これは初耳!?フランスに行くなら知っておきたい意外な行動あれこれ

2018.12.21 10:00
日本から約1万キロ離れた国、フランス。みなさんはこの国にどんなイメージ持っていますか? 美味しいワインや料理、ハイファッション、おしゃれなカフェでくつろぐ人々…どこか洗練された印象を持っている人が多いのではないでしょうか?しかし、実際のフランスには、イメージとは違う一面もあるようです。今回、フランスに住んだことのある人、長期滞在したことがある人たちに、フランスで経験した驚きのエピソードを聞きました。フランス&フランス人の意外なところ、けっこうありますよ!
スーパーでお金を払う前に食べるのは普通?
「フランスでは、日本で言うところのデビットカード『カルトブルー』が全土に普及しています。防犯のこともあって高額紙幣を持ち歩く人は少なく、現金を使うのは小銭の支払いで済む時くらいです。フランスでは、レジの会計は遅いし、お釣りをよく間違えるので便利なんでしょうね。そんなフランスのスーパーマーケットで驚いたのが、ドリンクやフルーツをレジに並んでいる間に食べ始めてしまう人がいること!初めて見た時は“えっ!”と驚きましたが、周りの人は誰も気に留めていない様子(笑)。フランス人が誰もがそうするわけではありませんが、不思議な光景でした」
宮内亮太郎さん/ワインソムリエ、シェフ。2004年から2011年までフランスに滞在し、レストランで働き経験を積む。 帰国後に、ワインビストロ「ル ヴェール ヴォレ ア 東京」をオープン。料理や内装はそのまま、2017年に店名を「メグロ アンジュール」へ変えて営業中(東京都目黒区目黒4-10-7 )
家具は買うものではなく拾うもの。そして部屋の整理は苦手
「9年間パリに住んでいましたが、家で使っていた家具のほとんどは道端で拾ったものでした。古い家具や壊れた家具などさまざまでしたが、大体はちょっと手入れをすれば使えました。その辺に落ちているというよりは、ゴミ箱に入らなかった不要な家具が家の前に置かれている感じです。あと、フランス人は片付け下手なんですかね? 学校では掃除する人を雇っているので、幼少期から掃除する習慣がついていないのかもしれません。知人の家を尋ねても、ソファの上に洋服や本が置きっぱなしになっていたり、キッチンに洗い物がたくさんたまっていたり…。本人的には片づいているのかもしれませんが(笑)。きっと一気にまとめて片付ける方が性に合っているんでしょうね」
渋谷将之さん/シェフ。2007年〜2017年までフランスに暮らし、料理の修行に励む。気軽に楽しめるフレンチを目指し、フランス語で“んな、アホな!”を意味する「ソン デコネ」(東京都渋谷区松濤2-13-10)をオープン。
日本人より箸を器用に使える人が意外と多い
「フランスで20年以上続く日本料理店でアルバイトをしています。まずびっくりしたのが、小さい子供から大人まで、多くのフランス人がお箸を器用に操ること。中華やアジア料理店も多い影響でしょうけど、割り箸の袋で箸置きを作る人もいましたし、サンマをきれいに骨だけ残して食べる人もいました。その一方で、ひと昔前より減ったと思いますが、醤油の塩分にあまり敏感じゃないようで、白米に味をつけるために、たっぷりとかけてしまう人がいるんです。極端な時は、2人で醤油ビン1本を空にしてしまうことも…」
市川真理子さん/パン作りを学ぶため、20代の時にフランスに留学。フランスに魅了され、パン屋ではなく国際芸術交流に携わる会社へ。フランスの文化や歴史をより深く学ぶべく再び渡仏し、現在はパリ第3大学に留学中。
お皿を洗うスポンジで、家中を掃除するのが普通?
「何度もフランスを訪れていても、いまだに慣れないのがフランス人の掃除の仕方。レンジの油汚れやテーブルの食べこぼしをスポンジで拭き取るのですが、そのスポンジで冷蔵庫の中から窓ガラス、さらに床まで拭き始める。しかも、そのスポンジでそのまま食器を洗うのだからびっくり。でもそれがフランス人にとっては当たり前のことなんです」(福場みどり)
「フランスの友人の家に泊まった時に、トイレの水が流されていないことがよくありました。みんなが寝ている遅い時間に大きな音を立てて起こしてはいけないという配慮のようです。フランス人って他人のことなんて気にしないイメージでしたが、案外、気遣いをするんですね。一方で、トイレにいろんなゴミを流すんです。ツナ缶の中身がトイレに浮いているのを見たときには驚きました(笑)」(福場慎二)。
福場慎二さん/大学卒業後からパリに滞在し、帰国後にフォトグラファーとして独立。ファッションや料理の撮影を中心に活動している。 福場みどりさん/表参道で完全予約制のヘアサロン「30,ruekeller」を主催。かつて暮らしたフランスに毎年滞在するのがライフワーク。
フランス人が大好きなのは…「ハンバーガー?」
「フランスでは昨年、伝統的なサンドイッチ(ジャンボン・ブール)の消費量をハンバーガーが上回ったそうです。数年前から、フランスでも星付きのレストランやビストロでこだわりのあるハンバーガーを提供するところが多くなり、日常に定着してきたという印象はありましたが、ここまで増えていることは驚きです。今では若い世代のフランス人が英語を話すことは珍しくありませんし、ケチャップ嫌いのフランス人は多いのですが、おしゃれなカフェでケチャップを出すようになりました。食においても、おしゃれに感じるものが変わってきていますね」
平野由希子さん/フランス料理とワインを愛する料理研究家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ずっと使ってきた私のベストレシピ』(KADOKAWA) 『和つまみ 呑ませる料理×合わせたいお酒』(ナツメ社)などがある。
結論。やっぱり大胆なフランス人!
いかがですか?フランス人には自国を愛し、外国製品はあまり好まない印象がありましたが、それも昔の話。でも、フランスといえば「アヴァンギャルド」(前衛)なこともお家柄。サッカーのフランス代表にも、さまざまなルーツを持つ選手が活躍していますよね!
フランスの自動車メーカー、シトロエンはいつの時代も個性的なクルマを世に送り出す。写真はシトロエンC3
そんなフランスらしさを感じるのが、フランスの自動車メーカー「シトロエン」。人気のコンパクトカー「C3」は、クルマに乗らない人でも印象に残る斬新なデザインが目を引きます。そして個性的なカラーが豊富なことも特長。ベーシックなモデル「C3 FEEL」でも7種類のボディカラーから選べるうえ、上級モデル「C3 SHINE」は21種類ものカラーコーディネーションを選べるキャンペーン「CITROËN C3 CHOOSE YOUR COLOR CAMPAIGN」を開催中(2018年11月26日〜2019年1月27日まで)。

マイペースに、いいと思ったものをどんどん取り入れるフランス流のライフスタイル、取り入れたくなりますよね!