子どもの「運動嫌い」をそのままにしない。体力・運動習慣の課題に向き合う、文京区「からスポ」の少人数指導と地域への挑戦

2026.10.27 17:46
子どもたちの身体を動かす力を、どう育んでいくか。
スポーツ庁の「令和6年度体力・運動能力調査」では、6~19歳の体力合計点は平成10年度頃と比べて男女ともに全ての年代で高くなっている一方、握力やボール投げは男女ともに全ての年代で当時より低い結果となっています。子どもたちの体力は、総合的な数値だけでは捉えきれず、運動要素(身体能力の種類)によって異なる変化が見られます。
こうした結果を踏まえ、私たちが大切にしたいのは、単に運動する時間や場所を増やすことだけではありません。一人ひとりが身体を動かす楽しさを知り、「できた」という経験を積み重ね、自分から挑戦したくなる気持ちを育むことです。


東京都文京区で子ども向け運動教室「からスポ」を運営する株式会社ライフ&スポーツは、少人数指導を通じて子ども一人ひとりの成長に向き合うとともに、幼稚園・保育園・学童保育などへの出張指導にも取り組んでいます。
運動が得意な子どもだけでなく、苦手意識を持つ子どもにも。教室に通う子どもだけでなく、地域で過ごすより多くの子どもたちにも。


運動の楽しさを知ることが、子どもたちの心と身体を育み、その先の人生を豊かにすることにつながる。私たちはそう考え、一人ひとりに向き合う指導と、地域に運動機会を広げる取り組みを続けています。
運動する時間だけでなく、「運動が楽しい」と思える経験を
初めて取り組むことは、勉強でも遊びでも、すぐにうまくできるとは限りません。思うようにできなければ、楽しさを感じにくいこともあります。反対に、少しずつできることが増え、昨日まで難しかったことができるようになると、自信が生まれ、次の挑戦が楽しみになることがあります。


運動も同じです。


スポーツ庁の調査では、子どもたちの運動・スポーツへの意識と運動時間には関連が見られます。令和6年度の全国体力・運動能力、運動習慣等調査に関する集計では、小学5年生について、運動やスポーツを「好き」と答えた児童は、「嫌い」と答えた児童に比べて、体育の授業を除く1週間の運動時間が長い傾向が示されています。これは、運動を好きになることと、身体を動かす習慣が結びついている可能性を示すものです。[出典:令和6年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書]


私たちは、運動の機会を用意するだけでなく、その時間が子どもにとって「楽しい」「もっとやってみたい」と思える経験になることを大切にしています。
運動が得意な子どもにとっては簡単な動きでも、別の子どもにとっては大きな挑戦かもしれません。何が難しいのか、どう伝えれば理解しやすいのかは、一人ひとり違います。
だからこそ、子どもたちを一律に指導するのではなく、それぞれの様子を見ながら、できるようになるまでの過程を支える必要があると考えています。
「できない」を置き去りにしない。からスポが少人数指導にこだわる理由
からスポが少人数指導を採用しているのは、子ども一人ひとりに向き合い、できることを増やす喜びを知ってほしいからです。
大人数で一斉に運動することにも、仲間と身体を動かす楽しさがあります。一方で、運動が苦手な子どもや、初めての環境に不安を感じる子どもにとっては、集団の中で自分のペースをつかむことが難しい場合もあります。
私たちは、そうした子どもたちにも目を向け、一人ひとりに合った声かけや伝え方を工夫しています。
例えば、保護者から離れることに不安を感じ、なかなか活動に参加できない子どもがいたとき。すぐに一人で取り組むことを求めるのではなく、「一緒にやったらできるよ」と声をかけ、手をつないで一緒に挑戦することがあります。
また、まだ言葉だけでは動きを理解することが難しい年齢の子どもには、指導者が実際に動きを見せたり、音や動きをイメージしやすい言葉を使ったりして伝えます。
子どもによって、理解しやすい伝え方も、挑戦するために必要な支援も違います。目の前の子どもの反応を見ながら、どうすれば伝わるかを考える。その積み重ねが、「できた」という経験につながっていきます。
私たちが大切にしているのは、運動の技術だけではありません。できなかったことができるようになったときの達成感、自分にもできるという自信、そして身体を動かすことへの前向きな気持ちです。
運動が得意な子どもだけが楽しめる場所ではなく、苦手な子どもも、自分なりの成長を感じられる場所でありたい。それが、からスポの少人数指導の根底にある考え方です。
運動は、スポーツのためだけにあるのではない
私たちは、子どもの成長において、心と身体、そして知を育むことが、豊かな生活につながると考えています。
学ぶことはもちろん大切です。同じように、身体を動かす力や基礎体力を育むことも、子どもたちの成長に欠かせない要素の一つです。
基礎体力や身体の使い方は、スポーツをするときだけに必要なものではありません。日々の遊びを楽しんだり、さまざまな活動に挑戦したり、自分のやりたいことに取り組んだりするための土台にもなります。
身体を動かすことが好きになること。自分の身体を使って、できることが増えていくこと。そうした経験は、子ども時代だけで終わるものではなく、その先の人生の豊かさにもつながっていくと考えています。
すべての子どもがスポーツ選手を目指す必要はありません。運動が得意になることだけが目的でもありません。自分の身体と向き合い、身体を動かす楽しさを知り、自分なりにできることを増やしていくこと。その経験を子どもたちに届けたいと考えています。
教室に通う子どもだけでなく、地域の子どもたちにも「できた」の機会を
少人数指導を通して、一人ひとりの子どもに向き合うこと。それが、からスポの教室で大切にしていることです。
一方で、教室に通う子どもたちだけに運動の楽しさを届けていては、出会える子どもの数には限りがあります。
もっと多くの子どもたちに、身体を動かす楽しさを知ってほしい。運動が得意か苦手かにかかわらず、運動に触れるきっかけを持ってほしい。
そうした思いから、私たちは幼稚園・保育園・学童保育などへの出張指導にも取り組んでいます。
子どもたちに運動の機会を届ける場所は、スポーツ教室だけである必要はありません。園での活動や学童保育で過ごす時間など、子どもたちが日常を過ごす場所にも、身体を動かす楽しさに出会うきっかけはつくれるはずです。
私たちが目指しているのは、からスポという一つの教室の中だけで運動の楽しさを伝えることではありません。地域の施設や教育に携わる方々とも協力しながら、より多くの子どもたちが運動に触れ、楽しさを知ることのできる環境を広げていくことです。
一つの教室だけで届けられる機会には限りがあるからこそ、地域と連携する。日常の中に運動の機会を増やすことで、子どもたちが身体を動かすことに親しむきっかけを広げていきたいと考えています。
子どもたちの今と、その先の人生を豊かにするために
子どもの体力や運動習慣は、一つの教室だけで解決できる課題ではありません。家庭、園や学校、地域の施設、そして運動を専門に指導する教室。それぞれの場所ができることを持ち寄り、子どもたちが身体を動かす機会をつくっていくことが大切だと考えています。
運動が得意な子どもにも、苦手な子どもにも。教室に通っている子どもにも、地域で過ごす子どもたちにも。
一人ひとりに向き合い、「できた」という経験を積み重ねること。そして、運動の楽しさに出会える場所や機会を広げていくこと。
からスポはこれからも、日々の指導と地域との連携を通じて、子どもたちが身体を動かす楽しさを知り、自分らしく成長していける環境づくりに取り組んでいきます。
運動を通して、子どもたちの今と、その先の人生を少しでも豊かにする。その思いを大切にしながら、私たちは一人ひとりの子どもと向き合い続けます。


参考資料スポーツ庁「令和6年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」スポーツ庁「令和6年度体力・運動能力調査の結果」

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