働き方の見直しを通して、楽しいチャレンジをしていこう!

2017.09.27 00:00
J-WAVE(81.3FM)の人気モーニングワイド
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で仕事との向き合い方、家族との関係など、働き方が問われる現代において、新しい働き方を実践する方々のリアルな声を紹介している「iction! QUOTE OF THE DAY」。
毎回、その実体験から<働き方>のヒントとなる‘QUOTE OF THE DAY’を導き出す5分プログラムです。
9月4日(月)~7日(木)の放送では、一般財団法人 日本次世代企業 普及機構が主催する、次世代に残すべき企業を表彰する「ホワイト企業アワード」において、2 年連続の受賞をしているソフトウェア開発会社、イーソル株式会社の取り組みをご紹介しました。
2012年より働き方についてのプロジェクトをスタートしたイーソルでは、その結果、育児休業、定時退社、介護休暇など多くの働き方改革の制度が拡充されました。
この働き方を見直すきっかけについて、イーソル株式会社代表取締役社長
長谷川勝敏さんに聞いてみますと、「私自身が残業が嫌いだから(笑)」。
一般的にソフトウェアの開発は、残業続きのイメージが強く、
働き方改革には疑問を持つ社員も当初は多かったということです。
しかし、今ではすっかり浸透し、その結果、2年連続ホワイト企業アワード受賞につながりました。
その働き方改革のメインとなったのが、イーソルの「楽しい働き方チャレンジプロジェクト」です。
このプロジェクトは、イーソル株式会社の企業理念である「楽しいチャレンジを生きる」のもと、個人や組織のパフォーマンスを上げていくことを目的にすすめられてきました。

そんな初日のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は
『働き方の見直しを通して、楽しいチャレンジをしていこう』
個人や組織のパフォーマンスを上げるために、働き方を見直し、楽しいチャレンジをしていくというイーソル株式会社。
今では全社の残業時間も大幅に減り、その分就業時間中は密度の濃い、ある意味“楽しい”就業時間を送ることができているそうです。
2日目は、イーソルの働き方改革「楽しい働き方チャレンジプロジェクト」が生み出した具体的な成果に注目してみました。
イーソル株式会社 管理部の澤田綾子さんによると、「楽しい働き方チャレンジプロジェクト」の結果、年休の取得率が2012年は70パーセントだったのに対し、2016年は81パーセントと10パーセント以上も増えました。
そして、平均の所定外労働時間は、2012年は26時間だったのが(1日の所定労働時間は7.5時間)、2016年には20時間と、6時間短縮されています。そうなると気になる売上の方なのですが、「2012年が50億円弱、2016年に関しては64億円。こちらも順調に伸びています」と驚きの結果をお話してくださいました。 さらに、この”楽しい働き方チャレンジプロジェクト”からは、ユニークな社内会議のルールが生まれました。
名付けて“3 meeting manners (スリー・ミーティング・マナーズ)”
どんなルールなのでしょうか?
「その1が『イイね! と言おう』。その2が『否定のみはご法度』、その3は『カッコつけるのはカッコ悪い』。この3つになります」
(澤田さん)
勇気を出して発言したのに何も反応がないとどんどん発言もできなくなって行きます。だから「イイね!」というフィードバックを返すことで会議を停滞せず、活性化することができます。そして闇雲に否定をするのではなく、必ず「代替案」を考えて会議を進める。さらに会議という多くの人の前で発言することにプレッシャーを感じている人でも、まずは些細な思いつきでもいいから、カッコつけずに発言してみること。
とてもシンプルなルールですが、会議を活性化するだけでなく、会議時間の短縮にもつながって行ったそうです。
そんな2日目の「QUOTE OF THEDAY」は、
『労働時間の短縮が、業績アップの最大の要因になる』
長い会議をすることを避ける。これも労働時間短縮のアイデア。
それが会社としての売り上げのアップにつながったイーソルに習って、今日これから会議を控えている皆さんも、3 meeting manners,是非とも取り入れてみてはいかがでしょうか?
3日目は、イーソルの育休制度についてご紹介しました。
2017年現在、イーソル女性社員の育休取得率は、実に100パーセント!
その育休制度を実際に利用した、イーソル株式会社 総務課の佐藤真木子さんに聞きました。
「育休中の方が復帰後に今まで通りの仕事ができるか不安を持っている人が多いのですが、育休中から上司や同僚の方から”早く戻ってきてね”など、定期的に連絡がありました。そして復職後も”待っていたよ!”と 声をかけられるなど、安心して働くことができました。また復職後は午後4時までの時短勤務だったので心に余裕が持てることができました」
今年10月1日より改正育児・介護休業法が施行され、育休は最大2年まで取得できることになりますが、それに先駆けて、イーソルでは2年間の育休を保証してきました。
もちろんそれだけではなく、社員へのケアもしっかりしていることも、女性の育休取得率100パーセントに結びついているかもしれません。
そして、育休とともに気になるのが、「介護休暇」です。
「少し前に社員に介護に関するアンケート調査をしたところ、今後5年間に介護をする可能性があると回答した社員は70パーセント。ただ、介護することに関して、その中の9割が不安であると答えました。そのため、介護に関するガイドブックを公開して、公的制度の説明だったり 社内セミナーで制度を説明するなどしてきました」
こうしたお話の中から導き出した3日目の「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『会社のバックアップ体制の充実が、安心した職場環境を実現する』
長期の休暇が必要となる育児休暇、そしていつわが身に降りかかるかわからない「介護」の問題。
だからこそ、会社をあげてバックアップすることで、安心して働くことのできる職場環境が実現できているようです。
最終日は、イーソルの働き方改革「楽しい働き方チャレンジプロジェクト」のテレワークについて、実際に制度を利用した開発を担当している森下寛さんに伺ってみました。森下さんは、奥さんの第2子出産を契機に1ヶ月のテレワークを取得しました。
そのテレワークは、月曜日のみ出社し、火曜日から金曜日まで在宅での勤務をするというもの。テレワークの規約として、仕事中は家族とは会わないルールを設けていましたが、定時終了後、すぐにお子さんに会えるので、お子さんもとても喜んでいたそうです。このテレワークに加えて、イーソルでは男性の育休取得も進んでいるといます。

月曜日から紹介していきましたイーソルの働き方の取り組みですが、社内だけではなく、外からの評判も高いようです。
「最近、イーソルのイメージが変わったとよく言われます。外の会社からの良い評判も耳にしますし、ホワイト企業アワードを受賞取したということで、中途入社の社員も、新卒の学生さんも “ホワイト企業アワードの会社に入りたい”と言ってくれるようになりました。
ソフトウェア開発は残業がおおい、徹夜が多いと言われていますが、人を大切にしない会社はどんどん繁栄しなくなっていくと思います」
(長谷川勝敏社長)
さて、最終日のQUOTE OF THE DAYは・・・
『働き方を変えることが、最大の会社の宣伝効果につながる』
楽しく働くことで、社内のコミュニケーションも円滑に進み、業績も上がり、そしてそれが宣伝効果にもつながる。
とかくブラックのイメージが強いソフトウェア業界を変えていくイーソル株式会社、これからも注目です。