縦糸と横糸が織りなす美しき世界。チェック柄って、シンプルなのに奥深い。フォーマル、カジュアル、エレガント、スポーティ、クラシック…。縦横の組み合わせで、無限の表情を見せてくれます。
人類は、はるか昔からチェック柄に魅せられてきました。例えば有名なスコットランドの伝統衣装であるタータンチェックが定着したのは16世紀頃。しかしその1000年も前から原型となるチェック柄が使われていたといわれています。
やがてスコットランドの領主たちは戦場で敵味方を見分けるため、そして一族の団結を示す象徴として、固有の柄を使いはじめました。
ほかにも、英国の乗馬に由来するタッターソール、インドの港町が発祥だと言われるマドラスチェック、そしてスコットランドで生まれたグレンチェックやアーガイルなど、数え切れないほどのチェック柄が、世界中で親しまれています。そんなチェックをさりげなくコーディネートに取り入れるだけで、印象が大きく変わります。
こなれた大人は、チェック使いが上手。
例えば、紺ブレザーにさらりとマドラスチェックのシャツを合わせたり、パンツの裾からちらりとアーガイルソックスをのぞかせたり。チェックの持つ魅力をさりげなく取り入れて、自分のスタイルを演出します。
クルマの世界で有名なチェックといえば、フォルクスワーゲンのゴルフ GTI。1975年登場の初代から最新型まで、一貫してチェック柄のシートを採用。ドアを開けた瞬間にソノ気にさせてくれるシートは、GTIの代名詞です。そんなフォルクスワーゲンから、ひと味違ったチェックが登場。限定車、Loungeシリーズが身にまとうのは、現代的な洗練を感じさせるチェック。これ見よがしの派手な主張はいらない。でも黒一色の味気ないシートには座りたくない。Loungeシリーズのモダンなチェック使いは、自分のスタイルを持つ大人によく似合います。