今は2階、将来は1階で眠る。MyDesignが夫婦ふたりのモデルプランで考えた、住まいの使い方

2026.10.19 15:02
子どもが巣立った後の家を、夫婦ふたりでどう使っていくか。
将来に備えて1階に寝室を確保する方法もあれば、今は毎日使うリビングを充実させ、必要になったときに寝る場所を変える方法もあります。


八王子・日野を中心にリノベーションを手がけるMyDesign(株式会社Izumida)は、55歳の夫婦と昭和53年築の木造住宅を想定し、既存の間取りから2つの改修案へと検討を進めるモデルプランを公開しました。
完成した空間だけでなく、「何を残すか」「なぜ変更するか」という判断の過程を紹介しています。


※本記事の夫婦・住まい・打ち合わせの経過は、検討方法を伝えるために設定した架空のモデルです。
実際のお客様の体験談や施工実績ではありません。掲載する完成イメージも、実際の施工写真とは異なります。
■ 最初の案は、変更する範囲を抑えることから
モデルの既存間取り。DKと和室、玄関側の6帖の洋室が分かれています。


モデルの出発点は、DKと隣の和室をつないで、過ごしやすいLDKにすることでした。
使えるところは残し、できるだけ費用を抑える。玄関側の6畳の洋室も残し、お風呂・洗面・トイレは、広さや配置を大きく変えずに設備を更新する設定です。


計画①では、約14畳のLDKとパントリーを計画しました。キッチンの移設などは伴いますが、1階全体を組み直す案と比べ、変更する範囲を限定しています。
これは、後から否定するために用意した案ではありません。工事範囲を抑えたい方にとって、十分に選択肢となる考え方です。
計画①。DKと和室をつないで14帖のLDKにし、玄関側の6帖の洋室は残す案です。
■ 残すと決めた部屋は、これから何に使うのか
次に考えたのは、設備の新しさだけでは解決しない、日々の暮らし方でした。
残した6畳の洋室を、これから何に使うのか。
入浴中でも、もう一人が洗面台を使えるようにできないか。
玄関で使う物や、好きな本を、どこにしまうのか。
今の寝室と、将来の寝る場所をどう考えるのか。


MyDesignでは、図面や立体イメージを見ながら、こうした暮らしの条件を整理していきます。このモデルも、最初の希望を一度間取りにしたうえで、残す部分を改めて問い直す構成にしました。


計画②では、1階の6畳の洋室をLDKなどに活かし、約18.7畳のLDKへ。浴室を1坪とし、洗面と脱衣室を分け、玄関収納やキッチン背面の収納、本棚も計画しています。
単にリビングを広くするのではなく、日々の行動と物の置き場所を一緒に考えた案です。
計画②。LDKを18.7帖に広げ、水回りと収納も再構成。将来はテレビ・ソファのある場所を寝る場所として使うことも想定しています。
■ 将来のために、今の暮らしをどう整えるか
このモデルで大切にした判断の一つが、寝る場所です。
設定した夫婦は、足腰が元気なうちは2階の寝室を使い続けたいと考えています。そこで計画②では、将来の寝室として1階の個室を残す方法と、今のLDKや収納にその面積を活かす方法を比べました。


選んだのは、今は2階で眠り、将来、階段の上り下りが負担になったときには、1階のテレビやソファがある場所の使い方を変える考え方です。
ただし、これは独立した寝室を確保したプランではありません。実際に寝る場所へ変更するには、ベッドや布団の寸法、トイレまでの通路、家具の移動先、視線や音などを確認する必要があります。
1階の個室を残す方が合うご家庭もあります。このモデルでは、今の暮らしを充実させながら、将来は空間の使い方を変える選択肢を示しました。
■ 間取りと一緒に、構造と寒さを考える
部屋をつなげる計画では、広さや見た目だけで壁や柱を取り除くことは決められません。
実際の住宅では、建物の状態や荷重の流れを確認し、必要な補強を検討します。今回の図面は意匠のモデルプランであり、補強位置や部材、耐震性能を検証済みの構造図ではありません。


また、冬の寒さに困っている設定に合わせ、床の断熱と、残す窓への内窓を計画に含めています。間取りや内装と一緒に、普段過ごす場所の暖かさも考えるためです。
耐震・断熱の工事内容は、実際の建物を調べたうえで整理する必要があります。完成イメージだけで、施工可否や性能が確定するわけではありません。
■ 好きなデザインは、最初から聞く
安全性や快適性を大切にすることと、好きなデザインを楽しむことは、どちらも住まいづくりの要素です。
MyDesignでは、好みの雰囲気や素材を最初の相談から伺います。そのうえで、建物の条件、暮らし方、工事範囲、予算とつなげながら、仕上げ方を具体化していきます。
今回の公開ページでは、同じモデルプランから、木の温もりを活かす案、壁の素材感を楽しむ案、白い装飾と青緑の家具を合わせる案も紹介しました。


これらは比較のための別案で、モデルの夫婦がすべて採用した設定ではありません。素材や造作、家具が変われば、費用も変わります。
何にこだわり、どこは既存を活かすか。好きな雰囲気を共有することが、予算の使い方を考える手がかりにもなります。
■ 広く直すことより、納得して選ぶこと
計画①は、変更範囲を抑える案。
計画②は、水回りや収納を含めて、1階の使い方を見直す案です。


このモデルでは計画②を選ぶ設定にしていますが、工事範囲が広い案ほどよい、という意味ではありません。実際の相談では、やる工事・見送る工事と、その費用の差を整理して選びます。そのため、モデルページには架空の工事価格を掲載していません。
「強く、暖かく、自分らしく。」
MyDesignがこのモデルで伝えたいのは、完成した間取りだけでなく、その形に至るまでの考え方です。
図面を見て暮らしを想像し、必要なものと残せるものを確かめる。これからの住まいを考える際に、ご自身の家でも問い直していただける材料として公開しています。
■ モデルプランの詳細
既存図・計画①・計画②と、完成イメージ、素材やデザインの比較案を掲載しています。
夫婦ふたりのリノベーション|MyDesign
掲載図面・画像は架空のモデルプランに基づく提案資料です。完成イメージはAIを用いて制作しており、実際の施工写真ではありません。構造・断熱性能、施工仕様、工事費を確定したものではありません。
■ MyDesignについて
株式会社Izumidaが運営するMyDesignは、八王子市・日野市を中心に、戸建て・マンションのリノベーションを手がけています。耐震・断熱を大切に、暮らし・間取り・予算・好きなデザインを整理し、ご相談から工事完了まで代表の泉田啓一が窓口となります。
公式サイト

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