秋の紅葉は必見!樹齢500余年の大イチョウが彩る黄金色の別世界

2017.11.22 00:00
創建1300余年を誇り、「延喜式」の神名帳に載る由緒ある古社。大己貴命(おおなむちのみこと)を御祭神に祀り、埼玉県北東部の総鎮守で、久伊豆神社の総社とされている。長い参道の先に約1.5haの社叢に囲まれた境内があり、非日常の静寂と心洗われるような四季折々の風景が広がっている。毎年春には神社東側に位置する樹齢450年以上の大藤が見頃を迎え、約1週間におよぶ藤祭りも開催される。また、11月下旬〜12月中旬は大イチョウが色づき、一面を覆う落ち葉の絨毯が訪れた参拝者を出迎えてくれる。(撮影:Masao Inomata)
雪が舞うとより荘厳な雰囲気に!夫婦円満や家内安全を祈りたい
「玉敷神社」の名は古くから、神社のご神宝である獅子頭を貸し出し、地域の厄を払う「お獅子様(おしっさま)」でも知られている。現在もなお、近隣の市町村のほか熊谷や深谷、群馬・茨城県の一部など170ヶ所以上で行われ、一年の五穀豊穣や無病息災を祈願する信仰行事として親しまれている。また、女性の諸願成就へのご利益も篤く、ご神徳は縁結びや安産、厄除開運など。願いを込めて、二人で足を運んでみてはいかが?黄色いイチョウと初雪が織りなす幻想的な景色に出会えれば、ムードは最高潮に。(撮影:野本和明)
毎年12月1日は例大祭!出店が並び冬のお祭り気分を味わえる
「玉敷神社」では毎年2月1日の「初春祭」を皮切りに、5月5日の「春季大祭」、7月15日の「夏季祭」、そして12月1日の「例大祭」と年4回の大規模な祭礼を行っている。いずれも11時から執り行われ、「初春祭」と「夏季祭」は一般の参拝者も参列可能。この冬開催される「例大祭」は外からの見学のみ可能。今年一年の感謝やよい新年を迎えるための願いを込めて参拝するのがオススメ。更に12月1日にはお土産など楽しめる手作りの出店が並び、だるま市が同時開催される2月1日には昔懐かしい賑やかな縁日の気分を味わえそうだ。(撮影:Masao Inomata)
祭礼時には神楽奉奏を実施!江戸神楽の原型を垣間見るチャンスも
1年に4回執り行われる祭礼の後には、400年以上の歴史を誇る「玉敷神社神楽」が奉奏される。これは江戸神楽の原型を伝える素朴かつ典雅な舞を特徴とし、現在は国の重要無形民俗文化財にも指定されている。神楽の舞台は天保時代築造の、今どき珍しい茅葺き屋根の神楽殿。年4回とも13時30分から約1時間半の間に7〜8座が演じられる。普段なかなか目にすることができない神楽を目当てに、遠方からはるばる訪れる参拝者も多いとか。ぜひ一度、予定を合わせて出かけてみては。(撮影:Masao Inomata)
今年の初詣は決まり!元旦にはプロジェクションマッピングも実施
大晦日の夜は、神社へと続く長い参道をキャンドルでライトアップ。冬の澄んだ空気に揺らぐ幻想的な光に包まれた初詣も、風情があって思い出に残るはずだ。また元旦0時より、境内でプロジェクションマッピングを開催する予定。小規模ながらも、歴史とテクノロジーの融合を満喫できるだろう。2018年1月下旬より本殿の銅板屋根と神楽殿の茅葺屋根の葺替えを主とした「平成の大改修」が実施されるため、改修前の姿を見られる残りわずかな機会を見逃せない。(撮影:Masao Inomata)