なりたい自分を追求した時、本当の力が発揮される!複業推奨の理由とは

2017.07.05 00:00
J-WAVE(81.3FM)のモーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内で、4月からスタートした「iction! QUOTE OF THE DAY」。
仕事との向き合い方、家族との関係など、働き方が問われる現代において、新しい働き方を実践する方々のリアルな声をご紹介。
毎回、その実体験から<働き方>のヒントとなる ‘QUOTE OF THE DAY’ を導き出す5分プログラムです。
複数の事業を掛け持ちする”パラレルワーク”
6月12日から15日は、一つのビジネスに依存せず、複数の事業を掛け持ちして働く「パラレルワーク」に注目。様々なウェブサービスを展開する一方で、「専業禁止!」というユニークなポリシーを掲げている株式会社エンファクトリーに取材を行い、パラレワークの実状についてご紹介しました。
初日は、エンファクトリーがパラレルワーク制度を始めた理由とメリットについて社長の加藤健太さんにお話を伺いました。
働き方が多様になっていく中で、生き抜いていく力を身につけ、社員がこれから主体的に生きていくために、「専業禁止!」というポリシーのもとにパラレワーク制度を推進していると語って下さった加藤社長。

エンファクトリーでいう”ふく”業の”ふく”は、”複線化”の”複”。
エンファクトリーのパラレルワーカーは自らが事業主となる場合が多く、そうなることで目線が上がり、さらにフェローという制度で、パラレルワークが高じて独立した場合も、エンファクトリーと連携して新しいことが生まれるメリットがあるそう。

初日の放送から番組が導き出した「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『社員の視野が広がれば、会社の未来も広がる!』
単に収入源を増やす為の副業ではなく、自らが主体的に行う事業を経験することで
組織の業務の一翼を担っているだけでは得られない目線を得ることが出来る。
そういったチャレンジができる機会を提供することで、結果的に会社本体の事業が
活性化されていく。経営者にとっても社員にとっても大きなメリットがありますね。
2日目は、パラレルワークをするためのルールにフォーカス。
加藤さんによると半年に一度、”エンターミナル”という社員が自らのパラレルワークについてプレゼンするイベントを開催しているそう。
自分のパラレルワークの詳細を他の社員に明らかにすることによって、透明性が増すのはもちろん、プレゼンする側は、本業とパラレルワークの両方に
対して目標や目的意識をより明確にすることができ、プレゼンされる側は、新たな刺激や気づきを得ることができるそうです。

そんな2日目のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『大切なのはお金という結果ではなく、過程で得られる自己実現!』
収入を増やすだけなら、会社内での評価を上げる為に本業を頑張ったほうがいい。
パラレルワークの本当のメリットは、自分がやりたいことや考えを明確にして、
それを事業として具体化できるようになる力が身につくことのようです。
3日目は、実際にエンファクトリーでパラレルワークを行っている社員の方に
フォーカスしました。
エンファクトリーでは、実に半数近くの社員がパラレルワークを行っているそうですが、まずは、その中のお一人、カスタマーサポート担当の山崎俊彦さんにお話を伺いました。
山崎さんがパラレルワークとして取り組んでいるのは、ハンドメイドのワンちゃんの服や散歩グッズの販売。
この仕事のきっかけは、自分たちが欲しかったものがなかったら・・・ふと思いついたことを事業にまで拡大出来てしまう、
パラレルワークが認められているからこそ実現できたライフスタイルともいえます。

さらに、ひとつではなく複数のパラレルワークを行っているという、サービス開発マネージャーの藤生朋子さんにもお話を伺いました。
藤生さんは、もともとやっていたWEBデザインの仕事の力を試すために、デザインの仕事をパラレワークとして行っている一方で、副業をしたいが会社の制度などの為に、できない人の相談に乗り、そういった人たちをつなぐマッチングサービスを立ち上げる準備を今行っているそうです。

そんな3日目のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『異なる立場の経験が、人間力を倍にする!』
普段の会社の業務だけでは経験できない、経営者としての大変さも身をもって知ることで自分を成長させることが出来る。会社組織の一員という立場でありながら、一方で経営者としての責任も体感できるパラレルワークは、学びの可能性を広げてくれそうです。
最終日の4日目は、エンファクトリーのスローガン「生きるを、デザイン。」にフォーカス。
エンファクトリーでは、このスローガンがとても大事にされていますが、この「生きるを、デザイン。」に込めた想いについて加藤社長に伺いました。
加藤さんによると、どうやって自分の人生を生きていくのか、多様な選択肢を知るための行動を起こすことで、落とし穴があっても、自分らしく生きていくバイタリティを身につけて欲しい、そんな想いをこの「生きるを、デザイン」という言葉に込めたそうです。

最後に加藤さんに「働く上で大切だと思うこと」を伺いました。
平成時代になってから、激動の昭和に作られた会社や企業の効率や論理が崩れ去り、その時代を生きてきた中で、金融の仕組みや実際の企業の状況など「知らないこと」が多いことに加藤さんは気づいたそうです。今は一寸先に何があるか分からない時代。その中で「知っていること」、つまり「生き抜く力」を獲得していくことが大事なのではということでした。

そんな最終日のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『生き抜く力を身につけて、ポジティブなライフデザイン!』
一つの会社組織に所属しているだけは、変化の激しい現代を生き抜いていくことが必ずしも簡単ではない。そんな中で、パラレルワークなど、自らが主体的に行動していくことで、より豊かに人生を彩っていけるのかもしれません。