ついに3列シートのカングーが目の前にきたっ! 日本のミニバン危うしレベルの「グランカングー」を徹底的にチェックした

2023.10.23 07:00
この記事をまとめると
■3列シート7人乗りのグランカングーを「カングージャンボリー2023」で日本初公開
■全長4910mm、ホイールベース3100mmのグランカングーは超デカい
■グランカングー日本仕様には観音開きのバックドアが採用される可能性が高い
カングージャンボリー2023開催でグランカングーをサプライズ披露
  思えば2022年、久々にリアル開催されたカングージャンボリーでサプライズ発表されたのが新型ルノー・カングー、つまり最新仕様だ。そして、今年もサプライズは続いた。降りしきる雨をモノともせず、集いに集ったカングーオーナー&ファンが注視するステージ上に、「グランカングー」が現れたのだ。
  9月のミュンヘンIAAでワールドプレミア発表されたばかりのグランカングーが、ほんのひと月の間に海を渡って日本、しかもカングージャンボリーに現れた意味は大きく、それだけカングーの日本市場でのプレゼンスを、ルノー本社が高く評価している証でもある。実際、カングージャンボリー2023には本社からLCV部門の上席副社長、ハインツ・ユルゲン・レーヴ氏やプロダクト・ディレクターらが来日し、欧州諸国の自動車ジャーナリストら十数人を伴うツアーが組まれたほどだ。
  では気になるグランカングーの概要を見ていこう。実際、2列目サイドウインドウと後席ドアがストレッチされていて、開口部もじつに18mm長い83mm幅が確保されている。そのため、3列目への乗降性アクセスも、より良好だ。
  2列目そして3列目のシートはすべて独立していて、前に折り畳むことも取り外すことも、あるいは大人がフツーに座って前後にスライドさせて、快適な足もとスペースを得ることもできる。
  しかも荷室容量としては、3列目シートをスタンバイさせた7人乗り状態でも500リットルを確保。シートを助手席まで倒せば最大で3750リットルにまで拡大することができ、荷室内の最大長は3110mmにまで達する。
  車内泊のやり様によっては、子どもふたりが縦に寝られそうなほどの長さだ。
ディーゼル+MTのグランカングー導入にも一縷の望み!?
  今回お披露目されたグランカングーのリヤハッチは跳ね上げ式仕様だったが、日本のユーザーの好みに応じてダブルバックドア、つまり観音開きが採用される可能性が高いと、ステージ上のトークで前述のレーヴ氏とルノー・ジャポン社長の小川隼平氏は述べていた。
  またこの日、本国と日本のルノーを代表するふたりは司会を務めた安田大サーカス団長の求めに応じて、ディーゼルMT仕様が導入される可能性にも触れ、まったく否定しなかった。
  気になるボディ外寸は、日本の型式認証前なので欧州発表値ながら、全長は4910mm、ホイールベースはスタンダードモデルより380mmほど延長され、じつに3100mmに及ぶ。全幅1860mmと全高1810mm(ルーフレール込み1854mm)は変わらないだろう。
  ちなみにフランス本国のユーティリティビークルは複数のボディサイズが選べ、スタンダード仕様なら「L1H1(LはLongueur=全長、HはHauteur=全高)」、より長い・高いバージョンはL2H2などとコード化される。
  よってグランカングーは、まさしく「L2H1」のカングーバンと同じサイズのボディで、荷室でなく7人乗りの3列シートと、パネルではなくガラスウインドウを備えた仕様となる。とはいえ4.9m超えのこのサイズは、すでに上位車種である「トラフィック」のL1H1に近いサイズ感だ。ステージのあと、展示車両を間近で眺めた観客たちも、そのXXLぶりに目を丸くしていた。
  展示車は2ペダルの7速DCTで、ダッシュボードにはグレーのウッドが貼られた仕様だった。搭載パワートレインは、おそらくガソリンのTCe130馬力・240Nmだが、グランカングーにはWLTCモードで265kmの航続距離をもつ100%電気の「E-テック」90kW(122馬力)や、ディーゼルのblue dCi 95馬力・260Nmもしくは115馬力・270Nm仕様などが用意されている。本国のカングー・バン仕様では当然、ガソリンにもディーゼルにも6速MTが設定される。
  ところで今世代のカングーは、バッテリー容量45kWhをもつEV仕様が存在することで、2列目シートから後方、荷室にかけてのフロアが少し高くなっており、グランカングー3列目の乗員はやや高い視線位置を保つことになる。ルノーはこれを「アンフィテアトル(円形劇場のこと)」効果と呼び、乗員全員が、旅の移動や車内の雰囲気をシェアできると自負する。モノは言い様ということだが、実用性に対して無駄もスキもないフレンチらしさが、グランカングーにも活かされているのだ。
  ちなみにグランカングーの生産はスタンダードモデルと同様、北仏モブージュ工場で行われるが、(日本導入が濃厚な)グランカングーのダブルバックドア仕様は工場内で生産ラインを外れて、特装車両部門で仕上げられる可能性が大きいという。つまり、あまり早いペースで大量生産できるタイプのクルマではないので、欲しい人はオーダーできるときをチャンスと捉えて、早めに動いて間違いなし、といえる。

あわせて読みたい

社会課題解決のカギ?【プロトコンサルティング】とは
antenna*
世界にゃ不思議なクルマがまだまだある! アメリカのポラリスが作る「スリングショット」は人生を楽しくしてくれること間違いナシのクルマだった
WEB CARTOP
メルセデス・ベンツCLE200カブリオレ スポーツ(FR/9AT)【試乗記】
webCG
【FAUCHON×榮太樓】「フォションミルクティーキャンディー」新発売 
PR TIMES Topics
小さな高級車を目指すも鳴かず飛ばずで2年で消滅! ファミリア感から脱却できなかった「マツダ・エチュード」という残念なクルマ
WEB CARTOP
[Gallery] フランス発の商用車「ルノー カングー」が、2人と1匹の暮らしを自由に、快適なものに変えてくれる!
MEN'S NON-NO WEB
【SALON GINZA SABOU】華やかな味わいの厳選素材のおせちの予約開始
PR TIMES Topics
新型「フリード クロスター」がファミリーカーとして超優秀。“家族”を考えた日本車らしいオモテナシ
OCEANS
待望のBEVモデルを引っ提げて、生まれ変わったこれが新しいC3だ!「シトロエンË-C3」
CARSMEET WEB
【SPECIAL】“LE LABO” City Exclusive Collection
Lula JAPAN
利便性が高くパワフルな全輪駆動!フォルクスワーゲン「ID.BUZZ GTX」は大きな荷室のピュアEV“カーゴ”
&GP
ルノー カングー ジャンボリー 2024チケット販売開始とチャラン・ポ・ランタン出演決定のお知らせ
PR TIMES
「子どもが主役の貸切宿 Villa Brave」1組貸切の自然体験プランを企画
PR TIMES Topics
ちっともカワイくない……けどこれもミニ!? みんな大好き「MINI」の知られざるファミリーたち
WEB CARTOP
ゴルフにポロにルポにup!に……VWの「GTI」はやっぱり熱いぜ! 時代時代のクルマ好きを歓喜させた歴代モデルとエキサイティングなその中身
WEB CARTOP
パリ発のジュエリーブランド「q paris」よりピアスコレクション登場
PR TIMES Topics
「プジョーの大人気クロスオーバー」 最新モデルの“リフター”はイメージ一新!力強さを増したフロントフェイスに注目必至
MonoMaxWEB
来日すればブレイク必至! 知るほど気になるルノーの新世代SUV、ラファール・シンビオズ・セニック
OCEANS
薬膳おやつシリーズ新製品「ぎんなん」新登場!
PR TIMES Topics
【試乗】新型シトロエンC3は革命を呼びかけるヤバいクルマ! 日本上陸前に本国でBEVの「ë-C3」に乗った!!
WEB CARTOP
10年ぶりに登場したトヨタ「ランドクルーザー70」は悪路はもちろん街中も乗りやすく操縦の楽しさを味わえる!
&GP