「努力は必ず報われる」は「努力が報われなかった時」の心がけ次第

2019.02.01 22:30
元プロビーチバレー選手の浅尾美和さんがMCを務め、ゲストの「生き方」「人間性」にフォーカスし、そこにある真の「美しさ」を解き明かす、スポーツグラフィックマガジン「Number」と企画協力したドキュメンタリー&インタビュー番組『SHISEIDO presents才色健美 ~強く、そして美しく~ with Number』(BS朝日、毎週金曜22:00~22:24)。2月1日の放送は、劇団四季に所属する舞台俳優の石橋杏実さんが登場。1月に開幕した劇団四季の最新ミュージカル『パリのアメリカ人』でバレリーナのヒロイン、リズ・ダッサン役に抜擢されて注目を集めている石橋さんが、この道に進むことになったきっかけや、現在の思いを語った。
■劇団四季との出会い
3歳からバレエを始めた石橋さんは、高校卒業後に渡英。「セントラル・スクール・オブ・バレエ」に3年間留学し、帰国した2015年に劇団四季へ入団した。これまで『オべラ座の怪人』『ウィキッド』『ライオンキング』などの作品に出演し、入団3年目にして『パリのアメリカ人』ヒロインの座を射止めた。「バレエ界では小柄で自分の身長がコンプレックスなので、劇団四季でバレエ作品を演じるのは難しいと思っていた。本当に驚いたというのが正直な感想」と出演が決定した時の心境を語った。
石橋さんは、「絶対、バレリーナになりたい」という強い思いやこれといった目標はなく、「昨日より今日、今日より明日できることが増える楽しみだけでバレエを続けていた」という。そんな中、劇団四季のミュージカル『クレイジー・ フォー・ユー』を観て感銘を受け、初めて「劇団四季に入団したい!」という明確な目標ができた。「それまでクラシックバレエしか触れていなかったので、“こんなダンスもあるんだ!”と気付かされました。特に、ダンスに対する熱量がものすごくて、遠い客席にもそのパワーを届けられるのが、今も変わらぬ劇団四季の魅力だと思っています」と熱を込めた。
さっそく、どうしたら劇団四季に入団できるかを調べてみると、同劇団にはダンスコースのバレエ部門があると知り、入団を視野に入れた上でイギリス留学を決めた。現在、憧れの舞台に立つ石橋さんは、「みんなのトップに立ちたいとか、スポットライトを浴びたいという思いはあまりないですが、一緒に演じる人の中では一番全力で演じている人でありたい」という気持ちで、毎日の本番に臨んでいる。
■好きな食べ物は納豆
『パリのアメリカ人』で石橋さんが演じるリズは、バレリーナという役柄、セリフのないシーンが多い。そのため、「立ち振る舞いや踊りで表現することを心がけている」と石橋さん。セリフでは母音から始まる言葉が苦手なため、発声練習には余念がない。「バレエは踊りで表現しなければならないが、セリフはより正確に伝わるものなので言葉を大事にしている。言い方ひとつでニュアンスが全く変わるので、今はその点を深く掘り下げてやっています」と話す。
番組では、1日10時間以上にも及ぶ稽古の合間に食堂でランチをとる石橋さんにも密着。午後のレッスンで踊りがある日は少量を心がけるが、この日は踊りがないためいつもよりメニュー数は豊富。一番好きな食べ物は納豆で、「メニューに納豆がある日は迷わず選ぶ」、「公演中は楽屋で納豆が嫌いな人がいるかもしれないので控えるが、公演が終わり帰宅すると、多い時は3パックくらい食べます」と笑った。稽古や公演期間中は運動量が多く、意識しないでいると痩せてしまい、舞台上で顔がこけて見えるため、「美しく見せるためにも、一日消費したカロリーを取り戻すように、夜はいっぱい食べます」と語った。
■「努力は必ず報われる」は「努力が報われなかった時」の心がけ次第
幼少の頃からバレエを習い、かつては「シンプルに踊り続けてきた」と話す石橋さんのバレエスタイルを変えたのは、イギリスの「ニュー・アドベンチャーズ」というダンスカンパニーの公演を観たことがきっかけだった。「踊りの表現力がとにかくすごい。その時に、“踊りでこんなに表現できるんだ”と知り、表現する楽しさを学んだことで、自分の踊りが変わった」。石橋さんは、その表現力こそ『パリのアメリカ人』で必要とされる要素だと感じている。
座右の銘は、「努力は必ず報われる」だ。これまで、努力が結果につながった経験を積み重ねてきた石橋さんにとって、この言葉はいつも自身を励まし、強くさせてくれる。「たとえその時報われなくても、努力を続けていれば、絶対いつか報われると信じている。報われないからと諦めたら多分報われないけれど、その報われなかった経験を糧に、さらに努力し続けられる人でありたい」と、力強く語っていた。
番組の途中では、スポーツオケージョンにおける“美”をサポートする、プロならではのテクニックとノウハウを紹介。今回は「花粉の季節のベースメイク法」と題し、花粉が増えるこれからの季節に最適なスキンケア法を解説した。
■「花粉の季節のベースメイク法」
肌がデリケートになる花粉の時期にオススメな「花粉の季節のベースメイク法」を教えてくれたのは、資生堂HAIR&MAKE UP ARTIST伊藤礼子さん。

今回使用するのは、低刺激タイプの化粧水、乳液、BBクリーム、バリアミストの4つ。

肌荒れ予防は保湿から。まずは化粧水。
1プッシュ分を両手に広げ、顔全体になじませる。これを2回行い、指先でゆっくりと軽くたたくように中心から外側へのばす。

【ポイント1】 敏感な肌には手のひらで

次に乳液。
こちらも両手全体に広げたら、中心から外側へこすらず押すようになじませる。

【ポイント2】目の周りなど皮膚が薄い部分は優しく・ゆっくり・心地よく

潤いをキープさせるため、化粧水、乳液できちんとケアした後はベースメイク。
BBクリームで花粉などの微粒子汚れ、紫外線などから肌を守るのにオススメ。
赤みの出やすい頬から指の腹をつかって、押さえるように優しく伸ばす。

【ポイント3】肌が敏感な時期だからと、ベースメイクや化粧自体をしないのは肌に逆効果

最後にバリアミストでバリアアップ。
日中の刺激から肌を守りながら、化粧の持ちも良くなるのでオススメ。

今回使用した商品の詳細は以下のサイトで。
次回、2月8日の放送は、女子プロゴルファーの三浦桃香さんが登場する。