F1を目指すニッポンの若き虎たちがしのぎを削った! HRS-Fの2024年度スカラシップ獲得者が決定!!

2023.12.13 17:00
この記事をまとめると
■HRS-Fのスカラシップ発表会が行われた
■加藤大翔、洞地遼大、山口大耀、新原凌音の4名がスカラシップ選考会に臨んだ
■2024年度は加藤大翔、洞地遼大がスカラシップを獲得した
ホンダのサポートを受けてレース活動ができるスカラシップ
  三重県・鈴鹿サーキットで11月29日、ホンダ・レーシングスクール鈴鹿フォーミュラ(以下HRS-F)のスカラシップ発表会が行われた。2024年度は加藤大翔が首席、洞地遼大が次席でスカラシップを獲得し、今後はホンダの育成ドライバーとしてレースに参戦していく。
  HRS-Fは、これまでF1で3位表彰台を獲得したほか、ル・マン24時間レース、F1モナコGPと並ぶ世界3大レースのひとつと言われるアメリカの「インディ500」で2度も優勝を飾っている佐藤琢磨選手をはじめ、現在F1で活躍している角田裕毅選手など、多くのトップドライバーを排出してきた鈴鹿サーキット・レーシングスクールだ。1995年に鈴鹿サーキット・レーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)として発足し、2022年にはHRS-Fに名称と体制を変更して現在にいたっている。
  2023年は3月からスタートしたアドバンスクラスに8名が入校し、9月に修了式を迎えた。その場で三重県・多気町の高校生・加藤大翔、愛知県名古屋市の高校生・洞地遼大、大阪府東大阪市の高校生・山口大耀、兵庫県神戸市出身で東京大学に在学中の新原凌音の合計4名がスカラシップ選考会進出者として選ばれた。スカラシップ選考会のカリキュラムは10月からスタートし、11月29日に全カリキュラムが終了。同日、最終的なスカラシップ獲得者が発表された。
  スカラシップ選考会の最終日は、午前中に4名の卒業生を交えてレース形式の走行を実施。予選形式の計時走行では、洞地がトップタイムをマークした。レース形式のセット走行は3回行われ、1回目ではスタートでトップに立った新原が、スーパーフォーミュラに参戦中でHRS-Fで講師を務める佐藤蓮の猛追を振り切り、トップでフィニッシュした。
  2回目と3回目は佐藤蓮と、FIA-F4ドライバーの野村勇斗によるトップ争いとなったものの、洞地は2レースとも3番手でフィニッシュしている。
  実際のところスクールで使用される専用車両には個体差があるため、この結果だけがドライバーの力量すべてを物語っているわけではない。昨年のスカラシップ獲得者で2023年はFIA-F4の選手権に参戦した森山冬星や、2023年にSUPER GTで初優勝を果たした大津弘樹も走行に参加していたものの、上位に顔を出すことはできなかった。また、マシンをシャッフルした状態で走行していた前日は、今回下位に沈んだ山口や加藤が先輩たちに匹敵する走りを披露していた。
若きドライバーたちの今後の活躍に期待
  スカラシップ選考会すべての走行スケジュールが終了し、一行は昼休憩に向かった。その後、講師陣らと選考担当者は、サーキット内の一室でスカラシップ獲得者の選考を開始。当初1時間の予定だったがなかなか決まらず、約1時間遅れてスカラシップ発表会が開始された。
  発表会には受講生のほか、佐藤琢磨プリンシパル(校長)と中野信治バイスプリンシパル(副校長)をはじめとした講師陣、受講生の父兄、そして多くの報道陣が参加した。発表に先立ち、HRCの青木武治氏から挨拶があり、その後、佐藤プリンシパルがマイクを引き継いだ。
  佐藤プリンシパルは、「今年は全員のレベルが高く、選考にとても苦労しました。その結果、時間がかかってしまい申し訳ありません」と開始が遅れたことに対する謝罪の言葉のあと、「首席、加藤大翔。次席、洞地遼大。以上です」と告げ、スカラシップ発表会は幕を閉じた。
  首席でスカラシップを獲得した加藤は「今後、海外でもっとレベルの高い選手と戦うなかで苦戦することもあると思いますが、自分のベストを尽くして毎年厳しい戦いのなかで1番を取って行こうと思っています。そして、F1に乗った際には、そのときの苦労と経験が活かせるようにしていきたいです。「目標は2027年にF1ドライバーになることなので、達成に向けて頑張ります」とコメントした。
  一方、発表後は報道陣による撮影会の間も表情が硬かった洞地は、「首席じゃなかったことがとても悔しいです。スカラシップを取れたのは良かったですが、自分は2年目なのに年齢がひとつ下の加藤くんに首席を奪われてしまいました。今後苦しいことがたくさんあると思いますが、それに負けず、来年からは必ず1番を取って、F1でチャンピオンを取れるように頑張っていきます」と、悔しさを噛み締めながらも将来の目標を口にした。
  佐藤プリンシパルも発表後報道陣の取材に答え、「非常に生徒のレベルが高く、全員がスカラシップに該当する資質を持っていました。その状況を踏まえて、将来性を考えて選考したのですが、なかなか決まらない。それぐらい拮抗していました。スカラシップを獲得したふたりには来年、しっかりとしたサポートをしていきます。獲得できなかったふたりには今日の悔しさをバネに、将来的には選ばれた2名を上まわるぐらいの気持ちで頑張ってほしいと思っています」とコメントした。
  ちなみに、現在F1で活躍している角田裕毅は2016年、スカラシップ選考会まで進んだが、発表会で名前を呼ばれることはなかった。しかし翌年のFIA-F4では、スカラシップを獲得して主席で卒業した大湯都史樹を上まわり、同じくスカラシップを獲得して次席の笹原右京に次ぐランキング3位を獲得。参戦2年目となる2018年には見事チャンピオンに輝き、渡欧して3年でF1まで上り詰めた。
  スカラシップを獲得した加藤と洞地、そして彼らに匹敵する力を持っていながらも選ばれなかった新原と山口……4人の将来の活躍に期待したい。

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