのSUVとしては、トヨタ・ランドクルーザー、スズキ・ジムニー、輸入車ではジープ・ラングラーなどが人気を集め、いずれの車種も耐久性の高いシャシーに、後輪駆動をベースにした4WDを組み合わせる。悪路で駆動力を高める副変速機も搭載する。
  そして直近では、三菱がトライトンを復活させ、2024年2月15日に発売する。トライトンはタイの工場で生産されるピックアップトラックで、日本にはダブルキャブを輸入する。
  ちなみに初代トライトンは、2006年から2011年にかけてタイ製を輸入していたが、1カ月平均登録台数は30〜40台に留まった。そして、新たに輸入する3代目の新型は、上級グレードのGSRになると、全長は5360mm、全幅は1930mmと大柄で最小回転半径も6.2mに達する。
  エンジンは直列4気筒2.4リッターディーゼルターボで、ピックアップトラックながらセンターデフ式のフルタイム4WDを搭載するが、GSRの価格は540万1000円だ。ベーシックなGLSでも498万800円だから、プラグインハイブリッドのアウトランダーに近い。
  三菱はもともとSUVの得意なメーカーだが、いまはパジェロが廃止され、副変速機を備えた本格的な悪路向けのSUVは用意されない。その点でトライトンの悪路走破力はアウトランダー以上に高いが、初代モデルの1カ月平均登録台数が30〜40台に留まったことを考えると、今回の価格は相当に強気だ。
トライトンが狙うはやっぱりハイラックス!
  その背中を押したのがトヨタ・ハイラックスだ。トライトンと同様、タイ製のピックアップトラックで、日本にはダブルキャブを輸入する。こちらの1カ月平均登録台数は約930台で、ほかのトヨタ車に当てはめるとGR86と同程度だ。トヨタ車では売れ行きが乏しい部類だが、販売店によると「ディーラーオプションを装着するお客さまが多く、いまのトヨタ車では価格と粗利が高い」という。要は儲かる商品だ。
  それでもハイラックスの価格は上級グレードのZ(GRスポーツ)が431万2000円だから、トライトンGSRは100万円以上高い。ハイラックスの4WDはセンターデフを装着しないパートタイム式だから、舗装路はトライトンと違って2WDで走り、4WDは悪路のみで使う。
  トライトンは4WDを含めてメカニズムが充実するが、それでも100万円以上の価格差は大きい。「カッコ良くて機能も充実するなら500万円を超えても割高ではない」と考えるピックアップトラックの愛好家、三菱ファンに向けたクルマといえるだろう。

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