どの仕事でも同じ?「自分の存在をアピールできる武器」は“元気”と“大声”

2019.02.15 22:30
元プロビーチバレー選手の浅尾美和さんがMCを務め、ゲストの「生き方」「人間性」にフォーカスし、そこにある真の「美しさ」を解き明かす、スポーツグラフィックマガジン「Number」と企画協力したドキュメンタリー&インタビュー番組『SHISEIDO presents才色健美 ~強く、そして美しく~ with Number』(BS朝日、毎週金曜22:00~22:24)。2月15日の放送は、“熱男(あつお)”の愛称で親しまれるプロ野球選手の松田宣浩さんが登場。福岡ソフトバンクホークス入団以降、5度の日本一に貢献し、2013年、2017年にはWBC日本代表として活躍した松田さんのポリシーと、現在の思いに迫った。
■元気と大声が一番の武器
チームの精神的主柱で、「熱男!」の雄たけびで球場を盛り上げる松田さんが憧れる人物は、元プロテニス選手で、現在はテニス指導者、スポーツキャスター、スポーツ解説者などマルチに活躍する松岡修造さん。松田さんは、「(松岡さんとは)同じような匂いがするし、一人一人に対して全力で自分の熱い気持ちを渡しているのがテレビでもわかるので、そういう人間に僕もなりたい」と語った。
若手選手からはよく、こんな質問を受ける。「松田さん、いつまでチームの先頭に立って、元気に大声出して引っ張るんですか?」。松田さんの答えは、「若い選手が声を出してベテラン選手が声を出さないのは違う。僕が第一線で活躍できたのも、元気を出して体で表現してきたからだと思うので、ユニフォームを着ている以上はこのスタイルを貫きたい」。元気と大声を出していくことは、「自分の存在をアピールできる一番の大きな武器」だとも話し、「僕はたまたま野球選手で元気を出して活発にやっているが、一般企業に勤めていたとしても、それは同じだと思う」と、揺るぎないポリシーを明かした。
今年36歳を迎える松田さんは、「ベテランという言葉は使いたくない」と話す。「20代の頃は身体も元気で活発だったので、自分が良ければいいと、イケイケドンドンで野球をしていた。守備に入っても、バッターだけしか見ていなかった」。しかし、「30歳になり、35歳を過ぎたあたりからすごく視野が広がり、周りのことも見られるようになった。だから、年齢を重ねたからというよりは、経験値が上がったことで“大人の野球選手”になったんだと思う」と、自身の変遷と現状を分析してみせた。
■失敗も経験 すべては目標の通過点
松田さんは2013年、2017年と2度にわたり日本代表としてWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場。中でも2017年の準決勝、対アメリカ戦は、松田さんにとって忘れられない試合になった。1-1で迎えた8回、1死二、三塁。サード前のハーフバウンドを松田さんがファンブル(一度取ったボールを落とす)し、三塁走者の生還を許した。松田さんは、「あのミスでアメリカに決勝点を与えてしまった。“やってしまった!”というあの時の絶望感は何とも言えない。ベンチや観客からも“あー!”という声が漏れた」と、今でもその光景がはっきりと浮かぶ。しかし松田さんは、失敗も経験と受け止め、それも自分の目標や夢の通過点だと捉えて乗り越えた。「僕は責任とプレッシャーは一緒だと思う。その重圧を感じながら生活していくのが一番いいと思っている」と、メンタルの強さをのぞかせた。
野球をはじめて30年弱。松田さんは、「これまで野球を辞めたいと思ったことは一度もない」とキッパリ。「この先どうなっていくかわからないけれど、まだやりたいと思えるのは、本当に恵まれているから」と続けた。もし、子どもが習い事を辞めたいと言ったら、「もう少し頑張りなさい」と諭すだろうと話し、「せっかくやったスポーツならそれを最後まで続けて欲しい。1回そこで踏ん張れば、必ず先に良いことがある。辞めたい原因はあると思うが、そこは親御さんがしっかりフォローしてあげて、辞めないようサポートしてあげたらと思う」と、困難があっても辛抱強く継続してきた松田さんらしいアドバイスが語られた。
■元気の源は「焼肉」と「睡眠」
番組では、松田さんのプライベートにも密着し、大好物の焼肉を美味しそうに頬張る姿を捉えた。松田さんにとって焼肉は、「人間を元気にさせる一番のパワーフード」だそう。塩よりも濃い味付けのタレを好むのは、「何でも薄いのはダメ。分厚く(熱く)、濃く生きるという僕の人生と同様、タレを付けてガッツリ食べたい」と力説。しかし、タン塩を最初に食べるという矛盾点を指摘されると、「タン塩は野球で言う先頭バッター。1番バッターが塁に出ないと2番、3番バッターに繋がらないから」と笑った。
焼肉ともう一つ、松田さんのパワーの源であり、コンディションを保つのに欠かせないのは睡眠だ。「だいたい0時に寝て、起きるのはお昼の12時。僕は寝ることが一番のパワー回復。それくらい体を休ませないと、試合に影響します」と、体調管理にも余念がない。
■熱男=松田宣浩
2020年の東京五輪では、競技種目に野球が採用された。そのため、今シーズンの日本野球界では、代表入りを懸けた選手たちの熾烈な争いが予測される。「今年のプロ野球の結果がすごく大事になってくると思うので、選手みんな気合いが入っている。結果を残さなければ東京五輪には選考されないと思うし、現状、候補に入っていなくても、爆発的な結果を残せば選ばれると思う」と話し、「僕もその一人でありたいので、必ず2019年爆発的な数字を叩き出して、選手兼応援団長として参加したいです」と意欲を示した。
そんな松田さんの座右の銘は「熱男(あつお)」だ。きっかけは、福岡ソフトバンクホークスが2015年に掲げたスローガンが“熱男”だったこと。「“みんなで熱い男になろう”という意味が込められており、このスローガンをファンの人たちに根付かせたいと思い多用するうちに、元気に大声を出し全力でプレーするスタイルが自身とマッチしていることに気付いた」。「僕は“熱男”という言葉のおかげで、今、一生懸命生きているし、野球をしている」と松田さん。もし、“熱男”という言葉に出会っていなければ「引退していたかもしれない」と、野球人としてこの言葉に出会えたことは、大きなターニングポイントだったと話す。東京でも、ホークスの松田ではなく、「熱男の方ですよね?」と声をかけられることが増えた。知名度が上がったことも、「本当に野球をやっていて良かった」と心底思える瞬間だと語った。2015年から4年連続全試合出場記録を更新中の松田さんは、「今シーズンでもその記録を更新したい」と今シーズンに向け、決意を新たにする。
番組の途中では、スポーツオケージョンにおける“美”をサポートする、プロならではのテクニックとノウハウを紹介。今回は「花粉の季節のベースメイク法」と題し、花粉が増えるこれからの季節に最適なスキンケア法を解説した。
■「花粉の季節のベースメイク法」
肌がデリケートになる花粉の時期にオススメな「花粉の季節のベースメイク法」を教えてくれたのは、資生堂HAIR&MAKE UP ARTIST伊藤礼子さん。

今回使用するのは、低刺激タイプの化粧水、乳液、BBクリーム、バリアミストの4つ。

肌荒れ予防は保湿から。まずは化粧水。
1プッシュ分を両手に広げ、顔全体になじませる。これを2回行い、指先でゆっくりと軽くたたくように中心から外側へのばす。

【ポイント1】 敏感な肌には手のひらで

次に乳液。
こちらも両手全体に広げたら、中心から外側へこすらず押すようになじませる。

【ポイント2】目の周りなど皮膚が薄い部分は優しく・ゆっくり・心地よく

潤いをキープさせるため、化粧水、乳液できちんとケアした後はベースメイク。
BBクリームで花粉などの微粒子汚れ、紫外線などから肌を守るのにオススメ。
赤みの出やすい頬から指の腹をつかって、押さえるように優しく伸ばす。

【ポイント3】肌が敏感な時期だからと、ベースメイクや化粧自体をしないのは肌に逆効果

最後にバリアミストでバリアアップ。
日中の刺激から肌を守りながら、化粧の持ちも良くなるのでオススメ。

今回使用した商品の詳細は以下のサイトで。
次回、2月22日の放送は2月のマンスリースペシャルと題し、劇団四季に所属する舞台俳優の石橋杏実さん、女子プロゴルファーの三浦桃香さん、プロ野球選手の松田宣浩さんのエピソードをプレーバック。未公開映像も放送される。