「エイジョ」たちがより働きやすい社会を目指して:新世代エイジョカレッジ

2018.02.14 14:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で仕事との向き合い方、家族との関係など、働き方が問われる現代において、新しい働き方を実践する方々のリアルな声を紹介している「iction! QUOTE OF THE DAY」。
毎回、その実体験から<働き方>のヒントとなる‘QUOTE OF THE DAY’を導き出す5分プログラムです。

1月22日~1月25日の放送では、営業職の女性「エイジョ」たちがより働きやすい社会の実現を目指すプロジェクト、「新世代エイジョカレッジ」の取り組みをご紹介。運営をされている株式会社チェンジウェーブ代表の佐々木裕子さんにお話を伺いました。

日本企業の中でも営業職の働き方を見直す動きが高まる中、女性の営業職は、長労働時間や移動時間の多さなど、ハードな仕事内容で、なかなか家庭や育児との両立が厳しい職種の一つとされています。そんな中、営業職の女性、略して「エイジョ」たちのより良い働き方を模索する形で働き方推進の先進企業7社と共に4年前スタートしたのが、「新世代エイジョカレッジ」というプロジェクト。女性活躍アワード受賞企業やなでしこ銘柄といった企業でも、なかなか改革が進まなかったという「エイジョ」たちの働き方改革。そこで、1年目は、まず「エイジョ」たちの悩みや実態を掴むことからスタートさせたといいます。

企業側からの選抜で選ばれた異業種のエイジョたちが、5人1チームで考え、調査し、データ分析する中で、異業種だから話せること、見えてくる課題・・・最終的にはチームのメンバーと共にプレゼンを行う、というこのプロジェクトでは、エイジョたちも多くの同志を得て、企業の経営陣を前に提言を行うなど、素晴らしい経験となったようです。そんな初日のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は『業界ではなく、職種で考えるからこそ見える悩みがある』でした。なぜ今女性の営業が少ないのか、続けたくないのか、不安なのかを解明していく1年、そこから導き出されたアイデアは、実際に企業で採用され、エイジョたちの働き方の改善に繋がっているようです。
2日目は、新世代エイジョカレッジの活動の中で見えてきた、2つの問題点についてご紹介しました。10年後には9割の女性が、そのポジションを離れるという女性の営業職。では、そこにはどんな問題が隠れているのか・・・
エイジョたちの本音を聞き出す中で見えた大きな問題点は2つ。
「時間的、心理的な拘束が長いこと」、「先が見えないこと」
この2つの問題を解決すべき様々な提言が行われるエイジョカレッジ。実際に提言の中には、7社がオフィスをシェアしあってサテライトオフィス化するという案があったり、「なりきりママ」という実証実験では、実際に子供がいる設定で、クライアントをも巻き込んで育児との両立を身をもって体験するという実験を行いました。その結果、営業成績は落ちるどころか、売り上げアップに繋がったり、顧客に対して全く違った目線の提言ができたりと、大きなムーブメントを作り上げるに至ったと言います。
そんな2日目の「QUOTE OF THEDAY」は、
『できない、ではなく、まず実験的にやってみる』でした。
大々的でなく、小さく、実験的にやってみることで、「できない」が「できるかもしれない」に繋がり、やがて突破口になる。まずはその第一歩を踏みだすことが大切なのかもしれません。
3日目は、「新世代エイジョカレッジ」のプログラム構成にフォーカスしました。営業職の女性たちだからこそ、「勝つことにこだわる」「成果にこだわる」という特性を生かして、プログラムを設定しているというエイジョカレッジ。提言を行うプレゼン、そしてアワードの授与などを行い、また、営業職だけでなく、マネージメント職の方々も参加できる「エイジョサミット」も開催され、実証実験をより効率的に広める手段となっているようです。
そんな3日目の「QUOTE OF THEDAY」は、
『その人の特性を見極めて、飽きさせない目標設定をする』でした。
営業という職にある女性たちだからこそ、賞を設けて、勝ちにこだわる作りにすることで、プロジェクトへの情熱もかけやすく、より大きな成果を引き出す構造にしているというエイジョカレッジ。成長とともに構造を変化させるのも効果的な方法のようです。
最終日は、「新世代エイジョカレッジ」を運営されている株式会社チェンジウェーブ代表の佐々木裕子さんに新世代、次世代の「営業職」について教えていただきました。

営業職が好きだから、続けたいから・・・、そして、実証実験を成功させないとその未来を手にできない、という熱い思いで数々の成果を上げてきている「新世代エイジョカレッジ」。4年前からエイジョたちの働き方改革に取り組んできた中で見えてきたのは、「営業職」そのもののあり方の変化。これからの時代は、クライアントのニーズの多様化に伴い異業種やまったく違うサービスと組んだりするというオープンなマインドや人脈が必要になり、また、個人ではなく、チームで担当する営業、また、IT化なども次世代の営業職にとって大きな役割を果たすことになるだろうということでした。
そんな最終日のQUOTE OF THE DAYは・・・ 『自社だけで閉じない』 
何か困難にぶち当たった時、新しいチャレンジをする時、社内だけで考え込んでいませんか?
世の中の目にさらすことで乗り越えられる「しがらみ」や「思い込み」。一度、外からの目で見直してみても良いかもしれません。

次世代エイジョカレッジでは、2月16日に「エイジョカレッジサミット」を開催予定。新たな営業職の働き方のヒント、探しに参加されてみてはいかがでしょうか?