「熱い男」とはクドクド説教をするよりも「行動と背中」で示すもの

2019.02.22 22:30
元プロビーチバレー選手の浅尾美和さんがMCを務め、ゲストの「生き方」「人間性」にフォーカスし、そこにある真の「美しさ」を解き明かす、スポーツグラフィックマガジン「Number」と企画協力したドキュメンタリー&インタビュー番組『SHISEIDO presents 才色健美 ~強く、そして美しく~ with Number』(BS朝日、毎週金曜22:00~22:24)。2月22日の放送は、2月のマンスリースペシャルと題し、プロ野球選手の松田宣浩さん、劇団四季に所属する舞台俳優の石橋杏実さん、女子プロゴルファーの三浦桃香さんのエピソードをプレーバックするとともに、未公開映像を交えて、3人の輝きのさらなる秘密に迫った。
■「熱男」が若手選手に伝えたいこと
“熱男(あつお)”の愛称で親しまれる松田宣浩さんは、福岡ソフトバンクホークス入団以降、5度の日本一に貢献。2013年、2017年には日本代表としてWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場した。
松田さんの座右の銘は、自身の二つ名でもある「熱男」。そもそも、この言葉は、ホークスが掲げた、2015年のスローガンだった。「“みんなで熱い男になろう”という意味が込められており、このスローガンをファンの人たちに根付かせたいと思い多用するうちに、元気に大声を出し全力でプレーするスタイルが自身とマッチしていることに気付いた」。「僕は“熱男”という言葉のおかげで、今、一生懸命生きているし、野球をしている。2015年からはお陰様で一回も怪我なく4年連続全試合出場させてもらったし、今年も記録更新がかかっていますから、本当にこの言葉と共に松田宣浩というプロ野球選手が成長できているのではないかと思っている」と語った。
ホームランを打った後に、ガッツポーズをしてファンと一緒に「熱男!」と叫ぶ写真を手に取った松田さん。「これも“熱男”ってやっているところなんですけど、球場が一つになっている瞬間で。相手の敵チームの野手からも、“あれ(熱男のパフォーマンス)はすごいですね。球場が一気に一つになるので守っていても脅威を感じます”とよく言われるんですが、これをみなさんにも一度でいいから感じてもらいたい」。より多くの人に、球場に足を運んで臨場感を味わって欲しいと話した。
東京五輪を間近に控えた2019年のシーズン。松田さんは「今年のプロ野球の結果がすごく大事になってくると思うので、選手みんな気合いが入っている。結果を残さなければ東京五輪には選考されないと思うし、現状、候補に入っていなくても、爆発的な結果を残せば選ばれると思う」と話し、「僕もその一人でありたいので、必ず爆発的な数字を叩き出して、選手兼応援団長として参加したいです」と意欲を示す。
また、「人と違うものを持ちたいし、人と違うものをやってみたい」というポリシーを持つ松田さんは、自身がトップに立ち続けられる理由を、「チームのことを考えて試合中も大きな声を出しているから」とコメント。若手選手からは「松田さん、いつまでチームの先頭に立って、元気に大声出して引っ張るんですか?」と聞かれることも。松田さんは、「若い選手が声を出してベテラン選手が声を出さないのは違う。僕が第一線で活躍できたのも、元気を出して体で表現してきたからだと思うので、ユニフォームを着ている以上はこのスタイルを貫きたい」と熱く語った。
今度のシーズンで36歳となる松田さんが思う若手育成法は「行動で示すこと」。「選手同士で技術やプレーに関して指導したり、言い合ったりすることは少ない。先輩方は練習の態度、量、仕方を背中で教えてくれた。だから後輩にも、これくらい練習しないと結果も出ないし一軍になれないというのを行動で示したい」と話す。“熱男”は、熱く説教するようなことはせず、背中を見せていく。松田さんなりのやり方で若手選手に伝えていくと誓っていた。
■「努力は必ず報われる」秘めた情熱の色
石橋杏実さんは2015年に劇団四季に入団し、これまで『オペラ座の怪人』『ウィキッド』『ライオンキング』などの作品に出演してきた。現在は、1月に開幕した、高度なバレエ技術が求められる新作ミュージカル『パリのアメリカ人』のヒロインを演じている。
石橋さんの座右の銘は、「努力は必ず報われる」だ。これまで努力が結果につながった経験を積み重ねてきた石橋さんにとって、この言葉はいつも自身を励まし、強くさせてくれる。「たとえその時報われなくても、努力を続けていれば、絶対いつか報われると信じている。報われないからと諦めたら多分報われないけれど、その報われなかった経験を糧に、さらに努力し続けられる人でありたい」と、力強く語った。
『パリのアメリカ人』の稽古期間はおよそ3カ月。時には1日9時間、稽古をすることもある。長丁場でのリフレッシュ方法として、石橋さんは稽古の合間にチョコレートを食べる。「長い時間稽古をしていると頭が疲れてくる。ダメ出しをされてそれを直そうと意識するときにすごい頭を使って。踊りも同じで、考えることが山ほどあるので、体の疲れより脳の疲労を感じる。そういう時に必ずチョコを食べています」と笑顔。
自身を色に例えると、「冷静で落ち着きがあり、あまり前に出るタイプではないと言われることが多いため、周囲からは“冷たい青色”に映っているかもしれない」と前置きをしつつ、マイカラーは「ちょっと熱のあるオレンジ」と表現した石橋さん。「劇団四季が好きで入ったので、たとえ嫌なことでも、やらなければならないことは全力でやりたい。そうした思いがオレンジ色のイメージに近い」と、秘めた情熱を明かした。
■「穏やかさ」が強み
女子プロゴルファーの三浦桃香さんの座右の銘は「おはよう」。挨拶を交わすのが好きだと話す三浦さんは、中でも、朝一番に交わす「おはよう」の言葉で「元気に一日頑張れる」という。「朝から付いて来てくださるギャラリーの方が“おはよう!今日一日頑張ってね”と声をかけてくださるので、その“おはよう”で元気をもらい、“頑張ってね”でまたさらに元気をもらう。だから“おはよう”は一番大事で、好きです」と語った。
三浦さんの趣味であり、生活の一部でもあるドライブでは、「渋滞も遊びの一環として取り入れたら全然イライラしない」そう。「渋滞にはまっちゃったし、歌でもうたおうかなという感じで好きな歌を口ずさみます」と、乃木坂46が十八番だと告白。中でもイチ推しのメンバーは、衛藤美彩さん。「可愛いから好き。自分はああはなれないから理想とは思っていないけれど、完璧な人を見て癒やされる」と目を輝かせた。
自身の性格を分析し“穏やかさ”が強みだと話す三浦さん。「滅多に怒らないし、イライラすることもあまりないですね。親しい友人には何でも話せるので、おしゃべりがストレス発散です」、「逆に一人でいると心が健やかではなくなるので元気もなくなる。そういう時は、やっぱり友人とカラオケやドライブに行ったりします」と、プライベートでも緩やかな時間を過ごし、鋭気を養っているようだ。また、20歳になってトライしてみたいのは、ヘアカラーだという。「子どもっぽいと言われるので、ちょっとだけ、こげ茶でもいいので1勝したら1回だけ髪の毛を染めてみたい」とはにかんだ。
番組の途中では、スポーツオケージョンにおける“美”をサポートする、プロならではのテクニックとノウハウを紹介。今回は「刺激が強まる季節のメイク直し法」と題し、乾燥が気になる季節、スポーツ後のお肌に最適なケア方法を解説した。
■「刺激が強まる季節のメイク直し法」
スポーツでかいた汗をそのままにしておくと、乾燥を招いて肌トラブルにつながることも。今回、「刺激が強まる季節のメイク直し法」を教えてくれたのは、資生堂HAIR&MAKE UP ARTIST伊藤礼子さん。

まずはあぶらとり紙などで汗や皮脂をしっかりオフする。
【ポイント1】メイク直し前に余分な汗や皮脂をしっかりオフ

次に空気中の微粒子や乾燥から肌を守ってくれるバリアミストで整える。
バリアミストはよく振って、顔から15㎝ほど離して目と口を閉じ顔全体に4プッシュした後、指先で軽くなじませる。

肌を整えた後はポイントメイク。

Tゾーンなどの崩れやすい部分はBBクリームを重ね付けする。

アイカラーはオレンジ系がおすすめ。
ふんわりと付けるだけで、簡単にヘルシーでフェミニンな印象に。

エッセンスタイプのリップで口元にツヤをプラスすることも、この春のトレンド顔になれるポイントだ。

【ポイント2】リップはくちびるの中央から外へ塗る

今回使用した商品の詳細は以下のサイトで。
次回、3月1日の放送は、フリーダイビング日本代表の福田朋夏さんが登場する。