年間13,000円税金が安くなる!同じ収入なのに手取りに差がつく!【知らないと損する】生命保険料控除のお話し

2014.11.02 11:00
2012年1月1日以後の契約分から生命保険料控除が新制度に変わったのをご存知ですか?
生命保険料控除とは所得税、住民税を払っているものが一定の生命保険料、介護医療保険料及び個人年金保険料を支払った場合には、一定の金額の所得税、住民税の控除を受けることができ、税金が還付されます。
上手に活用して、控除の枠をめいっぱい使うことも、手取りを増やす賢い方法ですね。

:改正された生命保険料控除制度と旧制度の違い
2011年12月31日以前に契約した保険は、保険の種類によって「一般の生命保険料控除」「個人年金保険料控除」と2種類あり、所得税の場合、1つの控除枠は年間支払い保険料が100,000円超で控除額50,000円です。2つの控除枠をフルに使えば控除額は100,000円。
住民税は1つの控除枠は年間支払い保険料が70,000円超で控除額35,000円です。控除枠をフルに使えば控除額は70,000円。

2012年1月1日以降に契約した保険は「一般の生命保険料控除」「介護医療保険料控除」「個人年金保険料控除」と3種類あり、1つの控除枠は年間支払い保険料が80,000円超で控除額40,000円です。
3つの控除枠をフルに使えば控除額は120,000円。
また、住民税も1つの控除枠は年間支払い保険料が56,000円超で控除額28,000円です。
控除枠をフルに使えば控除額は70,000円。

契約した時期によって、どちらの制度が適用されるか決まるので、保険料控除のお知らせが届いたらチェックをしてみましょう。
2012年1月1日以降に所定の変更(更新・転換・保障の見直し・所定の特約中途付加)を行った場合は、その時点から新制度の生命保険料控除制度が適用されます。

:実際に控除枠を使うと、どれくらい安くなるの?
年収別にどれくらい税金が安くなるのか?計算してみました。

年収300万円の人(所得税税率が5%の人)
・制度利用なし:0円
・旧制度利用:12,000円
・新制度利用:13,000円

年収500万円の人(所得税税率が10%の人)
・制度利用なし:0円
・旧制度利用:17,000円
・新制度利用:19,000円
※いずれも控除枠をフルに活用した場合。

たかが年間1万~2万円と思うかもしれませんが、10年では10~20万円、20年では20~40万円も手取りに差がつきます。
また、収入が増えると、所得税率が高くなるので還付金が多くなります。

:貯蓄の利息は税金が取られるのに、保険の場合は保障や貯蓄をしながら税金が安くなります。
せっかくある制度ですから、利用しない手はありません。
保険に加入している人は、毎年10月以降に保険会社から生命保険料控除のお知らせが届くので、しっかりチェックしてみてください。
この機会に保険に入っている人も、入っていない人も手取りを増やす方法を考えてみてはいかがでしょう!
使える制度は使いたいけど、自分で考えるのは「難しいなぁ~」と思ったら・・・