待機児童ゼロを実現しているヤクルトレディの「働き方」

2018.03.21 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で仕事との向き合い方、家族との関係など、働き方が問われる現代において、新しい働き方を実践する方々のリアルな声を紹介している「iction! QUOTE OF THE DAY」。
毎回、その実体験から<働き方>のヒントとなる‘QUOTE OF THE DAY’を導き出す5分プログラムです。

2月26日(月)—3月1日(木)の放送では、国内最大手の乳酸菌飲料メーカー「ヤクルト」、中でも、ヤクルトの商品を宅配&販売を行う女性スタッフ「ヤクルトレディ」の働き方に注目しました。

「ヤクルトレディ」が誕生したのは、今から55年前の1963年。それ以来、日本の働く女性をサポートし続けています。現在、全国には販売の拠点となるセンターがおよそ2500あり、そこでおよそ3万6千人のヤクルトレディが働いています。
そのヤクルトレディの職場の多くに、保育所が併設されています。「全国には1178ケ所のヤクルト保育所があります。
センターがおよそ2500なので約半数には保育所が併設されています。お子さんがいるヤクルトレディさんのために、今から40年ほど前の昭和50年頃から専門保育士を採用した保育所を作ってきました。ポイントはその保育料の安さです。
認可外保育所の場合 全国平均で月に約六千円で、認可保育所については給食費などが入るのでそこに上乗せした金額になります。さらに二人目以降の預かりに関しては二、三千円ほど下がるところもあるんです」
(株式会社ヤクルト本社 宅配営業部 木村衣里さん)

さて、保育所と言いますと、現在多くの親御さんが「待機児童問題」に悩んでいることと思います。総務省の調査では、昨年4月現在 全国で2万6千人の待機児童がいるとされていますが、この問題、ヤクルトレディの間ではどうなっているのでしょうか。 
東京ヤクルト販売株式会社 川上佐緒利さんに伺いました。

「昨今待機児童問題が騒がれていますが、ヤクルトでは極力すぐにお預かりする体制を整えています。実はこれまでヤクルトに保育園が付いているというイメージは薄かったのですが、最近は広報などでその認知度が高くなってきました。ヤクルトレディさんからもお声がけをしているので、お母さんの中にはすぐに保育園を見学されて入られる方も多いんです」

ここから導き出す、1日目の「QUOTE OF THEDAY」は、
『待機児童ゼロは1日にしてならず』
ヤクルトレディは、それぞれの販売所と契約を結んだ、いわば個人事業主です。その彼女たちを支えるために、ヤクルト本社は40年前から事業内保育所を
準備し、「子育てと仕事」の両立に努力してきました。その長結果が、驚異の「待機児童ゼロ」に繋がっているのかもしれません。
2日目は、ヤクルトレディさんの勤務時間について伺いました。「地域によって異なりますが、だいたい朝9時から午後3時が勤務時間です。みなさん、出勤と同時にセンターの近くの保育所にお子さんを預けて、仕事終わりの3時に、お迎えをして一緒にご自宅に帰ることができます。ですから、お子さんのお迎えで悩んでいる方は少ないと思います」
(株式会社ヤクルト本社 宅配営業部 牛山裕梨さん)
そして、現役のヤクルトレディの方にもお話をお伺いしました。
ヤクルトレディ歴1年。現在3歳のお子さんを事業内保育所に預けて働いている遠藤香奈さんです。
「ヤクルトレディになったのは、ヤクルト保育園がきっかけでした。以前子供を連れて保育園の前を歩いていたら、先生からお声をかけられて、お食事をしたことがあったんです。その後、仕事を再開しようと思ったのですが子供を預けることができないと、復職できなかったんです。
困ったなぁと思っていた時、ヤクルトに保育園があることを思い出しました。ネットで調べてみたら、以前お食事をした保育園を見つけ、そこでヤクルトレディとして入店したのです。安心して働ける環境が整っている事業内保育園なので助かりました」
そんな2日目の「QUOTE OF THEDAY」は、
『”仕事復帰”のきっかけは、保育所にあり』
前職はIT関係だったという遠藤さん、復職するため「保育園探し」の結果、保育園に加えて、新しい「仕事」=ヤクルトレディにも出会うことができました。しかも、普通の保育園と違い、「お見送り・お迎え」で苦労することがない、ヤクルトレディさんの働き方に注目ですね。
3日目は、ヤクルトレディさんの職場の環境について伺いました。
「電車で保育園に通っているお母さんもいますが、ヤクルトの保育園は仮に子供に何かあってもすぐに迎えに行けるメリットがあります。それに、実際2、3歳の子供の育児は息がつまることも多いんですが、ヤクルトレディは個人のお宅やオフィスに行って販売をするので、自然と外の空気に触れることができるし、いろんなお客さんとお話をすることができます。それが、心のゆとりにもつながっているんです。
もちろん、一緒に働く先輩のヤクルトレディさんも大切な存在です。子供が風邪をひいてお届けできない時には、近くを回っている先輩レディさんがサポートしてくれます。みなさんお子さんがいるので、事情はすぐにわかってくれるんです。それこそ、保育園のママ友とは違いますね仕事の悩み、子育ての悩みも全て相談できる本当に“仲間”という感じなんです」(ヤクルトレディ 遠藤さん)

そんな3日目の「QUOTE OF THEDAY」は
『心を支える、ママ友以上の仲間たち』
お子さんの急な体調変化を、職場全体で対応、また育児を始め生活にまつわる悩みを先輩に気軽に相談することができたりするほか、日々いろんな職場で、バラエティあふれるお客さんと触れ合うこともできる。。。。
保育所が職場に併設していることで実現できるヤクルトレディの環境は、ともすれば一人で悩んでしまう「子育て」を支えてくれる優しい効果があるようです。
最終日はヤクルト保育所と地域社会についてのお話を伺いました。
実はヤクルトの保育所は、ヤクルトレディさんではなくても入所できるんです。
「ヤクルトレディさんでなくても認可保育所であればお子さんをお預かりできます。
認可の保育所を作る上で、ヤクルトとしても地域貢献、そして働くお母さんの支援の輪を広げることを考えています」
(株式会社ヤクルト本社 宅配営業部 木村衣里さん)
最後に、世田谷区のヤクルト経堂保育園で、15年間 先生をしていらっしゃる濱口美江さんにもお話を伺いました。
「保育園で預かっているお子さんが、先日突然『大きくなったらヤクルトレディになりたい』と言ってきました。保育園とセンターという事業所が一体となっている園ならではのことですが、子供達はお母さんがお仕事している姿を見ている。
レディさんも子供の姿を見ることができるという、親子にとっても、いい環境だと思います」
そんな最終日の「QUOTE OF THEDAY」は
『保育園は地域活性化のきっかけを生み出す』
東京のヤクルト保育園は今後、近隣の保育園を集約し、駅のそばに大型の保育園の設置と運営していくことを目標にしています。目指すのは、自治体のバックアップがある、広く開かれた保育園。元気な子供たちがいる保育園は、働くお母さんだけではなく、「地域全体」の活性化するきっかけになっていくのかも知れませんね。