『機動戦士ガンダム』など “メカニックデザイン”の第一人者!大河原邦男が語る発想の秘訣

2019.04.26 17:00
4月19日(金)放送のJ-WAVE「INNOVATION WORLD」内「DNP GLOBAL OPEN INNOVATION」には、メカニックデザイナー・ 大河原邦男さんが登場。
■「夢のタネを蒔く」ことが醍醐味
『機動戦士ガンダム』のモビルスーツをはじめ様々な作品のメカニックデザインを担当してきた大河原さん。メカニックデザイナーというジャンルの第一人者と言える存在です。

「ガッチャマン(『科学忍者隊ガッチャマン』)でメカを初めて担当したんですが、背景科・美術科に入ったので、ガッチャマンが終わったら背景をやりなさいということで、(メカのデザインはあくまで)一つの仕事だったんですよね。どうしてもそれを(固有の)職業にしたいということで、60歳まで一生懸命頑張ったというところがあるんです」と大河原さん。

そんな大河原さんのデザインが、後進に様々な影響を与えていることについては「カッコ良く言うと、みなさんの子どもの時代のやわらかい脳に夢のタネを蒔く。大人になったらこれを研究しよう(と思ってもらう)というタネを蒔くというのが私の仕事の醍醐味かなと思います」と語りました。

ナビゲーター・川田十夢さんも少年時代に夏休みの課題でプラモデルを改造し、モーターをつけた「涼しくなるゲルググ(『機動戦士ガンダム』モビルスーツの一種)」を作ったと明かしましたが、大河原さんはそのようにプラモデルを改造して「遊んでほしいという考えがあった」「(改造は)織り込み済み」とのこと。
■「一生懸命いろんなことをやる」ことで間口や奥行きが広がる
また『機動戦士ガンダム』の他にも『タイムボカン』『装甲騎兵ボトムズ』『ヤッターマン』など様々な作品のメカニックデザインを手がけてきた大河原さん。川田さんが「なぜそんなに変幻自在に」デザインできるのかを尋ねると…

「『ヤッターマン』をやってみないかと言われた時までは、ギャグものはやったことがなかったんです。ただ、なんでもやってみたいタイプなんですね。105本続いたので、ギャグものはこうやってデザインするのだとその時に学びました。(毎回ネタが違うのが)また楽しいんですよ」と語った大河原さん。どのように様々なデザインのアイデアを発想していたのでしょうか?

「一生懸命、いろんなことをやるということですね。そうすると間口や奥行きが広がっていくので。好きなものだけやっていたら、3作くらい同じものが続いたらやりたくなくなるでしょ」「(新聞に挟まれる)チラシまで見ましたからね。全部見ると(自分の)どこかに残るんですね。その組み合わせでロボットにすればいい」と、発想術の一端を明かしてくれました。


「DNP GLOBAL OPEN INNOVATION」では、今後も各界のイノベーター・クリエイターを招き、その考え方に迫ります。そして、当コーナーをスポンサードしているDNP大日本印刷は、クリエイターを支援する事業展開も行っています。「DNPクリエイター共創サービス FUN’S PROJECT」では、オンライン学習プラットフォーム「FUN’S PROJECT COLLEGE」というサービスを通してクリエイターを志す若者を支援。アニメ・イラスト・マンガなどに関してスキルアップをしたい方は、ぜひお気軽に覗いてみてください!
今回のトークテーマとなったデザインの分野であれば、アニメ『宇宙兄弟』のメカニックデザインなどを手掛けた渡辺浩二さんを講師としてお招きしたオンライン講座「アニメ『ロボマスターズ』 メカニックコース」なども実施しています。
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