元プロビーチバレー選手の浅尾美和さんがMCを務め、ゲストの「生き方」「人間性」にフォーカスし、そこにある真の「美しさ」を解き明かす、スポーツグラフィックマガジン「Number」と企画協力したドキュメンタリー&インタビュー番組『SHISEIDO presents 才色健美 ~強く、そして美しく~ with Number』(BS朝日、毎週金曜22:00~22:24)。8月3日の放送では、全日本選手権53kg級4連覇中、2016年リオデジャネイロ五輪では6位入賞を果たし、美しいアスリートとしても度々話題にのぼる、ウエイトリフティング選手の八木かなえさんが登場。東京五輪でのメダル獲得が期待される八木さんの現在の心境が語られた。
八木さんがウエイトリフティングを始めたのは、高校入学と同時だった。きっかけは“一目惚れ”で、普段は可愛らしい女の先輩が、バーベルを握る瞬間に鋭い目つきになり、表情がガラっと変わっているところを目撃。さらにバーベルを頭上にバシッと差し上げるのを見て、「カッコいい! 私もやりたい」と強く思ったという。実際に始めてみると、「握った瞬間に表情が変わる」のは自分でも実感。「バーベルを握る前に滑り止めの粉を付けるときから意識を集中していって、握った瞬間が集中のピークになる」とそのときの状況を解説した。
終始ニコニコと朗らかな八木さんのチャームポイントは、何と言ってもその可愛らしい笑顔。自分の体重よりはるかに重いバーベルを持ち上げた瞬間でさえ笑顔の時も。八木さんは、「持ち上げた瞬間は無心になっていて、調子が良いときはゾーンに入っているんですが、そういう感覚が好きで、自然と笑顔になっているのかもしれない」と話す。
ウエイトリフティングは、すぐに成果が出る競技ではない。また、トレーニングそのものだけではなく、しっかり休んで、きっちり回復するまでが大事な工程だ。そのため連休こそないものの、週休二日の休みはリフレッシュにあてている。
番組では、練習の合間にランチに向かう八木さんに密着。この日は、同じチームの一番仲の良い先輩、松本潮霞(なぎか)選手と一緒だ。つい先日も鳥取まで小旅行をしたそうで、ふたりとも好きなアニメ『名探偵コナン』に登場した街並みや、作中の事件の舞台になった旅館の思い出話に花を咲かせる。
また、年頃の女性らしく、好みの男性や結婚相手について、OLを経験してみたいかなど、女子トークで盛り上がった。そして、やはり話題はウエイトリフティングに。松本さんが「東京五輪までのあと2年、全力でやらなきゃだよね」と言えば、八木さんも「終わった後にもうちょっとやろうかなって思わないように、やり切って終われるようにしなきゃね」と、決意を語り合った。
八木さんの自己ベストは、トータル199㎏(スナッチ87㎏、クリーン&ジャーク112㎏)。あと1㎏で200㎏の大台に乗るが、「その1㎏がもう何年も超えられていない」と、伸び悩みを感じている。コーチからは、「可能性はあるのに、自分で限界を決めている」と指摘されているが、「自分では限界を作っているつもりはない」と八木さん。しかし、「パッと持つ1kgと、自分の限界重量の1kgは重さが本当に違う。すごく重い1kg」と実感しており、その壁は高い。
そんな中でも、東京五輪に向けて良いコンディション作りができている。「大学生くらいまではずっといい感じで記録が伸び続けていたんですけど、そこから少しトンネルに入ってしまったようなところがあって、やっと今、少し光が見えかけている。もう少しで、暗いトンネルから抜け出せそうな感じがある」と語った八木さん。26歳になり、心身が一致してきた感覚、練習の仕方、試合である程度の記録が残せるようになった現在の状態を踏まえて、「今のままではまだ足りないけれど、2年後にはベストな状態で持っていけそうな気配があるので、これからが楽しみ」と前を向いた。
八木さんにとってウエイトリフティングは、一種のパフォーマンス。「重いバーベルをカッコ良く上げたい」という思いで取り組んでおり、“魅せる”ことを意識している。一番見て欲しいポイントは、「バーベルを握ってスイッチが入った瞬間の顔と、バーベルを頭上に差し上げて、ちょっとほっとしている、嬉しいという感情がこみ上げてきている瞬間の2つ」だと笑顔で語った。
2年後に迫る東京五輪、現在の心境は、「重圧としては確かに大きいが、東京開催なら知り合いの人がいっぱい応援に来てくれる」と、楽しみな気持ちが勝っている。また、五輪出場やTV出演によって、応援してくれる人が増えたという。「結果を残せばみんなが喜んでくれて、もっと応援してくれるようになる。だから、ウエイトリフティングをはじめた頃から指導してくれている先生や両親ふくめ、応援してくれる人の喜ぶ顔を見るのが私の原動力になっています」。ちなみに、「かなえ」は、両親が「願いがかなうように」という思いを込めて付けてくれた名前。東京五輪での八木さんの活躍に期待したい。
番組の途中では、スポーツオケージョンにおける“美”をサポートする、プロならではのテクニックとノウハウを紹介。今回は「夏の紫外線対策」基礎編Part4と題し、メイクの上から日焼け止めを重ね付けする方法を解説した。
■「夏の紫外線対策」基礎編Part4
メイクの上から日焼け止めを重ね付けする方法を教えてくれたのは、資生堂HAIR&MAKE UP ARTIST 石田美紀さん。
1.日焼け止めを適量取り、手のひらで伸ばす。
2.手のひらで押さえるようにしながら、顔全体に塗る。
3.顔の内側から、外側へ向かってなじませる。
ポイントは、頬だけでなく、小鼻や額・あご先も忘れずに塗ること。
スプレータイプの日焼け止めなら、より簡単に塗り直しができる。
今回使用した商品の詳細は以下のサイトで。
次回、8月10日の放送では、ラグビー日本代表の山田章仁さんが登場する。