ほっこりしたい時に観るべき邦画3選。日本ってやっぱいい!

2017.05.23 00:00
TVに雑誌にと引っ張りだこの映画ライター・よしひろまさみちさんに、「ほっこりしたい時に観るべき邦画」を聞いてきました。選ばれたのは「北海道」「福岡」「岡山」を舞台にした3作品。地方って、どことなくチャーミングでほっこりしてて…あぁ、地元って素晴らしい! 「最近、感動してないな…」って人こそぜひご鑑賞を!
北海道
しあわせのパン
北海道といえば、大地と海の恵み。「花より団子(もしくはビール)」な人なら、それがお目当てで北海道に行く! って人も多いのでは? そんな人に観てもらいたいのが『しあわせのパン』。洞爺湖畔のオーベルジュ式ベーカリーを舞台に、東京から移住したオーナー夫婦とそこを訪れるお客さんとの心の交流を描くハートフルドラマ。ワケありな人々の人間模様もさることながら、観ているだけでおなかがすいてしまう道産食材を使ったお料理の数々が最大の見所。四季を通じて描かれる映画なので、旬のご当地食材もわかったりして。ちょっと疲れた心を休めるためには最強の癒し映画かも。これを観ながら、北海道の米と水を使った「一番搾り 北海道づくり」をプシュ〜っとやったら、気分は北海道の大自然。物語にどっぷり浸りきることうけあいです。
「しあわせのパン」
DVD発売中
¥4,980+税
発売元:アスミック・エース、クリエイティブオフィスキュー
販売元:アミューズソフト
福岡
奇跡
父のルーツが福岡のため、かの地にノスタルジーを感じてしまう筆者。でも、そういう人でなくても映画『奇跡』を観たら、子どもの頃の澄んだ心に戻されること必至です。本作は九州新幹線の全線開通時に製作された、心温まるジュブナイル映画。両親が離婚したことで鹿児島と福岡で離ればなれに暮らす兄弟。また家族全員一緒に暮らしたいと願う彼らは、ある噂を耳に。それは九州新幹線全線開通の日に、鹿児島から福岡に向かうつばめ号と、福岡から鹿児島に向かうさくら号が初めてすれ違うときに願い事をするとかなう、という噂。子ども達のピュアな気持ちに観る者の心は突き動かされ、実際の新幹線映像が出た時には涙腺崩壊。これを「一番搾り 福岡づくり」を飲みながら観たら、さらなる感動をお約束します。福岡らしい濃いめの味付けのお料理にあう、力強いうまみのビールだから、おつまみも欠かさずにね。
「奇跡」
DVD発売中
¥3,800+税
発売元:バンダイビジュアル
販売元:バンダイビジュアル
岡山
県庁の星
某県庁キャリアのプライドが高い役人が、問題のある民間のスーパーに研修へ。そこは役人の常識が通用しない主婦の城。研修ではポカ連発し、プライベートもどん底に。でも、主婦の特性に気づくや否や、彼は一発逆転で研修先のスーパーの経営改善までしてしまう……。織田裕二主演の『県庁の星』は、さまざまな土地でロケ撮影されましたが、主な舞台となる「満天堂」というスーパーは岡山に実在する小売店での撮影を実施。質にこだわった高級弁当と地元食材を使ったリーズナブルなお弁当の売り上げを戦わせる序盤シーンから、「食べたい! 呑みたい!」気分がMAX。「一番搾り 岡山づくり」をのんびり片手に観ていると、気分は主人公ではなくスーパーのお客さん目線に。ホッと一息つきながら、明日の献立を考えちゃうかもしれません。
「県庁の星 スタンダード・エディション」
DVD発売中
¥3,800+税
発売元:フジテレビジョン
販売元:東宝
よしひろまさみち
映画を中心に俳優・監督へのインタビュー取材、レビュー執筆を手がける。『sweet』『otona MUSE』での編集・執筆、『an・an』『SPA!』『OZmagazine』などで雑誌連載。日テレ系『スッキリ!!』での映画紹介のほか、テレビ、ラジオなどにも出演。