若き匠の技と感性に触れる、「TAKUMI CRAFT CONNECTION – KYOTO」

2019.12.05 00:00
sponsored by LEXUS
11月29日(金)〜12月1日(日)の3日間、紅葉真っ盛りの京都にて、「TAKUMI CRAFT CONNECTION – KYOTO by LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」が開催されました。「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」は、2016年にLEXUSがスタートした、日本の各地で活動する若き匠たちをサポートするプロジェクト。今回はそのプロジェクトを通じて47都道府県約150名が生み出した作品を一堂に公開するほか、匠と世界的トップクリエイターによるコラボレーション作品、匠と京都の文化の担い手が創り上げた五感で楽しむインスタレーションを展示。「日本の匠の未来」に触れることができるクラフトの祭典となりました。
JAPAN connection:約150人の匠の作品が、隈研吾氏が手がける展示空間に集結
3つの会場のうちのひとつが、京都新聞ビルの地下1階。4年前まで京都新聞の印刷工場として稼働していた空間に、約150名の若き匠たちの作品が勢揃いしました。プロジェクトから生まれた作品を一般に披露する展示の開催は、これが初めての試み。全国各地の伝統的な技術や地域の特色を生かし、自由な発想で生まれた作品は、いずれも独創性に富み、地元への愛情や誇りに満ちたものでした。
インクと油の匂いが残る京都新聞地下の会場・空間演出は隈研吾氏によるもの。さまざまな角度から見られるように段差を利用し、薄暗い空間の中で一点一点に集中できるよう、入り口ではペンライトが渡されました。写真奥は、入り口近くに展示された隈研吾氏の作品で、47都道府県の地方新聞を編み込んだパビリオンです。
2017年度和歌山県代表の伝統工芸士、東福太郎さんのビアグラス。家業である霧箪笥職人を継ぎながら、桐の魅力を生かした雑貨に挑戦しています。
2017年度東京都代表の江戸切子職人、山田真照さんの作品。2016年度東京都代表の指物師、益田大佑さんと協力し、切子ガラスと木を組み合わせた切子ガラスに指物の技術で木を組み合わせた、ぐい呑みやショットグラスを完成。匠同士が自発的にコラボレートしたり、刺激し合ったりしているのも、このプロジェクトの醍醐味です。
CREATORS connection:選抜された匠×トップクリエイターのコラボレーション
平安神宮 額殿に展示されたのは、異なるジャンルの最前線で活躍するトップクリエイター5名と、選抜された6名の匠のコラボレーションから生まれた作品。参加クリエイターは、建築家の隈研吾氏、「SOMARTA」クリエイティブディレクターの廣川玉枝氏、「ANREALAGE」デザイナーの森永邦彦氏など。会場で自身の作品について説明をする匠の方々に話を聞くと、半年間のプログラムの中で、世界的に活躍するクリエイターたちのハイレベルな要求に試行錯誤しながら応えることで、新しい道が拓け、成長と自信へつながったことがヒシヒシと感じられました。
平安神宮 額殿の会場・空間演出も隈研吾氏によるもの。京都新聞の地下とは違って、こちらは光や風が抜ける開放的な空間。手前は、隈研吾氏×2017年度高知県代表の組子細工職人、岩本大輔さんによる桧の組子の椅子、奥左手は隈研吾氏×2018年度奈良県代表の木工作家、平井健太さんによる吉野杉の曲木のパビリオン、奥右手は廣川玉枝氏×2018年度東京都代表の染の創作ぞうり職人、伊藤実さんの伝統的な履物の技法とフォルムを複合的に組み合わせた「KOMACHI」シリーズ。
森永邦彦氏×2016年度静岡県代表の挽物師、百瀬聡文さんの作品は、300%倍率のライダースジャケットに木工スタッズやファスナーをあしらったもの。実際のサイズに落とし込んだアイテムは、その襟部分でジャケット、袖部分でスカートを作成しています。
クリエイティブディレクター・プロダクトデザイナーの辰野しずか氏×2017年度鹿児島県代表の薩摩切子職人、鮫島悦生さんの作品。透明ガラスや別の色のガラスを合わせ、カットの深さや幅で生まれる揺らぐような豊かなグラデーションが魅力です。
KYOTO connection:5人の匠と京都のアーティストによる、五感で楽しむ新体験
通常非公開の建仁寺塔頭 両足院では、副住職を務める伊藤東凌氏がキュレーターとなり、京都のアーティストと若き匠がコラボレーションした5つのインスタレーション作品が展示されました。「情の風光〜もののあはれ〜」をテーマに、建築家と土佐和紙職人、茶人と桐箪笥の伝統工芸士など、アート×工芸のそれぞれの個性が溢れるユニークな展示が、両足院の凛とした静寂な空間と相まって、唯一無二の体験となりました。
世界一薄い和紙として知られる土佐典具帖紙2730本を天井から垂らしたインスタレーションは、建築家の竹内誠一郎氏と2016年度高知県代表の土佐和紙職人、濱田洋直さんによるもの。瞑想できるような空間として作ったそうです。
切り絵作家の望月めぐみ氏と2018年度大阪府代表のガラス作家、十川賀菜子さんは、作品が置かれる書院をこの世、背景の庭園をあの世と位置づけ、その間を往来する白蛇や植物をモチーフに、透過する切り絵掛軸とガラスの作品を完成しました。
アートに造詣が深く、京都の工芸や文化の発信にも積極的な両足院 副住職の伊藤東凌氏。「モノとモノをがっちりぶつけるのではなく、抽象的ものに向き合うアーティストと匠を組み合わせることで、作り手の内側にあるものも表現できたらと思いました」
LEXUSのものづくりの精神を体感できた濃密な3日間
モノづくりの中心地として豊かな土壌を育んできた京都の地を選び、「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」の3年間の集大成として開催された本展覧会。日本初のラグジュアリーライフスタイルブランドとして、徹底したつくり込みと心配りで、独自のモノづくりにチャレンジを続けるLEXUSが大切にする「CRAFTED」の精神や考え方とともに、新時代の匠の姿を体感できる貴重で濃密な3日間は、盛況のうちに幕を閉じました。
TAKUMI CRAFT CONNECTION –KYOTO by LEXUS NEW TAKUMI PROJECT
〜47都道府県150人。若き匠の技と感性が交わる3日間。〜
開催日:2019年11月29日(金)〜12月1日(日)
会場:JAPAN connection 京都新聞ビル 地下1階
CREATORS connection 平安神宮 額殿
KYOTO connection 両足院(建仁寺山内)
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