「鬼」と呼ばれた卓球・平野早矢香さんが引退後に語った「理想の女性像」

2018.05.11 15:00
元プロビーチバレー選手の浅尾美和さんがMCを務め、アスリートの「生き方」「人間性」にフォーカスし、そこにある真の「美しさ」を解き明かす、スポーツグラフィックマガジン「Number」と企画協力したドキュメンタリー&インタビュー番組『SHISEIDO presents 才色健美 ~強く、そして美しく~ with Number』(BS朝日、毎週金曜22:00~22:24)。第2回となる5月11日の放送では、卓球・ロンドン五輪銀メダリストの平野早矢香さんの素顔に迫った。
■すべては勝利のため……「鬼」と呼ばれた平野早矢香さんの卓球人生
平野さんは2012年ロンドン五輪女子団体戦で銀メダルを獲得。個人戦でも5度の日本一に輝くなど、日本卓球界を牽引したのち、2016年4月に引退した。現役時代、「卓球の鬼」と呼ばれたことに対して、「自分でもプレイしている時の映像を見ると、ものすごく怖い顔をしているなと思った」と認めた。一方で、ロンドン五輪で共に戦い、妹のような存在だという福原愛、石川佳純両選手は「アイドルだった」と語り、「余計に鬼の形相が目立った」とも。本当は見た目にも気を遣いたかったが「勝ちにこだわって、強くなることに重きを置いていた」と、当時を振り返った。
■勝負強さを学び、必然を悟った現役時代
学生時代の平野さんには、“着たら試合に勝つ”という、縁起の良いユニフォームがあった。しかし、高校3年生のインターハイ決勝戦では、着用したにも関わらず惨敗。その経験から、「自分の力で勝利を掴みにいくという強い気持ちがなければ勝てない」ことを学び、それ以来、ゲンを担ぐことをやめた。

そして、勝負強さを学ぶために、雀鬼と呼ばれる桜井章一さんの元で教えを乞い、勝負に対する心構えと、相手選手の視線や雰囲気を察し、試合の流れを読むことを身に付けた。桜井さんの他にも、あらゆる人の話を聞いたり、アドバイスをもらいに行ったりしたと言う平野さんは、「自分の目の前に起こることは必ず意味がある。時間が経てば、その意味がわかると考えている」、「すべての出会いと経験は、起こるべくして起きている」と語った。
■引退後の生活と心境の変化
現在、平野さんは、ミキハウススポーツクラブアドバイザーとして、スポーツキャスター、講演、卓球講習等で活動する傍ら、週2回、英会話の個人レッスンに通う。「大学院に通いたいと思い英語を始めたが、最近は英語をもっと勉強したいという思いに変わってきた」と、勉強も競技と同じように向き合わなければ上達しない、と思うに至った。「卓球をしていたときは、昨日の自分を超えたい、何か1つでもうまくなっていたいという気持ちで臨んでいたが、引退後も、以前と同様、昨日より成長していたいという気持ちがあることに気づいた」と語り、「毎日、自己新記録を更新していきたい」と続けた。

そんな平野さんが、今の自分を円グラフで表現。すると、根底には誰かの為に役立ちたいという思いがあるが、子どもたちへの卓球指導、メディアでの解説、英語を学ぶことなどを挙げ、現在の活動を円グラフに入れたとき、その時々によりちょっとずつ比重は変わるが、「100%自分のやりたいこと!」と断言。そして「できないことができるようになる、その成長を実感できるのが嬉しい」、「毎日、自己新記録を作っていく生活が今は楽しい」と、現在の充実した日々に、満面の笑みを浮かべる。
■理想の女性像
試合中の鬼気迫る表情から「卓球の鬼」と呼ばれた平野さんだが、笑顔は優しく、常に楽しそうに話す。平野さんの根底に流れるものは、現役時代も今も変わらないのだろう。「理想の女性像」を聞かれると、凛とした強さを感じさせながらも、柔らかい女性らしさも備えているような、男性とは異なる格好良い女性に憧れる、と答えた。「そういう女性になりたい?」と質問されると、「アスリート気質だし、鬼って呼ばれているから無理」と笑ってはぐらかしながら、「本当は精神的にもろいから、頑張って強くなろうとしたし、強く見せていた」と自身を分析。そして「本当に綺麗とかカッコいいとか美しいって言われるものは、表面で見えるものじゃなくて、内側から出てくるものじゃないかな」と、目を輝かせて語っていた。
番組の最後では、スポーツオケージョンにおける"美"をサポートする、プロならではのテクニックとノウハウを紹介。今回は、内面から溢れ出る意志の強さを表現するような、凛とした肌や眉の美しさを際立たせる、汗をかいてもよれない初夏のスポーツメイクについて。
■Beauty Method「初夏のスポーツメイク」
汗をかいても美しく、思い切りスポーツを楽しむためのメイキャップを教えてくれたのは、資生堂HAIR&MAKE UP ARTIST 石田美紀さん。

スポーツ時でも肌を美しく見せたい人におすすめなのが、汗に強い『パーフェクト BBベース ビューティー ブースター』。使い方は、瞳とくまが交差する部分に適量置いてから塗り広げること。目の下の三角ゾーンの色むらが整うだけで肌は美しく見えるため、この部分を重点的に軽く塗り広げるのがポイントだ。また、気になる部分がある場合は、さらに適量を重ね付けすると良い。

加えて、スポーツ時に心配な眉のお手入れには、ウォータープルーフタイプの『パーフェクト アイブロー』がおすすめ。筆を立てぎみにし、眉毛を1本1本描き足すように描くのがコツ。アイブロウコートを使用する場合は、筆を寝かせ気味にして全体に塗っていく。いずれの場合も力を入れ過ぎないのがポイントだ。

今回使用した商品の詳細は以下のサイトで。

次回、5月18日の放送では、体幹トレーニングをボディーメークに進化させたオリジナルエクササイズ「美コア」考案者のスポーツトレーナー・山口絵里加さんの強く美しい生き方に迫る。