天才と呼ばれて…元バレーボール日本代表・狩野舞子、現役引退後のセカンドライフ

2018.09.14 15:00
元プロビーチバレー選手の浅尾美和さんがMCを務め、ゲストの「生き方」「人間性」にフォーカスし、そこにある真の「美しさ」を解き明かす、スポーツグラフィックマガジン「Number」と企画協力したドキュメンタリー&インタビュー番組『SHISEIDO presents 才色健美 ~強く、そして美しく~ with Number』(BS朝日、毎週金曜22:00~22:24)。9月14日の放送では、2012年ロンドン五輪では銅メダル獲得に貢献した元バレーボール選手の狩野舞子さんが登場。今年5月に現役を引退したばかりの狩野さんが、自身のバレーボール人生と、引退後のセカンドライフへの思いを語った。
■「大好き」でも「辛かった」バレーボール
わずか15歳で日本代表の候補に入った狩野さんは、天才中学生として世間から多くの注目を浴びた。「名前が先に有名になってしまった部分があるので、自分ではまだそこまでだと思いながらプレーしているのに、自分が思っている以上に周りが注目し、期待されている状況が辛かった」と当時を思い出し、涙ぐむ一幕も。「代表に選ばれるために試合や練習で結果を残さなければと思うほど、失敗を恐れ思い切ったプレーができなかった。あの頃は、勝手に色々と考え過ぎていた」と現役時代を振り返る。バレーボールが好きだから辛くても辞めなかったとは言え、“好き”と“楽しい”は別。コートに入るために競争し、コートに入ってからは、入れなかったチームメートのためにも覚悟を持って取り組む。現役時代は、絶えず緊張感を持ち続けなければならなかった。
中でも、2008年に右アキレス腱断裂、2010年には左アキレス腱断裂と、二度にわたり大怪我を負った際には、「何で私が。どうしてこのタイミングで……」と落胆したが、起きてしまったことは仕方がないと思い直し、「目標ができたらそこに向かうだけ」と、復帰に向けてリハビリに励んだ。「ケガを理由に五輪出場を諦めたくなかった」と強い思いでピンチを乗り越えた狩野さんは、やがて見事復活。2012年ロンドン五輪では、バレーボール女子日本代表の38年ぶりのメダル獲得に貢献した。
■バレーボール人生を支えてくれた人と曲
引退を決めた理由は、「バレーボールをやり切れたから」ときっぱり。未練なく現役から退いた狩野さんは、「すごく人に恵まれたバレーボール人生だった」と現役時代を振り返る。「色々な出会いから繋がりが生まれ、チームを移籍するときも、怪我をしたときも、多くの人に支えてもらった」と話した狩野さん。特に、バレーボール選手として同じ道を歩み活躍した11歳年上の姉・美雪さんの存在は大きかったという。「姉がいなかったら今の私はいなかった」と、いつもそばで支え、味方でいてくれた姉へ、改めて感謝の気持ちを述べた。
また、現役時代から辛いことや、嫌なことがあったときには、馬場俊英さんの楽曲「スタートライン」に励まされていたそうで、趣味のドライブ中に、思いきり泣くためにこの曲を流すこともあったと明かした。
■目標達成が快感に!セカンドライフの過ごし方
番組では、新たなスタートラインに立った狩野さんのプライベートに密着した。この日訪れたのは、太りたくないという理由で通いはじめたパーソナルジム。今では「頑張った成果が目に見えるのが好きで、目標を達成することに快感を覚える」とのことで、「アスリート気質が抜けない」と笑う。現役時代はケガをしないためにできなかったことにも、これからはチャレンジしていきたいと語った。
しかし、パーソナルジムに通い、引き締まった良い身体を作ること以外に明確な目標が見つかっていないため、今は自分に向いているものを探っている時期なのだという。
■芯のあるブレのない女性が理想
狩野さんが思うカッコいい女性とは、信念のある人。「やりたいことや、こうなりたいというものを明確に持ち、それに向かってブレない人はカッコいい」と、第二の人生でも何か目標を持ちたいと話す狩野さん。現状、何をしたいかを探っている段階だが、焦りは一切ない。天才と言われた中学生時代から引退するまで、ずっと勝負の世界で生きてきたからなのだろう。「ある意味自由で、自然体でいられているので、今までになかった自分でもある」と、今は常に新鮮な心持ちで過せているのだとか。
元はネガティブな性格で、「ポジティブに考えて」と言われても、なかなか素直に従えない自分がいた。しかしある時「バカみたいに全部をプラスの方向に考えて」みたことがあった。すると、それまで悪い方向に物事を考えていた自分がバカらしく思えて、前向きに生きていけるようになったのだとか。以来、狩野さんは「何でもいいからポジティブに考える」という言葉を大切にしている。
番組の途中では、スポーツオケージョンにおける“美”をサポートする、プロならではのテクニックとノウハウを紹介。今回は「紫外線対策」基礎編と題し、メイクをしたままの日焼け対策を解説した。
■「紫外線対策」基礎編
メイクをしたままの日焼け対策について教えてくれたのは、資生堂HAIR&MAKE UP ARTIST 石田美紀さん。

1.日焼け止めを適量とり、手のひらで伸ばす。
2.手のひらで押さえるようにしながら塗る。
3.顔の内側から外側に向かって馴染ませる。

ポイントは、頬だけでなく、小鼻や額・あご先も忘れずに塗り伸ばすこと。
スプレータイプなら、より簡単に塗り直しができる。

今回使用した商品の詳細は以下のサイトで。
次回、9月21日の放送では、陸上の女子ハードル界の第一人者、木村文子さんが登場する。