この記事をまとめると
■憧れのクルマを手に入れた時の喜びは大きい
■しかし手に入れてからが本当のスタート
■維持するためにすべきことや注意点について解説する
憧れのクルマは手に入れてからが本当のスタート
ついに憧れのクルマを手に入れる瞬間がやってきた! 人生バラ色? 我が世の春? もはや天下人気分?
表現はさまざまですが、その人の人生10大ニュースがあるとしたら、ベスト5くらいにはランクインするのではないでしょうか?
しかし、手に入れたらゴールではなく、ここからが本当のスタートです。この設定を見誤ると……辛い結末になってしまうことだってありえます。
そんな悲しい結末にならないよう、自戒の念を込めて憧れのクルマを購入することよりも、その後のカーライフ、つまり購入したあとにクルマを維持するために重視すべき5つの理由を挙げてみました。
1)手に入れた後の未来予想図を描いておく
憧れのクルマを手にした瞬間、燃え尽き症候群になる。もしくは気持ちが冷めてしまう……。
それはまさしく「手に入れること自体が目的」だったことの裏返しです。資金面に余裕がある方ならば、今日にでも出張買取業者に連絡して次のクルマに乗り換えることができますが、これはどちらかというと少数派でしょう。
オーナー&クルマともに不幸なケースは、クルマを雑に扱い、いい加減な維持の影響によってコンディションを落としてしまうこと。
愛車とともにイベントに参加する、全国各地の道の駅を巡る、サーキットで○○秒台を出す……。憧れのクルマを手にしたからこそ楽しめる、夢中になれる対象=未来予想図を描いておくことで、憧れのクルマを手にしたからこそ味わえる極上のカーライフがはじまりますよ!
2)信頼できる主治医を見つける
ディーラーはもちろんのこと、特定の車種に長けた人、街の整備工場……それは問いません。クルマの調子が悪い、壊れた、自分でメンテナンスができない……等々、いざというときに愛車を持ち込める「かかりつけ医」のような存在は必要不可欠です。
なかには「ほとんどの作業は自分でできるし、できるだけコンディションを把握したいからほかの人に任せたくない」というオーナーもいるはずです。
もちろん、オーナー自身がメンテナンスできる領域が広いことのメリットは多々あります。しかし、自宅にガレージがあり、さらにリフトまで装備しているオーナーは極めて少数派でしょう。やはり、どこまでいっても「餅は餅屋」なのです。
かかりつけ医、駆け込み寺、最後の砦。いわゆる「セーフティネット」の存在は絶大です。もし可能であれば、同じモデルを所有している友人・知人を介して紹介してもらえれば、これはもう理想的な流れです。おそらく相性が良いだろうという前提で話を進めてくれる可能性が大きいからです。
3)同じモデルや趣味を持つ仲間を見つけておく
せめて趣味の世界くらいは自分のペースで、自分のやりたいように、自分の思うがままにさせてくれ……。その代表例が「ソロキャン(ソロキャンプ)」かもしれません。ソロキャンプ、ハマる人は「ドハマり」するそうです。何時に寝ようが、何を食べようが、常識の範囲内であれば誰にも迷惑がかかりませんし……まさに「自分だけの王国」です。
しかしクルマ趣味の場合、同じモデルや価値観を持つ仲間がいたほうが、いざというとき何かと心強いのも事実です。その具体例として、トラブルシューティングや、旧車オーナーであれば部品のトレード、何かしら理由をつけて開催される飲み会など。
1台のクルマと長く付き合えているオーナーさんを取材したとき「仲間がいたからこそ乗り続けてこられた」といったエピソードを伺うこともしばしばです。
オーナーズクラブなどに入会して濃い付き合いを深めていくのもありですし、ごく少数の、気の合うメンバーとだけ交流を深めていくのもありです。いずれにしても、お金で買えない価値があることは確かです。
4)安心して保管できる場所の確保
春の嵐、ゲリラ豪雨、突然の雹、大型台風、冬の大雪……そして地震といった天災、そしてさらには盗難やいたずらといった人的トラブル。憧れのクルマに襲い掛かるさまざまなアクシデント。
そんなアクシデントから愛車を守ってくれる保管場所が確保されているだけで、精神的な負担はかなり軽減されます。セキュリティ完備の屋根付きガレージであれば理想的ですが、これはなかなかハードルが高いという方も多いでしょう。
なかにはガレージ付きアパートを借りてそこで生活したり、レンタルガレージに愛車を止めたり……と、方法はさまざまです。なかには信頼できる仲間同士で倉庫を借りたり、もしくは買ったりして、愛車を保管しているケースも増えつつあるようです。休みの日にみんなが集まる場所ができて、秘密基地感覚でも楽しめそうです。
5)すぐに使えるキャッシュを用意しておく
機械である以上、クルマが壊れてしまうのは仕方がないところ。猛暑日の渋滞のなか、エアコン全開で移動しても水温計の針が定位置からピクリとも動かないこと自体がむしろ驚くべきことなのです。しかも、超がつくほどの高級車から100万円未満の軽自動車まで……このあたりは日本車の優秀さが際立つ場面でもあります。
とはいえ、車検時はもちろんのこと、定期交換部品や、輸入車で多いメーカー指定点検・交換部品をはじめ、故障時にかかる費用など……。コンディションを維持するうえで、何かと1万円札に羽が生えて飛んでいくのもクルマを所有する以上は避けて通れないところです。
急なトラブルや重整備など、割と高額な費用がかかる、そして部品代もそれなりに……となると、ある程度、まとまったお金を用意しておいたほうが安心です。
毎月のローンの支払いでカツカツだとそれどころではないかもしれません。最新モデルであればメーカー保証が受けられる可能性が高く、その点は安心できますが、古いクルマであればあるほど、この傾向が強くなります。
まとめ:「元気があれば何でもできる!」はまさに真理
上記には挙げませんでしたが、テストに出るくらい重要な事柄として「オーナー自身が心身ともに健康であること」が何よりも大事であり、もっとも重要だと考えます。
先日、この世を去ったアントニオ猪木さんの「元気があれば何でもできる!」は、まさに真理なのかもしれません。