背中にはハイブリッドのエンブレム! 車高はオフローダーのそれ? 三菱から突如発表された「デリカミニ」ってどんなヤツなのか

2022.11.25 10:00
この記事をまとめると
■三菱が突如発表した「デリカミニ」に関して考察
■デザイン以外不明だが、ハイブリッド仕様が用意されると画像から推察できる
■詳細は来年の東京オートサロンでお披露目される予定となっている
突然現れたデリカミニはどんなクルマなのか勝手に予想してみた
  2022年11月4日、自動車界を騒がせるニュースが飛び込んできた。
  そう、三菱が、初代デリカの発売から55周年となる2023年初夏にデリカの軽自動車版「デリカミニ」を発売するというのだ。パジェロの軽自動車版、パジェロミニ(1代目1994-1998、2代目1998-2013)がなくなって早10年近くが経つが、軽自動車界でもクロスオーバーモデルが目白押しで、スーパーハイト系の三菱ekクロススペース、スズキ・スペーシアギア、スペーシア ベースがあり、そしてダイハツのタントにも、クロスオーバーモデルのファンクロスが加わったばかりのタイミングでの発表である。
  しかし、ライバルの仕立て同様に、eKクロススペースをベースにしたと思われる後出しのデリカミニには、デリカD:5や、それこそジープや本格高級SUVにもつながる独特の力強さ、本物感があることが、三菱のティザーページに唯一公開されているエクステリアデザインから伝わってくるではないか。ただし、デリカD:5のダイナミックシールド顔により近いのは、半目のLEDヘッドライトの鮮烈さはともかく、デリカミニのベース車となったと思われるeKクロススぺースのほうなのだが……。むしろ、ランドローバーの本格SUV、最新のディフェンダーを思わせる顔つきのようではないか。
  また、公開されている、アウトドアに似合う新色のアッシュグリーンメタリックのボディのリヤビューには、リヤガーニッシュ部分左右いっぱいに「DELICA」の文字がワイドに入り、ここはデリカD:5に共通するイメージだ(D:5のほうが下位置だが)。そのリヤビューで驚かされるのが、テールゲート右側の「HYBRID」のエンブレムだ。現在のeKクロススペースのパワーユニットはガソリンのNAとターボの2種類だが、時代の流れに乗ってなんらかのハイブリッドを用意してくる可能性大。でなければ、わざわざそのエンブレムが張り付けられたリヤビューを公開するわけがない。
  三菱のリリースによれば、デリカミニは、
「DAILY ADVENTURE(毎日の冒険)」をデザインテーマとした、SUVらしい力強いスタイリングの軽スーパーハイトワゴンです。『デリカ』シリーズはSUVとしての走破性とMPVとしての居住性を融合させた、三菱自動車ならではのオールラウンドミニバンとして、家族や仲間たちとアウトドアレジャーを楽しむお客様にご愛用いただいています。アウトドアレジャーの人気が高まる昨今、その『デリカ』シリーズの世界観を軽スーパーハイトワゴンに詰め込み、新型『デリカミニ』として提案します」
  ……とある。
あくまで世界観重視? それともかなりの本格派?
  つまり、デリカの「世界観」詰め込んだということは、たとえばパジェロミニやジムニーのような、超本格ミニSUVではないとも受け取れる。
  が、デリカの名を冠しておいて、ただのなんちゃってSUV風軽クロスオーバーモデルとして三菱がデビューさせるのかっ!? という疑問も残る。まだエクステリアデザインのみの公開で、エクステリアに関してはライバルを圧倒する本格派ながら、たとえばスーパーハイト系軽のクロスオーバーモデルであるeKクロススペースの最低地上高は、クロスオーバーモデルじゃないほうのeKスペースと同じFFが155mm、4WDが150mmという数値。スペーシアとスペーシアギアも最低地上高は150mmと共通で、本格SUVの180-200mmとは異なるものだ。
  しかし、ティザー広告の写真の下半身を、eKクロススぺースと何度も見比べているうちに、「タイヤとホイールハウスの隙間が、eKクロススペースより広いんじゃないか……?」と思えてきた(個人の印象ですが)。この点に関しては未確認とはいえ、走破性、最低地上高にこだわった軽クロスオーバーモデルであることを大いに期待したいところである。
  で、余計なお世話として、デリカミニのパッケージングが、eKクロススペースと同じだと仮定したときの、車内、荷室の寸法を紹介すると、身長172cmの筆者のドライビングポジション基準で、前席頭上に~260mm、後席頭上に250mm、左右分割で320mmスライドする後席を最後端位置にセットした時の膝まわりに最大400mm!! と広大にもほどがあり、 後席の着座性、立ち上がり性にかかわる後席のヒール段差は異例の380mmと素晴らしく(N-BOXの355mmがクラス平均値)、着座性は文句なくよく、極めて快適、爽快に座ることができる。
  荷室は開口部地上高の490mmはeKクロススペース基準だが、もし最低地上高が固まったとしてもかなり低く、重い荷物の出し入れも楽々なはず。荷室フロアは奥行き約300-675mm(後席スライド位置による)、幅885mm、最小天井高1070mm。後席を前にスライドすれば、アウトドアの荷物もしっかりと積み込めるはずである(床下収納あり/ガソリン車)。また、後席を格納した時の荷室拡大フロア長は1090mmに達する(やや角度はつくが)。
※画像は姉妹モデルeKスペースのラゲッジ
  三菱の発表によれば、2023年初夏の発売前、2023年1月13日(金)〜15日(日)に開催される東京オートサロンで参考出品車としてお披露目(プロトタイプ?)となることが公表されている。いち早く現車を確認するなら、東京オートサロンの三菱のブースに直行である。

あわせて読みたい

ヴェゼルがベストバランスか!? ヤリスクロスのハイブリッドも魅力的……200万円台で「失敗しない」おススメSUVベスト5
ベストカーWeb
トライトンの雪山仕様のタフ感に圧倒される! アウトドア派を魅了する三菱ブース【大阪オートメッセ2024】
WEB CARTOP
dアニメストアCMに須田景凪氏の新曲起用
antenna
デリカミニのヒットで各社猛追!? ホンダ「N-BOXジョイ」&スズキ「スペーシアベース」24年10月発売を待つ価値はあるのか!? 
ベストカーWeb
新型デリカD:5はPHEVで25年登場!? しかも名前はD:6になるってマジか!! デザイン超未来的だゾ
ベストカーWeb
新TVCM「アニメとススメ!」篇放送開始
antenna
いま登場すれば間違いなく大ヒット! パジェロの派生車が改めて見ると魅力的すぎた
WEB CARTOP
ダイハツ[ロッキー]復活!! 物価高時代の頼れる味方スズキとダイハツの小型SUVを一挙公開! 
ベストカーWeb
「Q SKIP」で楽しむ!東急沿線1日お散歩旅
antenna
新型スペーシアギア24年秋発売か!? 大好評オットマンも付くゾ!! デリカミニとどう戦うんだ!?!?
ベストカーWeb
ハイラックスの伏兵「トライトン」の驚くべき実力
東洋経済オンライン
新規ユーザー爆増!!! [デリカミニ]注文殺到のワケに納得! 三菱の現行SUV4選
ベストカーWeb
デリカミニが驚異的なトラクション性能!! トライトンはどんな道も突き進む! 三菱注目の新型4WDを雪道で試す
ベストカーWeb
自動車メーカーってこんな攻めるの!? カスタムカーショーでみつけたメーカー謹製の自由すぎる改造車5選
WEB CARTOP
新型トライトンに背面タイヤってマジ!? しかもアイアンバンパーなのに先進装備まんま使えるってスゴくない!?!?
ベストカーWeb
4×4カスタムのプロショップが手がける人気車種! ROADHOUSE/東京オートサロン2024
ドライバーWeb
N-BOXは最安グレード一択!! デリカミニは最上級グレードがイイ!? 軽自動車5台の「コスパ最強グレード」
ベストカーWeb