「子供と一緒に学び、働く」そんなアイデアも実現!社員が考え、育てる職場環境

2017.11.08 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で仕事との向き合い方、家族との関係など、働き方が問われる現代において、新しい働き方を実践する方々のリアルな声を紹介している「iction! QUOTE OF THE DAY」。
毎回、その実体験から<働き方>のヒントとなる‘QUOTE OF THE DAY’を導き出す5分プログラムです。

10月16日~10月19日の放送では、IBMのグループ会社である、IBMシステムズ・エンジニアリング株式会社(以下ISE)の取り組みをご紹介しました。

「労働時間が長い」「男性が多い」というイメージのIT業界において、エンジニアの3割は女性というこちらの会社ですが、女性の育児休業取得率は95%、「子育てをサポートしている企業」の認定マーク「くるみん」を千葉労働局から取得するなど、育児と仕事の両立もしやすい様々な制度が設けられています。

技術力を武器に、一つの部署が独立する形で設立された会社という成り立ちもあって、社員のスキルアップや育成に尽力しているというISE、同僚や上司との距離が近い、風通しのよい社風がそんなプロフェッショナル集団が働きやすい職場環境を作り上げているようです。
そんな初日のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は
『 専門分野の第一人者になろう。 』でした。
何かの第一人者を目指すことで、やりがいやそれぞれの強みが生まれる。それは、仕事ばかりではなく、職場環境作りや、社員側から発案できる様々な取り組みの実現にも繋がっているようです。
2日目は、ISEの実際の様々な取り組みについて、執行役員 人事担当の小又茂子さんに伺いました。世界170か国以上にわたる拠点をもつグローバル企業IBMのグループ会社ということで、すでに様々なシーンを想定した福利厚生の制度があるというISE。ですが、更に、細分化された個人個人のライフスタイルにあった選択肢が用意できるよう、社員からのアイデアも取り入れているそう。そんな中で生まれた「ドリームプランプロジェクト」はよりよい会社を目指して、「将来、どんな会社になっていてほしいか」をテーマに社員たちが経営陣にプレゼンするという試み。そして、そのアイデアの中から実現したのが、社員が子供と一緒に出勤するという「キッズ イン オフィス」という取り組みだったそうです。
そんな2日目の「QUOTE OF THEDAY」は、
『 当事者でないと嗅ぎ取れない感覚を大切に 』でした。すでに様々な福利厚生の制度が用意されていても、当事者になってみないとわからない「不便なこと」や様々な「問題」。実際に社員に発案させることで、そんな当事者の感覚を大切に、よりよい職場環境作りに役立てているようです。
3日目は、実際に「キッズ イン オフィス」の発案者である高谷尚子さんに発案のきっかけ、そして、実際の運営について教えていただきました。
未来の理想の会社の姿を考える「ドリームプランプロジェクト」から登場したアイデア。男女問わず、子連れで出社でき、子供たちは社員たちと変わらず、オフィス内のデスクで宿題などをして過ごすというもので、これは、高谷さんが子供の頃にお父さんの職場に行った経験が元になっているそう。その時の普段の父親とは違う顔を見た経験、職場の雰囲気などが強く記憶に残っていたことから、自分の子供たちにも同じ経験をしてほしい、子供なりにきっと何か感じ取ってくれるだろうとの思いで考えたそう。最初は子育て中の社員などと具現化していたっそうですが、実施していく中で、様々な世代の社員を巻き込んだ取り組みになったと言います。
こうしたお話の中から導き出した3日目の「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『 一つの挑戦は、次世代へのエールになる 』でした。
最初は子育て世代に向けた制度であっても、これから結婚する人、子供を持ちたいと思っている社員たちにとっては、未来の不安を解消する一つのアイデアになっているようです。
最終日は、親子で出勤し、子供たちは社員と同じようにデスクで宿題などをして過ごすという「キッズ イン オフィス」の取り組みについて、導入時の問題点などを執行役員の内藤拓也さんに振り返っていただきました。今では年々利用者も増え、子供たちがいることで、社員同士のコミュニケーションやリフレッシュにも役立っているという「キッズ イン オフィス」。子供たちにとっても、親の社会人としての顔を見たり、社会に触れ、一緒に学ぶ大切な機会になっているようです。
そんな最終日のQUOTE OF THE DAYは・・・『 発言することが実現への第一歩 』
プレゼンの際には、非実現的に見えた「キッズ イン オフィス」の取り組み。ですが、実現へ向けて、同僚や上司とディスカッションを重ねることで、
次世代にも繋がる一つの制度になったという今回のケース。そこには、社員と経営陣の距離の近さ、社員から発案できるという柔軟さ、そして、何事にも本気で挑むというISEの社風も大きく影響していたようです。