子連れ出勤制度でママたちの活躍の場を広げるカフェ!

2020.04.22 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で様々な企業が取り組んでいる「働き方」から、これからの変化や未来を考える「RECRUIT THE WORK SHIFT」。1日のスタートに「新しい働き方」のヒントをシェアしています。

3月23日~3月26日の放送では、第6回「GOOD ACTIONアワード」にノミネートを果たした、NPO法人「彩結び」の働き方に注目しました。

産休や育休制度が確立され浸透していく一方で、まだまだ家庭と育児の両立に悩む女性も多くいる現実。そんな中、女性が子育てをしながら働ける場所として「いろむすびcafe」を運営しているNPO法人「彩結び」は、3人の女性たちによって立ち上げられた団体。
飲食事業の他、講座・イベント事業、レンタルスペース事業 創業支援、そして、行政との共同事業やコンサルティングなどを手がけています。

「一人一人の彩りを活かしながら自分らしく生きていく中で一緒に社会を創造していきたい」という思いがつまった「彩結び」。そこには、育児をしながらも社会のために何かをしたい、再就職につなげたい、育休中でもボランティアとして活動したいなど、働きたいママたちが集まり、0歳児のお子さんがいるお母さんでも可能な子連れ出勤制度「ママプラス」が採用され、様々なライフステージにある女性たちが働いています。
1歳くらいまでは、抱っこしながら働く「カンガルーワーク」。その後、3歳ぐらいまでは、2人のママがペアになって、お互いの子供の面倒を交互にみながら働く「ペアワーク」とママたちの働きやすさを考えたシステムが導入され、ライフステージによってその働き方も変化する「いろむすびcafé」。そこには、「育休中も働きたい!」「子育てでキャリアを諦めたくない!」という女性たちの強い気持ちが反映されているようです。

今回お話を伺った共同代表の赤星裕美さんは、元々は人材派遣の会社にお勤めだったという経歴の持ち主。ですが、実際に人材を派遣する際に企業側から育児中の女性は歓迎されない風潮を味わっていたそうなんです。
現在は、実際に自分が母となり、育児を行う中で、「子育て中」ということが、仕事の上でのハンデになってしまうという社会の仕組みを変えたかったという思いもあったようです。
赤羽駅から徒歩10分。多世代交流をコンセプトにした「コトニア赤羽」内にある「いろむすびcafe」は、ナチュラルなインテリアが心地いい「テーブル席」や足を伸ばしてくつろげる「座卓スペース」。そして、「授乳スペース」や子供達が遊べる「キッズスペース」と、お子さんからシニアまで、ゆったりと過ごせる空間が自慢のカフェ。
一皿で1日分のお野菜、およそ350グラムを摂れるデリプレートなど、無農薬有機栽培を主に、生産者の見える野菜で作られたメニューが人気で、「0歳から100歳まで輝ける場所」をコンセプトに様々なライフステージにある女性たちが働いています。

そんな「いろむすびcafe」の子供と一緒に働くという新しい働き方のメリットは、子供の成長を常に近くで見ることができること、そして、同世代のママたちや先輩ママたちなど、いろいろなママたちの子育てにまつわる意見やアドバイスを聞ける場でもあるということ。子育ての不安や悩みも共有することで、仕事にそして育児にポジティブに向き合える・・・そんな効果を生み出しているようです。
「働きたい」と強く願うママたち、そして、一緒に出勤し、様々な世代の人達と触れ合う貴重な経験をする子供達。こちらのカフェでは、成長と共に子供達にもお手伝いをしてもらうそうで、一緒に何かを作る楽しさを味わう機会にもなっているのだとか。核家族化が進む中、スタッフやお客様が、まるで大家族や親戚のように集う地元でも大人気のカフェに成長しているようです。

4日間に渡って、NPO法人 いろむすびの取り組み、ご紹介しましたが、今週のお話から導き出す「WORK SHIFT」のヒントは、
『ライフステージで変化する自分らしい働き方を探そう』でした。

「子どもがいるから働けない」ではなく、それぞれのライフステージで、自分らしく、そして、効率よく働ける働き方を企業も、そして働く側も模索する努力。そうすることで、子育てだけでなく、高齢化が進む今後の社会で必要になってくる介護などの局面でもそのステージにあった働き方が見つけられるはず。また、企業にとっても優秀な人材確保に繋るのではないでしょうか?