『アジア大会2014韓国仁川』13日目、大会もいよいよクライマックスに突入する。
今日の注目競技はなんといっても女子サッカー決勝。大会連覇に挑む日本代表「なでしこジャパン」が、強敵・北朝鮮と対戦する。この両チームが決勝で相対するのは3大会連続で、2006年ドーハ大会は北朝鮮が、2010年広州大会は日本が優勝している。
今大会のなでしこは、澤穂希(INAC神戸)や大儀見優季(チェルシー/イングランド)らドイツW杯やロンドン五輪で主力だったメンバーをあえて外し、若手の底上げをテーマに取り組んでいる。実際、増矢理花、髙瀬愛実(ともにINAC神戸)らが得点をあげ、ここまで初戦を引き分けた以外は危なげない戦いを見せている。だが、ここぞという場面で頼りになるのは、宮間あや(岡山湯郷Belle)、川澄奈穂美(INAC神戸)といったW杯優勝メンバーだ。なかでも今大会絶好調なのが阪口夢穂(日テレ・ベレーザ)。本来MFながら、ここまでチーム最多の5得点をあげる活躍を見せている。
また、岩清水梓(日テレ・ベレーザ)が中心となってまとめあげ、今大会全試合を通じて無得点に抑えている守備力も見逃せない。5月に行われたアジア杯決勝から数えて、ここまで国際Aマッチ7試合連続無失点中。なでしこには金メダルはもちろんのこと、来年のW杯カナダ大会につながるような完勝も期待したい。
対する北朝鮮は、準決勝でロスタイムに決勝ゴールをあげて宿敵・韓国を破るという劇的な勝ち方で決勝にコマを進めてきた。その勢い、そしてアジア大会では過去に連覇をした実績もあるだけに、油断は大敵だ。
他競技でも終盤を迎え、盛り上がる展開が目白押し。こちらも金メダルに期待がかかるソフトボールはいよいよ準決勝。大会4連覇に向けての大事な試合でマウンドに登るのは、絶対エース・上野由岐子(ルネサス高崎)か、それとも24歳の次世代エース・山根佐由里(トヨタ自動車)か。
また、メダルラッシュに沸くレスリングは…