大会10日目を迎えた『アジア大会2014韓国仁川』。28日は、陸上競技の花形・100mの男女決勝が行われた。
2連覇を目指す女子の福島千里(北海道ハイテクAC)は、全体2位となる11秒49で決勝に進出し連覇に挑んだ。雨が降りしきる中のレースは、好スタートを切った福島が抜け出すかと思われたが、同じく好スタートを切った中国の韋永麗にわずか100分の1及ばず銀メダル。福島は「悔しい。特に雨は気にならなかった」と語った。
一方、男子は自己ベスト10秒07の記録を持つ山縣亮太(慶應義塾大学)と高瀬慧(富士通)が出場。レースはナイジェリア出身のオグノデ(カタール)が9秒93のアジア新記録で金メダル。そして3位には10秒15の高瀬が入った。本職は200mで、今大会では負傷欠場した桐生祥秀(東洋大学)の代役として100mに出場した高瀬だったが、代役とは呼ばせないかのような会心の走りを見せ、見事銅メダル獲得となった。山縣は10秒26で6位に沈み、「自分の弱さを感じるばかり」と肩を落とした。男子400mの決勝に進出した前回大会銀メダルの金丸祐三(大塚製薬)は、惜しくも4位。また男子20km競歩では、今年のアジアランキング1位と金メダル獲得が期待された鈴木雄介(富士通)だったが、16kmすぎで王鎮(中国)に離され、1時間20分44秒の記録で銀メダル獲得となった。
女子レスリングでは、今年の世界選手権で前人未到の15連覇を達成した「絶対女王」吉田沙保里(ALSOK)が55kg級に登場。世界選手権からの短い試合間隔に加え、世界選手権で実施された階級区分とは異なる階級だった(世界選手権は53kg級)今大会だが…