元ミス日本代表、挫折を経て「トータルビューティデザイナー」に転身

2018.12.21 22:30
元プロビーチバレー選手の浅尾美和さんがMCを務め、ゲストの「生き方」「人間性」にフォーカスし、そこにある真の「美しさ」を解き明かす、スポーツグラフィックマガジン「Number」と企画協力したドキュメンタリー&インタビュー番組『SHISEIDO presents才色健美 ~強く、そして美しく~ with Number』(BS朝日、毎週金曜22:00~22:24)。12月21日の放送は、食事や運動、ファッション、メイクまで、女性の美に関わる全てをサポートする、トータルビューティデザイナー・村山和実(なごみ)さんが登場。番組では、2011年ミス・インターナショナル日本代表として世界大会に出場した村山さんの栄光と挫折、笑顔を取り戻すまでの道のり、現在の取組みへの思いを語った。
■トータルビューティデザイナーとの出会い
大学在学中の2011年にミス・インターナショナル日本代表に輝いた村山さんは、世界大会に進出。世界に何かしらの爪痕を残すことを目標に出場したが、思うような結果は残せなかった。「私よりも前の日本代表の方々は、世界大会でもトップ15まで残る方が多かったのですが、私は残れず、これといった成果も残せず日本に帰ってきてしまいました。それから1年くらいは、“私ってダメな人間だ”、“今後自分は何をしていったらいいのか”と悩み、自分を追い込んでしまうような精神状態が続きました」と、人生最大の挫折を味わったと吐露。
どん底から抜け出すために、とにかく忙しく過ごして、数々の資格を取得したという村山さん。「勉強しながらアルバイトをさせてもらったり、いただいたお仕事の中で学んだことをお伝えすると「ありがとうございました」という言葉が返ってきたり。私以上に喜んでもらえたときに、これをやっていて良かったんだ、自分の価値があるんだ、私にもできることがあるんだと気付き、楽しさと自信を徐々に取り戻していきました」と、再起するまでの心境を振り返った。
そんな日々を経て、村山さんは、運動・食事からのアプローチを始め、立ち振る舞いやウォーキング指導、メイク・ファッションからのセルフプロデュース指導など、女性をトータル的に美しくブラッシュアップする方法を提案する「トータルビューティデザイナー」としての活動を始めることとなった。
番組では、村山さんのレッスンに同行。その中で紹介されたのは、村山さんが推奨する「美姿勢(うつくしせい)」。姿勢が良くなり、歩き姿が綺麗になるだけではなく、足自体が細くなったり、ひざの痛みも改善されたりと、健康にも良いとされている。村山さんは、「美姿勢を子どもの時に教育段階で教えることができたら、大人になっても身体を壊す人や、お金をかけて治療をしなければいけない人も減るので、すべての人が根本的な健康管理を小さい時からできるようなシステムを提案できるようになりたい」という大きな夢を語った。
他にも、この日のレッスンでは、それぞれの人に合わせてファッションコーディネートやメイクの色味を選別する「パーソナルカラー診断」を実施していた村山さん。こういった資格は、ミス・インターナショナルの経験から知識を得たものだという。「任期中に(必要だと)気づいたことに関して、任期が終わった後に全部資格を取ったおかげで、今の自分があると感じています。トレーニングやお身体を見させてもらう機会を増やして、人を見た時に的確に判断できるようなスキルを積み、よりプロフェッショナルになっていきたいというのが今の目標です」。村山さんは「誰かを輝かせ、応援できる現在の自分が一番好き」と、目を輝かせる。
■座右の銘は「なりたい自分を追い続ける」
村山さん自身が輝くために毎日心がけているのは、「無理し過ぎず、自分のできる範囲の最大限を行う」。それは、「しなければいけない」を作らないことだ。「例えば、今日は外には走りに行けないけれど、ストレッチを多くやろう。“これ”を無理して行う”と、絶対的に決め込むということをせずに、目標に対してやらなきゃいけないことを分割し、引き出しをたくさん持って、その時にできることをチョイスする、というやり方で毎日の継続を心がけています」と語る。
現在30歳の村山さんが描く理想の女性像は、ストイックでブレない人。そして……。「仕事とか自分のこだわったものに対しては、プロフェッショナルで居続けたい。けれど、その他はちょっと力が抜けていて、“和実ちゃんて面白いね”って言われるような、一目置かれる存在よりも、何か聞きたかったら聞けるような親しみやすい存在でありたい」と話す。
座右の銘は、「なりたい自分を追い続ける」。村山さんは、「なりたい自分を目標に置き、それに必要なことを常にやり続けていくと、気持ちも身体も停滞しないと思う。どんどん新しいこと、必要なことを自分で探し求めて、こなしていくということを常に実践していきたいです」と、さらなる進化、成長を誓う。栄光と挫折を経験し、再出発を果たした村山さんだからこそ、これからも多くの女性の“美”をサポートし、その誰かを幸せにし続けていくことだろう。
番組の途中では、スポーツオケージョンにおける“美”をサポートする、プロならではのテクニックとノウハウを紹介。今回は「ライトメイク法」と題し、スポーツシーンに似合う自然なメイクの方法を解説した。
■「ライトメイク法」
スポーツシーンに適した「ライトメイク法」を教えてくれたのは、資生堂HAIR&MAKE UP ARTIST西森由貴さん。

今回使用するのは、BBクリーム、アイブロウ、ルージュの3つだ。

1.BBクリームを顔全体になじませる

2.アイブロウで眉を描く
ライトメイクで一番のポイントとなる眉は、汗やこすれに強いウォータープルーフタイプがオススメ。

3.ルージュで仕上げる
ティントタイプのリップを下唇に3点置き、唇を軽くこすりあわせてなじませる。

今回使用した商品の詳細は以下のサイトで。
次回、12月28日の放送は、12月のマンスリースペシャルと題し、女子フィギュアスケートの元日本代表・鈴木明子さん、新体操の元日本代表の畠山愛理さん、トータルビューティーデザイナーの村山和実さんのエピソードをプレーバック。未公開映像も放送される。