J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で仕事との向き合い方、家族との関係など、働き方が問われる現代において、新しい働き方を実践する方々のリアルな声を紹介している「iction! QUOTE OF THE DAY」。
毎回、その実体験から<働き方>のヒントとなる‘QUOTE OF THE DAY’を導き出す5分プログラムです。
10月2日(月)~5日(木)の放送では、「マツキヨ」でお馴染みの、大手ドラッグストア「マツモトキヨシホールディングス」の取り組みをご紹介しました。
女性の活躍を推進するための国の事業「ポジティブ・アクション」の登録企業で、女性の登用を積極的に推進しているマツモトキヨシ。その一環として5年前の2012年より、女性だけが利用できる「チャレンジ店長」という制度をスタートさせました。この制度についてマツモトキヨシホールディングス 管理本部長 兼 人事部長 小部真吾さんにお話を伺いました。
“マツキヨでは、独自の店長ライセンスを取らなくては店長になることはできませんが、女性従業員のみ「チャレンジ店長」に挑戦することができます。 これは店長ライセンスを持っていなくても、店長と同じ立場で勤務ができる制度です。会社として、店長になることに抵抗がある女性従業員をこの制度でバックアップして、結果として女性管理職を増やしていきたいと思っています”(小部さん)
パートも含めた従業員の約7割が女性というマツキヨは、女性の店長を増やすことが、そのまま店舗の従業員同士とのコミュニケーション円滑化にも繋がるそうです。チャレンジ店長制度がスタートして5年で、述べ120名、現在は48名の方が現場でチャレンジ店長として働いています。その48名の中の1人、静岡県の、DS東鷹匠店のチャレンジ店長、佐藤亜矢乃さんです。
“中途入社2年半でチャレンジ店長になりました。店長業務である数値管理やメンバー育成、そしてスタッフのお子さんの学校行事なども考えてのシフト変更など、現場の声を生かすことに頑張りました”
そんな初日のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は
『チャレンジ店長の働きが、お店、そして会社全体意識を変えて行く』
マツキヨを利用するお客の8割は「女性」。それだけに、女性の店長が増えることでお店全体の働き方も変わっていくと同時に、男性社員の意識も変わっていきます。チャレンジ店長は、男性中心社会に変化をもたらす、マツキヨのチャレンジなのかもしれません。
2日目は、社員が妊娠しても安心して働ける支援体制について伺いました。
“妊婦の方への配慮はもちろん必要で、ご本人からの申請について会社として対応していくと同時に、妊婦であることをお客様に対してご理解をいただくために、マタニティーバッヂを用意しました。こちらを妊婦の従業員の方につけてもらうことでお客様からお気遣いをご配慮いただく仕組みを取っていて、
みなさんが安心して働ける現場作りを心がけています” (小部さん)
そしてこのマタニティーバッヂをつけて働いていた東京ドームシティ ラクーア店勤務の金嶋瞳さんに伺ってみました。
“お客さんで妊婦の方がいらした時に お互いお腹が大きいので頑張りましょうねと勇気付けてもらったりしました。そのようなコミュニケーションからいろんなヒントももらいました。例えば、解熱鎮痛剤の担当を担当した時のことですが、お客様から粒の大きさや1回何錠飲んだらいいの?と聞かれることが多かったんです。ここからメーカーさんとの商談の時、パッケージに実物大の粒の大きさを載せたり、1回何錠のんだらいいかを大きな文字で載せるようにしました”
そんな2日目の「QUOTE OF THEDAY」は、
『お客との積極的なコミュニケーションが、新商品のアイデアにつながる』
妊婦の方にとって、従業員だけではなく、お客さんも交えたコミュニケーションは一番の心の支援につながります。しかもそのコミュニケーションから、
新商品のアイデアにつながってゆく。ドラッグストアの店頭で、新しいワークライフバランスが生まれています。
3日目は、マツキヨの「育児 短時間勤務制度」をご紹介しました。子育てをしながら働く従業員を支援するこの制度を実際に利用しているマツモトキヨシ人事担当<教育強化推進チーム>の依田恭香さんに伺いました。
“多くの企業は「育児短時間勤務制度」がありますが、小学校入学前までだったりと、かなり期限が短いものが多いんです。でもマツキヨでは小学校卒業まで「育児短時間勤務制度」を利用することができるんです”
子供が小学校を卒業するまで、勤務時間を最大2時間短縮できるマツキヨの「育児短時間勤務制度」。子供の学校の運動会やPTA活動の時にとても便利ですよね。この制度は、女性従業員だけではなく、男性従業員、そして店長でも利用することが可能です。続いては、実際に「育児短時間勤務制度」を利用している店長さんにもお話を伺ってみました。
マツモトキヨシ 越谷レイクタウン駅前店 店長 船崎明恵さんです。
“今子供を学童ルームに入れています。お迎えは午後7時までですが、従業員のみなさんもわかっていただいているので、一回も遅れたことがありません。店舗のスタッフには育児を終えられた方も多いので、とても気を使って頂けていますし、男性の従業員も、奥様が抱えている育児の悩みを相談してきたりもします。もちろん意思疎通と効率化は表裏一体なので、マネージメントや人事配置など、店長としての自分にブレがないようにしています”
そんな3日目の「QUOTE OF THEDAY」は、
『時短勤務が導く、従業員、そして子供とのコミュニケーション』
子供が小学校を卒業するまで利用することができる「育児 短時間勤務制度」。これにより、子供との時間をより多く過ごせるだけではなく、他の従業員と より密なコミュニケーションを図ることができます。子供の笑顔と仕事の効率化が一緒に体験できる、理想的な制度かもしれません。
最終日となる4日目はこれまでに紹介してきた、マツキヨの制度を利用している従業員を多く抱える店長さんにお話を伺いました。
マツモトキヨシ ららぽーと新三郷店店長、峰村婦美さんです。
“従業員の方の働き方についてみなさんとお話ししている中で、お互いがお互いの事情をくんで、それぞれの仕事を臨機応変に変わっていくようになりました。実は育児時短勤務制度を利用している従業員の世代は、お客様の世代とも重なるので、社内からもいろんな意見が出て、それがそのまま売り場の陳列に反映されています”
育児時短勤務を利用するサービスクルー〜従業員をサポートすることが、そのまま、お客さんへのサービス強化にもつながって行く。女性がお客さんの7割を占めるマツキヨならではの考え方かもしれませんね。さて、この働き方への取り組みが 採用、そして地域活性化にもつながっているようです。マツモトキヨシ 人事部 採用課 宇野理江さんに伺いました。
“お客さんに美しく健康であってほしいというのがマツキヨの願いなので従業員も美しく健康であるためのワークライフバランスが必要です。そしてこれからマツキヨを応募したいという方にとっても働きやすさイメージしやすい会社になっていると思います。そんな会社から地域を活性化する仕組みを作っていくのが目標です”
ということで、最終日のQUOTE OF THE DAYは・・・
『ワークライフバランスは、お店、そして地域を変えて行く』
店頭でうまれるお客さんとのコミュニケーション。それは、「マツキヨ」で働きたいという方の増加にもつながります。お店のワークライフバランスを大切にすることはそのまま地域を活性化する取り組みにもなる。ぜひお近くのマツキヨの店頭で、その雰囲気を感じ取ってみてください。