2018年の旅行トレンドは“癒し”から“健康”に。温泉で心も体も軽くなる「へるしい旅」へ

2018.02.27 10:00
クロスフィットやスーパーフードなどが流行し、健康への関心がいっそう高まる昨今。一緒にヨガやランニングをするくらい仲良しだという渡辺李花子さんと小杉綾さんの最近の関心ごともまさに、「心身ともに健康的な女性になること」だといいます。
左:渡辺李花子さん、右:小杉綾さん
そんな中、多忙な現代人のライフスタイルに合わせた湯治体験ができる宿があるという噂をキャッチした2人は、静岡県伊東市にある「星野リゾート 界 アンジン」へ。今回は、健康的な旅を目指す2人の姿を追いかけます。
1つ1つの呼吸を感じて。心も体も整える現代湯治
都心から車でおよそ2時間半。「星野リゾート 界 アンジン」に到着した李花子さんと綾さん。2人を出迎えてくれたのは、大きな窓の向こうに大海原が広がる客室。
船旅で実際に使われていたという舵や櫂を取り入れたオシャレなアートワークにも心を奪われながら、スタッフの川島愛実さんに「うるはし現代湯治」を指南してもらうことに。
温泉で療養することを目的とした湯治は、医学が未発達の時代から人々の体と心を癒してきたそう。温泉地とは切っても切り離せない関係の湯治ですが、「温泉そのものをもっと楽しんでもらいたい、効能を感じてもらいたい」と、ここ「星野リゾート 界 アンジン」が新たに提案するのが「うるはし現代湯治」です。
「温泉の効果を最大限に高める入浴法があるんですよ」と川島さん。心地よく温泉入浴の健康効果を高める入浴法や、心と身体の機能を整える「温泉深呼吸」などをレクチャーしてもらった2人は、入浴前のストレッチを行ってから最上階の大浴場へ。
大浴場には温泉のメカニズムから湯治の歴史、泉質まで学べる温泉ギャラリーも。現代湯治への興味も高まります。
相模湾から遠くの初島までを望む岩づくりの露天風呂に感動しつつ、かけ湯を10~20回程度行う入浴法を実践して、美肌効果も期待できる弱アルカリ性の温泉に入浴。そして口から息を8拍吐いて鼻から4拍吸い込むという呼吸法や、足首をほぐすストレッチを温泉に浸りながらしっかり行った2人。
綾さんがそっとつぶやきます。「呼吸を意識すると、自分自身と丁寧に向き合っている気がするね」。
「体も心もリラックスできるから、どちらも整っていきそうだね」と李花子さん。
あたり一面に広がる海を望みながら、心身をリセットする特別な時間
湯上がりに展望デッキ・サンブエナデッキでくつろぐ2人は、「ずっと体がポカポカだね」とにっこり。それもそのはず、「星野リゾート 界 アンジン」では、副交感神経が活性化するようにと温泉の水温を40℃前後に設定しているのだとか。
海風に吹かれながら味わうのは、ビタミンとミネラルが豊富なクランベリージュース。1回の入浴で約800mlの水分が失われるというので、入浴後の水分補給としてもぴったり。

行き交う船や大きな空、そして穏やかな海を眺めて湯涼みする李花子さんと綾さん。
どちらからともなく語り掛けます。「現代湯治で体を癒せたし、穏やかな気持ちも取り戻せてなんだか体も心もスッキリ。明日からも仕事とプライベートをがんばれそう」。今までにない心地よさに包まれて、心も体もすっと軽くなっていくのを感じしみじみ語らいます。
2018年の旅行のトレンドキーワードは健康。今注目の「へるしい旅」とは?
写真提供:琉球大学観光産業科学部 ウェルネス研究分野
「うるはし現代湯治」を体験した李花子さんと綾さん。この2人のように、単に癒しを求めるのではなく、健康を意識した旅を選ぶ人が増えているそう。
そんな中、旅行情報サービス『じゃらん』が2018年の旅行業界のトレンドキーワードとして発表したのが、“おいしくて、たのしくて、へるしい”な旅「へるしい旅」。旅先で、湯治を体験したり、ランニングやヨガなどのスポーツで汗を流したり、薬膳料理やヴィーガンフードなど体に良い食事を取り入れたり、「健康」をテーマにしたさまざまなプログラムを提供する宿泊施設にも注目が集まっています。

旅をすることで心身の回復ができたら、仕事やプライベートといった日常をちょっと豊かに、そして健やかなものに変えられるかも。
[今回ご紹介したお宿]
■星野リゾート 界 アンジン
[へるしい旅にオススメのお宿]
■湯河原リトリート ご縁の杜(神奈川県)
■タラサ志摩ホテル&リゾート(三重県)
■ザ・ルイガンズ. スパ&リゾート(福岡県)