様々な働き方を実践する、介護施設「さくらさくら」の“働き方”

2017.06.02 10:00
J-WAVE(81.3FM)のモーニングワイド「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」内の、
「iction! QUOTE OF THE DAY」。
仕事との向き合い方、家族との関係など、働き方が問われる現代において、
新しい働き方を実践する方々のリアルな声をご紹介。
毎回、その実体験から<働き方>のヒントとなる
‘QUOTE OF THE DAY’を導き出す5分プログラムです。

5月22日から25日の放送では、短時間派遣社員の活用や、1時間単位での有休制度など、
新しい取り組みを実施する介護施設「さくらさくら」の“働き方”をご紹介しました。

三重県で訪問介護施設を運営している「さくらさくらグループ」。
都市部への人口流出や、高齢化による労働人口の減少といった課題を抱える地方の中で、
“働き方”を変えたことで、労働環境の改善、そして新たな人材確保に成功しています。

「あんしん介護株式会社 さくらさくらグループ」代表取締役の千賀理さんによると、
職場に子育て世代の女性が多い中で、どうしても休んだり、早退したりと、
職場に“不満”や“ストレス”が溜まっていたそう。

そこで、千賀さんが思いついたのが、週40時間の勤務時間を、
介護事業者の常勤基準にあわせた32時間にする“短時間勤務制度”!
この“週、8時間”の勤務時間の短縮によって、朝か夕方に“1時間の余裕”が生まれ、
朝、子供を送り出した後、洗濯物を干して、夕飯の準備までできる様になったそう。
こうしたお話をご紹介した
初日22日の放送から番組が導き出した「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『社内のムードは、勤務時間外の変化で変わる!』
ついつい会社にいる時間だけで考えがちな“社内の雰囲気”。
ですが勤務時間外のストレスが、会社の雰囲気に大きく影響している可能性もありますよね。
2日目は、32時間にする“短時間勤務制度”で生まれた別の変化にフォーカス。
最初は、お子さんがいるお母さんたちに、“朝・夕に1時間の余裕”を持ってもらい、
ストレスなく仕事に取り組んでもらうことが目的でしたが、実践してみたことで、
職場環境に、もう一つ“大きな変化”が。

千賀さんによると、今まで4人でしていた仕事を、5人で回すようになったことで、
結果、人が1人増えたことで、誰かが休んだ時の負担が減り、休みやすい環境ができたそう。
もちろん会社にとっては、1人分おおく人件費を払うわけですが・・・。

“新しい職場環境”を考え、実践していく中で、
千賀さんは、施設のスタッフの“働くことへの意識の変化”にも気づいたそう。

そんな2日目のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『実践してみて、見えてくる働き方がある!』
人件費やコスト、もちろんそういったマネージメントも大切ですが、
思い切って“新しい働き方”を実践してみたことで、別の“変化”に気づくことが出来る。
「とりあえずやってみよう!」そう言える“雰囲気”も、大切なのかもしれません。
3日目は、実際に介護施設「さくらさくら」で働く、スタッフの声にフォーカス!
「さくらさくらグループ」で、子育てをしながら週32時間勤務をされている、
西村さんにお話を伺いました。

『実際に勤務している時間は、9時45分〜夕方5時15分。
 パートではなく、正社員として働けるところは、あまりなかった。
 生活に余裕ができることで、仕事も頑張れる!』とおっしゃっていました。

「さくらさくら」には、西村さんをはじめ、
多くの子育てをしているお母さんたちから、大きな反響があったそう。

そんな3日目のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『働きやすい環境は、人材が集まる環境!』
仕事の内容、そして給料に、勝るとも劣らない企業の魅力が“働きやすい環境”!
仕事に求めるモノが変わりつつあるいま、
その価値はさらに高まっているのではないでしょうか?
4日目は、子育て世代以外の“短時間勤務制度”の活用方法に注目しました。

子育て世代のお母さんが“働きやすい”環境を目的にスタートした、
週32時間勤務の“短時間勤務制度”ですが、実は「さくらさくらグループ」では、
子育て世代以外にも、この“短時間勤務制度”を、上手に活用している人がいるそう。

ある職員は、8時間×4日で32時間働き、空いた1日を通信制大学の登校日に。
勤務に余裕を作ることで、“やりたいこと”に挑戦できる環境でもあるようです。

職場環境を変えたことで、働く社員の「仕事に対する考え方」や、
「仕事と生活の優先度」など、気づくことが多かったという、千賀さん。

そんな最終日のお話から導き出した「QUOTE OF THE DAY」は・・・
『まずは会話!・・・そこに“働き方のヒントがある”』
「こんな風に働きたい!」「ライフスタイルに、仕事の勤務を合わせたい!」
職場にライフスタイルを左右されるのではなく、
ライフスタイルに合わせて“働き方”を変化・進化させていく・・・
その選択肢を用意するためにも、社員との会話は、さらに重要になっていきそうです。

今週注目してきた、介護施設「さくらさくら」の“働き方”。
社員の声を聞き、会社に反映していくことが、より良い職場環境作りに生かされていました。