健康意識の高まりやタイパを重視した時短ニーズを背景に、2025年の国内シリアル出荷金額は699億円、前年比3.8%増*と伸長しました。その成長を牽引したのが3年連続で出荷額を伸ばしたグラノーラです。
一方、物価高による消費者の節約志向が続くなど、食品市場を取り巻く環境は依然として厳しいものです。そうしたなか、大きな具材と多彩な食感による満足感を強みに、シリアル市場で存在感を高めてきたのが、日清シスコの「ごろグラ」です。2023年度から2025年度にかけて、出荷金額・出荷数量ともに増加し、2026年度も好調に推移しています。「ごろグラ」は、定番商品の味わいを磨き続ける一方、「華やぐアールグレイ」や「薫るピスタチオ」など、季節感やトレンドを取り入れた限定商品を展開してきました。こうした取り組みを通じて、従来のユーザーに加え、新たな顧客層からも支持を得ています。
今回は、物価高のなかで「ごろグラ」が成長を続けてきた理由に加え、さらなる成長に向けた「未購入者の獲得」という挑戦と、その取り組みから生まれた新商品「グラノーラキッチン from ごろグラ」の開発の裏側をご紹介します。
*出典:日本スナック・シリアルフーズ協会「令和7年シリアルの年別出荷数量及び金額」
「ごろグラ」ブランドの担当者 左から後藤、関根、門脇
物価高の状況下で、直近3年間 金額・数量ともに右肩上がりで成長のワケ
●ブランドのコアバリューである「ごろっとした具材」と「多彩な食感」の強化
●「朝からちょっと気分が上がる」朝食体験の提供
●パッケージデザインや店頭での訴求強化、期間限定商品の発売やコラボレーション施策を通じた新規顧客の獲得
「ごろグラ」は、物価高が続く中でも、2023年度から2025年度にかけて出荷金額・出荷数量ともに伸長しました。2026年度4~8月の出荷金額は前年比107%となり、出荷数量も前年を上回るなど、好調に推移しています。その成長の背景には、「ごろっとした具材」と「多彩な食感」という差別化された商品価値を継続的に磨いてきたことがあります。そして健康志向や利便性だけではない「朝からちょっと気分が上がる」という朝食体験の提供を追求してきました。さらに、パッケージデザインや店頭での訴求強化、期間限定商品の発売やコラボレーション施策を通じて、新たな顧客の獲得に取り組んでいます。
「ごろグラ」のブランドマネージャーを務める関根友代(日清シスコ(株) マーケティング部 第1グループ)は、「物価の上昇による節約意識の高まりによって、お客さまは以前にも増して商品の価値を厳しく見極めるようになっています。その中で私たちは、価格や内容量ではなく、『この商品を選ぶ理由がある』と感じていただける体験価値を追求してきました。フレーバーごとに異なる味わい、ごろっとした具材を見つける楽しさ、一口ごとに変化する食感など、毎日の朝食に小さなワクワクを提供することが、ごろグラならではの魅力として支持の拡大につながっています」と話します。
継続的な商品価値向上に加え、テレビCMや限定商品で新規顧客層を開拓
さらに、直近1年間の「ごろグラ」の成長を支えたのは、新規顧客の獲得にあります。「ごろっとした具材」と「多彩な食感」といったブランドのコアバリューを継続的に磨いてきたことがブランドへの評価を高め、お客さまからの支持を拡大してきました。その中で、「いちごづくし」や「さつまいもづくし」などの商品もSNSを中心に話題となり、ブランドへの関心喚起につながりました。こうした継続的な商品価値の強化を土台として、直近では、テレビCMによるブランド認知の拡大に加え、「華やぐアールグレイ」や「薫るピスタチオ」などのトレンド感ある限定商品の投入を通じて、これまでグラノーラから離れていた層や未購入層との接点を広げてきました。
こうした取り組みによって顧客の裾野を広げたことが、直近の成長を支えた要因と考えています。
グラノーラの購入率は約25%*。次の成長機会として見据えた未購入層・離反層のさらなる獲得
このように「ごろグラ」の成長を実現してきた中、次の成長機会として注目したのがグラノーラ市場の未購入層・離反層のさらなる獲得です。グラノーラの国内購入率は約25%*にとどまり、依然として多くの未購入者が存在しています。また、一度購入をしたものの継続的な購入には至らなかった方も少なくありません。
こうした状況を踏まえ、「グラノーラの抱える不満点」を解消した新商品の開発に取り組みました。グラノーラには「甘さが気になる」「食べ続けると飽きてしまう」といった意見があり、『素材本来のおいしさを楽しみたい』というニーズが存在しています。また、当社が実施した「朝食事情調査」によると、朝食には手軽さだけでなく、「しっかりとした食べ応え」や「満足感」が求められていることが明らかになりました。
そこで発売したのが、『グラノーラキッチン from ごろグラ』(2026年9月14日発売)です。
*出典:マクロミル QPR 調べ 2025年度,グラノーラ,購入率(全国・全業態)
<調査概要>
調査対象:首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉) 在住の20代~30代、女性、平日に朝食を習慣的に食べることがある方、有職者
調査期間:2026年7月31日(金)~8月3日(月)
調査方法:インターネット調査(楽天インサイト)
有効回答数:600名
※小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位まで表示
「素材」「食感」「甘さ」にこだわった本格グラノーラの誕生まで
「ごろグラ」ブランド担当の後藤絵理奈(日清シスコ(株)マーケティング部 第1グループ)は、専門店や家で丁寧に作ったような本格グラノーラを目指したいと考え、全国の専門店からさまざまな商品を取り寄せ、企画メンバーで何度も食べ比べをしました。味わいや食感、素材の組み合わせなどを一つひとつ研究し、試作を重ねたことで、「グラノーラキッチン from ごろグラ」ならではのおいしさを形にすることができたと考えています。
素材は、オーツ麦やナッツを主役として使用し、素材そのもののおいしさや香ばしさを引き出す設計にしています。また、噛んだときに”ザクッ、ほろっ”とした食感を実現するために、オーツ麦とパフの様々な割合を試して、食感を楽しんでもらえる商品に仕上げました。さらに、ヘーゼルナッツペーストで味付けをし、既存の「ごろグラ」に比べて甘さを抑えています。噛むほどにオーツ麦やナッツなど素材の味わいを感じることで、毎日でも食べ続けやすい味わいを目指しました。
「グラノーラキッチン from ごろグラ」商品名に込めた想い
商品名には専門店や家のキッチンで丁寧に作ったような、おいしさや温かみを感じていただきたいという思いを込めています。「ごろグラ」ブランド担当の門脇未歩(日清シスコ(株)マーケティング部 第1グループ)は、グラノーラは、普段食べていない方にとっては、価格や内容量の面から購入のハードルを感じやすい商品でもあり、過去の経験からも、どのような商品で、どのようなおいしさが楽しめるのかが伝わらなければ、なかなか手に取っていただけないことが分かっていたといいます。そのため、商品名を考える際には、商品特長の分かりやすさと親しみやすさを大切にしました。
開発段階では、海外で主流のオーツ麦を主体とした本格的なグラノーラであることを表す「ザ・グラノーラ」も候補に挙がりましたが、日本ではフルーツやパフなどが入ったグラノーラが広く親しまれているため、「ザ・グラノーラ」だけでは、商品の味わいや特長が十分に伝わりにくいと考えました。そこで、本格感を持ちながらも商品の世界観を身近に感じていただける「グラノーラキッチン」を採用しました。
パッケージデザイン案は100通り以上。こだわりは「商品特長の分かりやすさ」 と 「親しみやすさ」
パッケージデザインは、100通り以上の案を検討しました。スタイリッシュなものや本格感を前面に出したものなど、さまざまな方向性がありましたが、最終的には、どのような商品なのかがひと目で分かり、普段グラノーラを食べない方にも親しみを感じていただけることを重視しました。
「キッチン」という名前を印象づけるため、パッケージの中央には、家や専門店をイメージした屋根付きの建物を配置しています。また、お皿に朝日が差し込む様子を描くことで、温かみのある朝の食卓を表現しました。手に取った瞬間から、朝食の時間が楽しみになるような商品であることを感じていただきたいと考えました。
前年同時期に発売したバリエーション商品と比較して 約2.5倍*の売上!
こうした開発のこだわりが支持され、「グラノーラキッチン from ごろグラ」は、発売3週間で、前年同時期に発売したバリエーション商品と比べると、約2.5倍*の売上を達成しました。
また、渋谷・名古屋・大阪の3会場にてサンプリングを実施し、多くの方にお越しいただきました。商品発売前には、メディア向けの新商品発表会や先行体験試食会を通じてお客さまとの接点を創出したほか、SNSを活用した事前の告知も奏功し、新しいタイプのグラノーラとして関心を持っていただいていると感じています。
*「ごろグラ Gran meal いちごとカシューナッツ」と「グラノーラキッチン from ごろグラ 深みカカオ仕立て アーモンド&カシューナッツ」の発売後3週間での比較、日清シスコ調べ
毎日の朝を、自分らしくちょっと楽しみたい人の、ごきげんな朝をつくる
日清シスコは「グラノーラキッチン from ごろグラ」を通じて、忙しい朝にも自分のための時間を楽しんでいただきたいと考えています。本商品をきっかけに、これまでグラノーラを食べていなかった方や、一度離れてしまった方にも、「こんなグラノーラもあるんだ」「これなら続けて食べたい」と感じていただき、心地よい1日をスタートしていただくことを目指しています。
これからも、一人ひとりが自分の好みに合った味を見つけ、朝食を楽しめる選択肢を提案することで、「ごろグラ」ブランドだけでなく、グラノーラ市場全体の活性化に取り組んでいきます。そして「ごろグラ」の魅力をこれまでとは異なる形でお楽しみいただけるような、商品展開も準備しておりますので、乞うご期待ください!
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