世界で4,000万個売れたスマホケース「iFace」が15周年。次の一手は安全性を追求したモバイルバッテリー

2026.10.27 10:00
Hamee株式会社(本社:神奈川県小田原市、東証スタンダード:3134)が展開する、スマートフォンケースをはじめとするモバイルライフスタイルブランド「iFace」は、2026年に15周年を迎えました。2011年のブランド誕生から、15年の節目です。


Hameeの原点は、1997年の創業時に始めた、天然石を使ったストラップなどのネット通販です。2010年には、市場の変化を捉えて主力商品を携帯ストラップからスマートフォンケースへと転換しました。


その2年後の2012年2月、Hameeは日本国内でiFaceの販売を始めます。iFaceは想定を大きく超えて売れていきました。


その手応えを受け、2013年には生産元の韓国企業と日本国内総代理店契約を締結し、その後、ブランドそのものを引き継ぎました。現在はHameeの自社ブランドとして、企画・開発から販路拡大までを手がけています。


お客様に選ばれることで見いだされたブランドであるiFace。15年の歴史は、そこから始まりました。
スマホケースは、機種変更のたびにユーザーがゼロから選び直す商品です。一度選ばれても、次の機種変更でまた選ばれる保証はありません。その市場で、iFaceは世界累計販売数4,000万個を超えるブランドへと成長しました。


そして15周年を迎えた2026年10月、半固体電池を採用したモバイルバッテリー「SafePaq」で、充電の領域にも踏み出しています。


なぜiFaceは15年間、選び直されるたびに選ばれてきたのか。そして、なぜ今、ケースのブランドが充電に挑むのか。iFaceのブランドづくりを率いる髙橋雅史に、その歩みと戦略を聞きました。
■話を聞いた人
髙橋 雅史(たかはし・まさふみ)/Hamee株式会社 iFaceブランドディレクター
2010年Hamee入社。商品開発部門のマネージャーを経て現職。ブランド戦略の策定から商品企画、店舗・EC・SNSなどの顧客接点まで、iFaceのブランドづくりを一貫して率いる。
15年は「また、iFaceにした」の積み重ね
15周年を迎えた今の心境を、髙橋は「感謝と、少しの緊張感」だと話します。
「スマホケースは家電や車と違って、機種変更のたびにゼロから選び直される商品です。15年という時間は、そのたびにまたiFaceを選んでいただけた積み重ね。お客様一人ひとりの『また、iFaceにした』の数にほかなりません。周年はゴールではなく、次にまた選んでいただくための通過点だと捉えています」
「守る無骨なケース」と「飾る薄いケース」の間にあった空白
日本のお客様がiFaceを選んだ理由は、当時のケース市場を見るとよく分かります。
市場は、守るための無骨なケースか、装飾のための薄いケースかの二択でした。毎日持ちたくなるデザインと、落としても安心な耐衝撃性を両立した製品は見当たりませんでした。iFaceの最初のモデル「First Class」は、その空白を埋めるケースとして登場します。
カーブラインは、飾りではなく機能から生まれた
iFaceを象徴する曲線のシルエットについて、髙橋は「装飾ではなく機能から生まれた形」だと説明します。


「iFaceが生まれた当時は、動画やスマホゲームの普及で、スマホを横持ちする時間が急に増えていた時期でした。横持ちでもしっかり握り込めるようにグリップを追求した結果が、あのカーブラインです。ポリカーボネートとTPUの2素材構造で衝撃を受け流す設計とあわせて、機能を突き詰めたら、誰が見てもiFaceと分かる"顔"になりました。デザインとは飾ることではなく、機能に表情を与えることだと教えてくれたプロダクトです」


「ちょうど自撮りが広がった時期で、無理な体勢で撮ってスマホを落とす人が増えていました。『独自のカーブが握りやすくて、落としても画面を守ってくれる』。そう言って女子高校生の間で広がったのが、全国に知られていくきっかけでした。豊富なカラーが『自分の色を選ぶ』体験になり、それがSNSで自然に広がっていった。みんなが持っているのに、色は自分だけ。学生の間で、そういう持ち方ができるケースになれたことが大きかったと思います。量販店の店頭で"壁一面のiFace"が当たり前の風景になったとき、ブランドとして定着した手応えがありました」
成熟市場で選ばれ続けるための「二軸戦略」
市場が成熟し、選択肢があふれるなかで、iFaceはブランドを持続させる仕組みとして「二軸戦略」を掲げています。
一つ目は「Daily Line」です。持ちやすさ・耐衝撃性・品質への信頼といったコア価値を磨き込み、定番の柱を太くします。二つ目は「Unique Line」です。コラボレーションや限定デザインでカルチャーと接続し、"語られる理由"を更新し続けます。


「成熟した市場で選ばれ続けるには、信頼か鮮度のどちらか一方では足りません。この両立は守りに入るためのものではありません。機種が変わっても、また選んでもらうためのものだと考えています」


コラボレーションについても、髙橋は単なる限定品とは位置づけていません。
「コラボは『売るための限定品』ではなく、『iFaceと出会い直すきっかけ』です。好きな作品やキャラクターと一緒にiFaceを手に取った方が、次の機種変更では定番ラインを選んでくださる。新しい出会いを定番の信頼につなげる導線として設計しています」


この戦略の土台には、日本のお客様の「安心・安全」への感度の高さがあります。耐衝撃という機能的な安心の上に、色や質感、手になじむグリップ感といった情緒的な満足を重ねてきました。
16年目の挑戦は、ケースの外側へ
15年でiFaceが積み上げてきたのは、販売数だけではありません。「落としても大丈夫」「毎日安心して持てる」という、ユーザーとの信頼です。


いま、モバイルバッテリーをめぐっては、安全性への関心がかつてなく高まっています。総務省消防庁の調べによると、2025年にリチウムイオン電池等から出火した火災は1,297件で、2022年の601件から3年で2倍以上に増えました。製品別ではモバイルバッテリーが482件と最も多く、前年から約7割増えています。航空機内での使用ルールも見直されるなか、iFaceは充電器・モバイルバッテリーなどの「充電関連製品カテゴリ」への本格参入を進めています。


その第一弾が、2026年10月に立ち上げた新シリーズ「SafePaq(セーフパック)」です。「安全な充電を、毎日の持ち物に。」をコンセプトにした充電シリーズで、その最初の製品として、半固体リチウムイオン電池を採用したモバイルバッテリーを全16色で発売しました。
従来のリチウムイオン電池は、内部に液体の電解質を使っています。半固体電池は、これを燃え広がりにくいゲル状にしたもので、液体に比べて内部で急激な温度上昇が起きにくく、発火や液漏れのリスクを抑えられます。


なぜ、ケースのブランドが充電に挑むのか。髙橋はその理由を、iFaceが守ってきたものの捉え直しにあると話します。


「充電関連領域は、ケースで築いてきた『安心』が最も求められる領域です。毎日触れて、毎日頼るものだからこそ、iFaceらしいデザインと信頼性で選ばれる余地があります。正直に言えば、ブランドの真価が試される挑戦です」


ケースはスマホを衝撃から守る道具でした。一方で、充電関連製品が担うのは「一日を止めない」という別のかたちの安心です。


「ケースではスマホを衝撃から守ってきました。これからは、充電が切れて一日が止まらないように、というかたちでも守っていく。スマホの隣にあるべきものを、iFaceの思想でつくり直していきます」


SafePaqモバイルバッテリーの開発では、持ち歩かれる場面まで含めて安全設計を考えました。半固体電池に加えて、電池セルの温度を常時監視するセンサーを搭載し、異常な温度を検知すると自動的に動作を止めます。さらに、電流が流れすぎたり、充電しすぎたりといった、発熱や故障の原因となる状態を防ぐ保護回路も備えています。


本体の周りには、iFaceが15年間、スマートフォンを落下の衝撃から守るために使ってきた弾力性のあるTPU素材のバンパーを配しました。モバイルバッテリーの出火原因として多いのが、落とす・ぶつけるといった「外部からの衝撃」です。スマホを守ってきたノウハウを、今度はバッテリーそのものを守るために生かす。ケースづくりで積み重ねてきた15年が、安全性をさらに高めたモバイルバッテリーへとつながりました。
16色のカラーや、バッグの外側に留められるカラビナも、同じ考えから生まれました。どれだけ安全性能を高めても、毎日持ち歩いてもらえなければ、その安心は届かない。iFaceは、持ち歩きたくなる理由まで含めて、安全を設計しています。
ケースで培った「安心を、持ちたくなるデザインで」という考え方を、スマホの周辺へ広げていく。15周年は、iFaceがスマホケースのブランドから、モバイルライフ全体に寄り添うブランドへと領域を広げる節目でもあります。
原宿旗艦店が「世界との接点」に
原宿の旗艦店では、この1年あまり(2025年7月〜2026年10月上旬)の来店客のうち、訪日客が5割以上を占めています。平日に限ると、その割合は約6割にのぼります。iFaceを日本の定番ケースとして、お土産に選んでいく人も少なくありません。


「インバウンドのお客様には、『かわいいね〜』『こんなに種類があるの?』などと声をかけていただきます。ここで得られる海外のお客様の生の反応は、商品開発にも直結する貴重なデータです。原宿をグローバル・ブランドの発信拠点と位置づけ、限定モデルの海外展開など逆輸入型のプロモーションも仕掛けていきます」


世界では、いまだに「耐衝撃=無骨」というイメージが根強く残っています。iFaceは、韓国・東南アジア・北米の女性や若年層をターゲットに、ファッション・ライフスタイルの文脈で展開を進めていきます。目指すのは、「安心を、持ちたくなるデザインで」という選び方を、世界にも届けていくことです。
「ブランドは会議室ではなく、お客様の手の中にある」
これは、商品開発の現場からキャリアを重ねてきた髙橋が、ブランドづくりで大切にしてきた考え方です。
「戦略も企画も、最後は手に取った瞬間の『なんか、いいな』に集約されます。iFaceのフィロソフィーである『Daily Delight——日常にそっと訪れる、ささやかな"よろこび"』を、すべての判断基準にしています」


Hameeは新中期経営計画で、2029年4月期にiFace事業売上104.6億円という目標を掲げています。
「数字はあくまで結果です。iFaceはこれまで、ケースでスマホを衝撃から守ってきました。でも守っていたのは、その中にある、使ってくださる皆さんの毎日だったと思っています。スマホが形を変えても、モバイルライフがどう進化しても、『By Your Side』という約束は変わりません。次の15年も、iFaceはあなたの毎日に寄り添っていきます」


インタビューの全文は、iFace公式サイトで公開しています。誕生の背景やカーブラインの設計思想、これからの挑戦について、さらに詳しく語っています。


▶ インタビュー全文はこちら:
▶ iFace 15th Anniversary 特設サイト:
取材:西堀 有紀(iFaceブランド広報担当) 文:Hamee株式会社 広報
会社概要
会社名  :Hamee株式会社(東証スタンダード 証券コード:3134)
設立   :1998年5月
代表者  :代表取締役社長 水島 育大
所在地  :神奈川県小田原市栄町2-12-10 Square O2
事業内容 :スマートフォンアクセサリーの開発・製造事業、米国・中国・韓国におけるEC展開、ByUR、ByGLOWブランドを展開するビューティー事業、ゲーミングアクセサリーブランドPixioを取り扱うゲーミングアクセサリー事業、不要なプラスチックをアップサイクルするParallel Plasticsなどの脱炭素事業を展開
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