禁酒法を逆手にとった、バカルディの秘策。

2014.07.21 02:30
アメリカの禁酒法は1919年に可決。翌年に施行され、アルコール飲料の製造と販売が禁じられた。酒造業のバカルディも例に漏れず大打撃を被ったが、本拠地のキューバという立地がピンチを救う。当時、アメリカ人にとってキューバは週末の観光地。しかも自国で禁じられた酒も好きなだけ飲める。バカルディはパーティを催して観光客を招待。アメリカ人はラムとカクテルで大いに喉を潤し、バカルディのファンになっていった。さらに禁酒法撤廃の際にもバカルディは、お祝いムードを演出。自社のホワイトラム(バカルディスペリオール)をベースに、ライムジュースとグレナデンシロップを加えたオリジナルカクテルを考案する。それは「バカルディ カクテル」と名付けられた。