南熱海・網代山温泉にあり、相模灘を望む絶景が自慢の宿「竹林庵 みずの」。効能豊かな塩化物温泉のにごり湯は、肌を保湿し湯上りの肌がモチモチになるとか。客室にも全室に専用露天風呂が設けられているが、より開放感を味わいたいなら、大浴場や2つの貸切露天風呂がおすすめ!特に「独泉」(写真)は眺望抜群で、どこまでも碧い空と海が続く景色を独り占めできるとして大人気だ。宿泊者は無料で利用できるほか、日帰りの利用もOK。完全予約制なので、事前の予約をお忘れなく。
古材のぬくもりと故郷の懐かしさ。古民家を移築した別邸にステイ!
客室は本館11室のほか、2013年にオープンした別邸が3室。別邸は新潟県の古民家を利用しており、旅館のオーナーが惚れ込んだ施工会社との出会いで移築が決まったとか。特に目を引くのが、豪雪地帯である新潟で家を支え続けた力強い柱と太い梁。こうした古材はそれぞれに個性や味わいがあり、その素材を生かすように造り上げられた建物は2013年度『民家再生奨励賞』を受賞。景色と木のぬくもりが一体となった「けやき」(写真)、木組みの美しさが際立つ「かえで」、柔らかい照明に欄間が映える「さくら」と、タイプの異なる3室それぞれに心地よい空間が広がっている。
いつでも入れる客室露天で日の出を楽しむ。美肌・保湿の湯も魅了。
客室は、別邸・本館ともにすべて専用の露天風呂付き。客室付きの風呂とは思えないほど広々としており、24時間好きな時に好きなだけ、プライベートな空間で温泉を満喫できる。メタケイ酸が豊富に含まれる湯は、何度でも入りたくなる良質の湯。保湿力に富み、美肌効果が期待できるとか。どの時間帯も素晴らしい景色を堪能できるが、特におすすめは早朝だ。ぜひ早起きをして、水平線から輝く太陽が顔を出す日の出の瞬間を見てほしい。
鮮度抜群の魚介に自家農園の野菜。素材にとことんこだわる和会席
夕食は、旬の食材を使った和会席膳。相模灘が目の前という立地の良さから網代近海の新鮮な魚介をふんだんに使っているのはもちろんのこと、その他の食材にも独自のこだわりがある。「安心・安全なものを」という思いから、肉・乳製品や卵は、牛と鶏の自然放牧・健康飼育を行う静岡県内の牧場より仕入れ。さらに庭園内に農園を作り、自然農法園を手がけるまでになったとか。食膳に彩りを添えるみずみずしい野菜は、黒毛和牛やお造りにも引けを取らないごちそうだ。
広大な庭園で自然に触れる。季節の花々を愛でる癒しのひととき
宿へは、網代駅より車で約7分。急な坂道を上り詰めた先にある敷地に一歩足を踏み入れれば、そこだけ別の時間が流れているかのような静かな庭園が広がっている。1月は梅やアタミザクラ、3月はシダレザクラ、オオシマザクラ、6月はアジサイ、12月にロウバイ…四季の花々が咲く庭は、いつ来ても目を楽しませてくれるはず。季節を感じながら、ぜひゆっくりと散策してみよう。この広い敷地の中には、肥料を使わず、土壌と作物の力だけで野菜を栽培する自然農法の農園も。